さんだーさんだ!(ブログ版)

2015年度より中高英語教員になりました。2020年度開校の幼小中混在校で働いています。

191028英語読書


Frozen Read Along Storybook, Read Aloud Story Books, Books Stories, Bedtime Stories
アナ雪シリーズ。仲良し姉妹って感じでほっこりする。笑


Wilfrid Gordon McDonald Partridge read by Bradley Whitford
いい話!Wilfridの優しさが近所の老人たちにとっても支えになっているんだろうな。Miss Nancyにとっては特に。

CNN 10 - CNN
ISIS最高指導者をeliminateしたぞという話と,フランスでレオナルド・ダ・ヴィンチ展があるぞという話と,アメリカのdebtの話。対GDP比で見なくちゃね,と。

191027英語読書

英語で色々読んだものを溜めておくのがいいよなと思い立ち,ここに。


A Tale of Two Beasts read by Sarah Silverman
タイトルがネタバレ的だけど,面白かった。女の子の一方通行な思いが通じて(?),よかったよかった。


A Bad Case of Stripes read by Sean Astin
lima beansが何かわからないと面白さ半減,ってほどではないけど,何か気になるな。周りの子に合わせようとするCamillaの心性が何か影響しているってわけでもないのかな。


Papa, Please Get The Moon For Me (The Very Hungry Caterpillar and Other Stories)
月と踊る女の子Monicaがかわいい。


The Very Busy Spider - Animated Children's Book
動物の名前がたくさん。別にストーリーは面白くない。笑


What if We Nuke a City?
原爆の後の出来事。最後には核廃絶に向けた動きを呼びかけている。


Level 1-1 The Princess and the Pea | Kids' Classics Readers from Seed Learning
下敷きになっている話が分からず,いまいちピンと来なかった。


Level 6-9 Doctor Knowall | Kids' Classics Readers from Seed Learning
ちょっと間が長い。そしていまいちな話。悪者ばっかりやん!笑 Dr. Knowallは「皆知(みなしる)先生」とかかな。笑


News Words: Exhume
ふむふむ。


時間ある休日はこれくらい普通に観ている感じだけど,リストアップするとそこそこあったな。
こういう感じで溜めていきつつ,オススメチャンネルなんかもまとめられたらいいかも。

自分の幸せを決めるのが自分であるということについて

ほぼ毎晩,遠距離結婚の妻と電話している。だいたい晩ご飯食べながらテレビ通話と,寝床で電話。楽しい*1
いつもその日にあった出来事とか次のデートの話とかをしているわけだけど,時々価値観の違いが見えたりして面白い。
昨日は,妻が読んだという新聞への投稿が話題になった。「自分の幸せを誰かに教えてほしい」という話。「小中高時代は答えがあって,それをなぞることで成功できた。でも大学に入っていざ就活という段になって,何をするのが自分の幸せか,自分で考えろと言われる。自分の幸せが何かなんて,誰も教えてくれなかった。私はどうすれば幸せなのか,誰かに教えてほしい」的な記事。
誰かが「みんな迷子の時代」と言っていたように,昔のように,勉強→いい企業→素敵なパートナー=幸せ,みたいなものが崩れる中で,転職も離婚もまあ普通,自分の好きなことで生きていくのが幸せ,みたいな価値観が広まると同時に,そんな自由になんて言われても困ってしまいますわ,という声もある。
3年半くらい前にブログに書いた記事を思い出した。選択肢が多すぎる! - さんだーさんだ!(ブログ版)
思い出して開いてみたら,冒頭から「個人主義自由主義の発達したこの世の中に生きる僕たちには,嗚呼かようにも選択肢が多すぎるよ!」って書いてあって笑った。そうそう,そういうことよ。笑
…と思って読み返してみると,うーん,やっぱり面白いな。自分が面白いと思うことを面白いと思うように書いているから当然っちゃ当然なんだけど,やっぱり何かが衰えてきているような気がしてならない。「よい書き手になるには書き続けなくては」なんだから,そういう意味でももう少しブログの頻度を上げたいな。

閑話休題。妻は大学から遠隔地で一人暮らしを始め,大学院,初職,2つめ,現職と,それぞれ違う町に住んでいる。そんな彼女は,「自分の幸せを自分で決められる」ということに幸せを感じているとのこと*2。それに対して自分は,「自分の幸せを自分で決められること」って,なんというか,事実ではあるけどそれを幸せと思えるかはちょっと分からない,と返した。

「自分の幸せは自分で決める」というか,「自分の幸せを決められるのは自分だけ」というのは,事実だろう。周囲から「こうするのが幸せだ」と言われて,それがたまたま自分に合っているとしても,「自分に合っている」と判断しているのは自分なわけで。

そういう意味で自分はそれを「引き受けるべきこと」と思っているし,最近は自分の幸せを自分で決めるというかわかる感覚がついてきたような感じもするけれど,妻の言うように「それ自体が幸せ」という感覚は薄いような気がする。この違いがどこから来るか,そしてこれからどういう違いを生むのか,よく分からないけど,とにかく楽しみだ。

そうこう書いているうちに,小林和之さんの『「おろかもの」の正義論』を思い出して読んでみた。

「おろかもの」の正義論

「おろかもの」の正義論

第7章「選択の自由があるのはいいことか」。やっぱりこの人の文章はうまいし,わかりやすいし,唸らされる。いくつか抜粋してみる。

 このエピソード(引用者注:アメリカのハンバーガーショップで好みの具を選べと言われるも英語がわからず適当に返事していたら全部乗せのハンバーガーが出てきてしまう)の教訓の一つは,選択の意味がわからなければ,選択の自由は存在しないということだろう。(中略)そして,自分の選んだ結果が不味かったら? 自分で選択できるということは,選択の結果についての責任を負わされるということでもある。(中略)自分では何も選択せず,作り手のベストを賞味して,気に入らなければ文句を言う。こっちのほうが幸せではないか?(p.130)

 これまで述べてきたような考察を踏まえて,選択肢を磨き上げ,そのインフラを整備し,理想的な選択状況を作ることがもしできたとしたら,選択の自由が増えることはいいことだと言えるようになるだろうか。おそらく,それでもなお残る問題は,選択の自由は強者をより有利にするということだ。(p.138)

 選択の自由の拡大は,競争社会にふさわしい考え方である。競争しないという選択,同じ結果を受け入れるという選択は,しばしば悪平等と非難され,またそれは必ずしも間違いではない。弱者の切り捨てと悪平等のどちらを選ぶのか。選択の自由と共感の充実のどちらを選ぶのか。これらは,単純な二者択一の問題ではなく,両極端の間でバランスをとる程度問題であり,すべての社会制度において考慮すべき問題なのだ。(p.141)

自分の幸せを自分で決めるというのは,それは事実としてはそうなのかもしれないけれど,ある種マッチョな,自己責任社会と裏表なのかもしれない。その上で,自分が育てたい子どもは,どんな人になって欲しいんだろう。風越学園開校まで半年を切った今,改めて考えさせられた。

と真面目に考えた上で,どうでもいい,でもなんか関係しそうな話。ファッションの話。自分にどんな服が似合うか,自分は正直よくわからない。色味とかサイズ感とか季節感とかTPOとかあえて外すとかなんとかかんとか。かといって「自分が着たい服を着る」ってほどこだわりもなくて,正直周りの人が似合うと言ってくれる服があるならそれを着たい気はする。
これって,これまで書いてきた選択の話とかぶるよね。ただ,「私がどんな人生を生きたいかにこだわりはないから,周りの人が似合うと言ってくれる人生があるならそれを生きたい」ってのは,なんか嫌だなって気はするけど。
となるとやっぱりAmazonとかの「オススメ商品」の功罪はあるよなー。自分が本当にこだわりたいものにこだわるために,どうでもいいものはAIからリコメンド受けてりゃいいって気はするけど,外からのリコメンドに慣れすぎると,本当にこだわりたいもの,も見えづらくなりそうな。
と思ってたらYUKIの「私は誰だ」が流れてきた。いいタイミングだ。今日は地元図書館のハロウィンイベントに行ってみよう。

*1:今日のブログの白眉はここなので,ここから先は読んでもらわなくても大丈夫です^^^

*2:この話題の直前にバチェラー・ジャパンの話をしたらブチ切れていた。「いつまで日本の女は選ばれる側なんだ!」って。

異文化ってなんだ。

今かかわっている英語の問題集に,各執筆者がコラムを載せようかという話になりつつある。
どんなこと書こうかなーというのも考えながら例文を集めているんだけど,ちょっと思い立ってこんなのを書いてみた。

「訳すだけでは」
 問題の中に,“God bless you!”という表現が出てきました。この言葉はくしゃみをした人に向かってよく使われますが,文字通りに「神があなたを加護する(守る)」とか「神のご加護がありますように」とか訳しても,なんでくしゃみの後にこの言葉を使うのか,いまいちピンときません。その理由には,いくつかの説があるようです。
 よく聞かれる説は,悪霊を体から出そうとする時にくしゃみが出るという迷信が英語圏にはあり,そのためくしゃみをした人がいたら,応援するために神に祈るようになったという説。反対に,くしゃみをすると魂が体から抜け出してしまうので,それを留めるために神に祈るという説もあります。
 他にも色々で,たとえばくしゃみをすると心臓が止まることがあるという迷信から,くしゃみをしてもその人が生きているという幸運を神に感謝するためにこの言葉を言う,という説など。
 こうやってそれぞれの慣用表現の由来を調べると,その言語を使う人たちの文化が見えてきますね。こうした言葉は,訳を覚えるだけでは不十分で,それが使われる場面も一緒に想像しながら学びましょう。
 同時に,日本語にも,なかなか英語にバシッと訳せない言葉や表現がありますね。「いただきます・ごちそうさま」「もったいない」「木漏れ日」などなど。他にどんなものがあるでしょうか。
 また,こういう「他の国の人にとっては当たり前ではないモノ・コト」つまりは異文化的な物事って,言語以外にもたくさんたくさんあります。たとえばみなさんが体育の時間によくする体育座り。あれって,他の国でも当たり前だと思いますか?調べてみると,面白いですよ。


使われるかどうか分からないけど,最終段落みたいな「言語以外にも異文化ってたくさんあるよね」的なことがさらっと書けるようになったのは,きっとこの半年の変化なんだろう。

(一応参考URL→Why do we say 'God bless you' when we sneeze? | Fox News

『赤ちゃんはことばをどう学ぶのか』

赤ちゃんはことばをどう学ぶのか (中公新書ラクレ)

赤ちゃんはことばをどう学ぶのか (中公新書ラクレ)

風越の同僚に借りて読んでみました。言語がどう始まるか,面白いなあ。
前作(ってわけでもないか)の『言葉をおぼえるしくみー母語から外国語まで』は専門的な研究の羅列感が強くて難しかったけど,今作は非常に読みやすかった。章立ては以下の通り。

1. 赤ちゃんは本当に「天才」なのか
2. まず,聞く
3. 「声」から「ことば」へ
4. 子どもはあっという間に外国語を覚えるという誤解について
5. 必要だから,学ぶ

子どもの言語学習は,徹頭徹尾,「必要性」からはじまる。必要性があればがんばるし,なければどんなに与えても身につかない。まさに「正統的周辺参加」というか,周囲でなされているコミュニケーションに参画するために必死,という感じなのかな。

生まれて1年,12ヶ月というのが一つの区切りのように書かれていたので,それに沿って簡単にまとめてみる。大体の目安でしかないけれど。

月齢 聞くこと 話すこと
2-3ヶ月 口からのどにかけての空間が広がり,リラックスして発声可能に。
半年 母語で区別している音の区別はだいたいできるようになる
1年 母語で区別しない音の区別ができなくなる(*1) 最初の単語を発する→新しく言えるようになる単語が月5つくらい増えていく
1年半 話し手の指差しや視線をたよりに,単語の意味を見つけ出せるように!→語彙爆発
2歳 発することのできる語が200語(*2)程度に。そして単語をつなげて文を話すようになる。

(*1)この低下を食い止めようとオーディオ・ビデオ・生身のベビーシッターによって外国語を浴びせるということをしたところ,生身のベビーシッターのみ効果があったらしい。これまた「自分にとってその人とやりとりする必要感があるか」というところだろう。またバイリンガル環境の場合どうなるか,というのは
(*2)この子どもの200語は,「誰にも教えてもらえないまま,自分でその言語の音の聞き分け方を学び,発音の練習をし,単語の種類やその意味の学習の仕方まで見つけ,そうやって築き上げてきた母語の基盤に根差した200語(p.132)」。ううむ,貴重だ。


その他面白かった話。

単語の特殊性
単語以外の音:音そのものが意味(犬の鳴き声・花瓶が落ちて割れる音)
単語:音そのものと意味が別
たしかに。犬の吠え声はそれ自体,犬の存在自体を知らせるものだが,「りんご」という発声は,話し手についてなんら情報を与えない。

電文体発話(telegraphic speech)
助詞抜け・冠詞/活用語尾抜け
15ヶ月で,助詞の存在に気づいているし,抜かしてもいいことも知っている。
これすごいなー!またそれをたしかめるための実験設計もすごいや。

指差しの意味
僕ら大人は指を指して言葉を発して子どもに単語を教えようとするけれど,それがそもそも子どもにとっては難しい。指を指したらまずその指に着目するよね子どもは,という話。また指差しがその先にあるものを指すと分かったとして,次なる壁が「ガバガイ問題」。うさぎを指して「ガバガイ」と外国人が言ったとして,その音が指すものは何なのか。「うさぎという種」なのか,「(私が飼っているなどの)そのうさぎ」なのか,それとも「白い」なのか,「かわいい」なのか,「モフモフ」なのか,分かるすべがその瞬間にはない,ということ。それと同じ状況が赤ちゃんにも起こっていると考えると,そこから言葉を得るのは難しいことだ。

生まれ落ちて最初の一年で,身の回りの音環境から「言語」を切り出して,その特徴を分析して,最初の単語を発するようになる。次の半年ゆっくりゆっくり単語を知っていくけれど,いつか指差しの意味を知ったり,単語の意味範疇を知っていったりと規則を学び,2年経つころには200語を知り,そこからはそれを足場にぐんぐん言葉を知っていく。
その後でいわゆる幼稚園保育園に入って,周囲の子どもや大人と意味のやり取りをする中で言葉に習熟していく。


こういう本を昔はお勉強として読んで,いや,今もその部分は多分にあるんだけど,でも今や「自分に子どもがいたら」という気分で読めるの,ホント時が経つのは早いなって感じ。笑
こういう軽い感じでさくさく更新していきたいところ。色々この半年の発見は,きっと残しておくべきものなんだろうと思いつつ,思いつつ〜。

結婚式終わりました

ちょうど1週間前の6/2(日)に,結婚式が終わりました。自分たちで準備したから当たり前と言えば当たり前ですが,最高の式になりました!「あー楽しかった!」に集約されるけど,よくもまあこんなに長々書けたもんだ。

全体の流れ

10月頭:式場めぐり開始(東京のウエディングサロン)
10月末:式場ほぼ確定(現地)・ドレス試着)・指輪購入
11月末:式場確定・ドレスタキシード確定
12月頭:両家顔合わせ→入籍
1月頭:初回打ち合わせ
2月中旬:京都で前撮り
3月上旬:招待状注文
3月中旬:第2回打ち合わせ
4月末:第3回打ち合わせ
5月GW:動画作成など
5月中旬:司会打ち合わせ&最終打ち合わせ
5月中旬:新婦エステ開始
5月中旬:ギフト類注文・席次表注文
6/1(土):前日準備
6/2(日):当日

準備期間

どんな流れで結婚式をしようと思い立ったかもう覚えてないけど,自分的にも結婚式は当然するもの,くらいに思っていたし,彼女*1もそうだったから,よっしゃやろうやろうと。準備に取り掛かってからは早かったな。
自分がこの4月から軽井沢で働くことは決まってたし,我々の初デートが軽井沢だったりもしたから,軽井沢で挙式するか!と決め,彼女がいくつか式場絞ってくれた後はトントン拍子で進んで,11月末に式場確定。自分としてはもっと先取り先取りで進めておきたかったけど,そこからしばらくプランナーさんに放置される。笑

そうそう,ふり返ってみても,一番手厚く丁重に扱われたのは,式場を決めるまでだった。当日出すメニューの試食も無料でさせてもらえたし*2
初回打ち合わせは1/14(月)だった模様。んまー年末年始は両家顔合わせとか入籍とか両家で新年のあいさつとかいろいろ忙しかったのだけど,改めて,けっこう時間空いてたな。笑

そうそうそう,式場決めるまでは各式場とも「こんなことは言いたくありませんが…」みたいな感じでいい具合に他の会場の欠点を挙げてくるのも面白かった。笑
軽井沢といえば星野リゾートで,軽井沢で挙式をする4500組中3000組くらいが星野リゾートの石の教会か高原教会で挙式をするらしい。僕らはここではしなかったけど,たしかに星野のウエディングサロンはすごかった。他の会場は,食事のことや宿泊のことや大体の値段感のことを総合的にプレゼンするんだけど,星野リゾートは教会のプレゼンのみ。石の教会の長いヴァージンロードの物語を聞くと,たしかにここで結婚式したい!と思わされる。そして,花嫁にそう思わせれば勝ちというのも真実なんだろうなー。ただ,料理の値段について質問したら「それは成約後…」みたいなこと言われてちょっとアレな気がしたから避けた。週末は1式場で10組程度が挙式するという動線の見事さ,ちょっと体験してみたかった感もあるけど,,。笑
んで僕らはこちらで挙式をしました。総勢40人程度という規模感にちょうどいい感じでした。 
【公式】旧軽井沢KIKYOキュリオ・コレクションbyヒルトン

ほんで結婚式準備が始まると,凝り性な自分は色々と調べ始めて,結婚式の後悔をつづったブログ記事を読んでフムフム言ったり,ウエディングアプリを落としてダンドリをみたりしていた。男性ユーザーが少ないからってんでそのアプリ会社に呼ばれてヒアリングもされたな。笑
ただ思い返してみると,そういうダンドリアプリ後半はほとんど使わなかった。というのも,我々カップルはGoogleカレンダーで予定を共有し,WunderlistでToDoを共有したから,そういう共有ができないダンドリアプリはやや不便だったのかなーと。

ちなみにこういう夫婦間共有,やっている人はけっこう多いみたい。
Googleカレンダーで家族の予定を共有! 家庭内ダブルブッキングを防ごう - エキサイトニュース
夫婦のタスク共有にWunderlistを使ったら超絶便利 - karaage. [からあげ]

期限が来たままタスクを放置していることが彼女にもバレるので,リマインドが入ったりします。m(_ _)m笑
おかげで抜けることはなく,必要なものは無事にすべて揃いました。

コンセプト?

途中から「予算を決めてその範囲内でなんとかする」「乗りたい風習には乗る,乗りたくない風習には乗らない」みたいなコンセプトを立てて,たとえばお色直しは「高いけどまあやるもんだしやっとくか…」みたいなテンションじゃなく,「テンション上がるドレスも見つかったし,なんなら女友だちも期待するものらしいし,やる!」的な感じ*3
色々ダンドリがあるのは理解した上で,ここ面倒だから省いていいよね,みたいなこともちょこちょこしていた。たとえばご祝儀に関しては,ご祝儀袋を用意するのが毎回面倒という僕の意見で,振込でも受け付けるなどした。新郎側はほぼ全員振込でくれたものの,新婦側は手渡ししたい人も多く(たしかに僕が呼んだ女友だちも手渡し派だったな。性差?),中には新手の詐欺を警戒する方もいた。その節はご迷惑おかけしました。m(_ _)m
たしかに振込で受け付けるというのは「ご祝儀袋には重きを置きませんよ」っていうメッセージになっちゃったかもなーとちょびっと反省しつつ,それでもご祝儀袋を準備してくれた方々の袋はバラエティ豊かだった。招待状も一応つくって送ったけど,これまた凝った返信を返してくださる方もいて,感激。ちょうど3月末に送って,転職転居して忙しい4月にハートフルな返信がたくさん返ってきたから,だいぶ癒やされた。

さらに,ご祝儀振込は色々トラブルメーカーな提案ではあったんだけど,振込にしたからこそのアソビも生まれて感激。
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※足すと30,011円で,素数

他にも,「私はご祝儀は手渡したいけど受付の記帳はニガテ」という声を受けて,受付時の記帳もカット。名簿にチェックするのみにした。毎回筆ペンで名前らしきものを書くのが苦手だっていう極個人的な都合もあったけど,スムーズで良かったんじゃないかな。

(190605 5時追記)
と思っていたけれど,受付をやってくれた友だちから,以下のようなフィードバックが!
「『記帳っていう時間稼ぎ&名前確認ができない』『名前リストの文字小さくて照合辛い』『受け取り2パターン、返礼3パターンの6通りの行動様式があった』から受付的には大変だった もはやSuicaみたいに「ピッ」にするしかない」
…なるほど。名前リストはたしかにもっと気を使ってつくるべきだったなあ。この辺りも自作の罠感ある。笑 返礼も御車代と御礼代の封筒を一緒にしておくとよかったか。色々うまいことやってくれてありがとうございました。m(_ _)m

誰を呼ぶか

今回会場規模も考えて,お互い20人ずつの計40人程度の会にしようと決定。20人かー。小学校・中高・大学・前の職場・親族あたりを考えると,それぞれから4-5人が限界。うーむむむ。
「この人に式をみてもらいたい」的な人を!と思って,付き合いで呼ぶ人は一人も呼ばないことにして,それでもけっこう迷いつつ,なんとか20人くらいに。都内だったらそれこそ二次会でもっとたくさん呼んで…とできたのかもな。…いやー,まあでもしなかったかな二次会。どうなんだろ。あれ準備めっちゃ大変だよね?笑
とはいえまだ呼びたかったなーという方もいるので,個別にご挨拶に行きたいなあと思っております。(`・ω・´)ゞ
あと,風越の同僚は実は今回誘っていなくて(招待状を送った3月時点ではまだそこまで知り合ってなかった^^;),それでも当日サプライズで立派な花を贈ってくださって,感激。ますます誠実にこのチームでがんばっていこう!と。

テンションの浮き沈み

かなりトントン拍子で準備は進んでいたとは思うけど,ちょこちょこお互いのこだわりがぶつかったりなんだりで,不安定になることはあった。
たとえば10月末の指輪を買った直後,自分としては人生最高額の買い物をしてしまった後だったので,けっこう不安定だったみたい。自分ではそう思ってなかったけど,彼女に指摘されて,たしかにそうかもなーとちょっと冷静に。
他にも,GW中に彼女の家でプロフィールムービーを完成させたんだけど,これは完成しなかったら危なかった。「あれ…これ,完成しなかったらどっちかが独りで作業することになるんじゃ…」みたいなことが見え始めて,不穏な空気を感じないこともなかった。笑 ちなみにオープニングは後で紹介するけどとても簡便なものだったので良かったです。
ただこれは終わった今になってふり返ればいいことで,お互いのこだわりとか,対処法とかがお互いに少し分かったのは,これからの結婚生活に活きてくるのかな。笑

直前期

よく結婚式の体験談で「前日は徹夜してムービーを仕上げました!」みたいなこと言うことがあるけど,それはなかった。基本的にはよかったと思うけど,することないと逆に冷静になって不安になったりしたから,お祭りテンションで式に向かう良さもあるのかなーとも。新婦的には体調整えて式に向かうことが一番だけどもw

サプライズ

とか言いながら,実は自分は忙しかった。彼女に式中にサプライズでプレゼントをしよう!と決めたのがわりとぎりぎりだったから,準備がキツキツ*4
向こう1年分くらいの日めくりカレンダーをつくって,日々メッセージを書いたり書かなかったり←。大変だったけど,つくる中で彼女とのこれまでをふり返るいい機会になった。クオリティはもっと詰めたかったのが本音だけど,それでも,やってよかったなー!

前日

彼女が前々日金曜の夜に軽井沢に来てくれて,前日土曜は準備に充てる。15時ホテルチェックイン余裕っしょと思っていたら,案外ギリギリ。車にブーケやらお酒やらプチギフトのお菓子やら新婦友人作成のウエルカムボードやらをしこたま乗せたら,けっこう座席もいっぱいに。これ俺がたまたま近くに住んでるからいいけど,式場まで全部郵送するとしたらけっこうなことだなあと思いつつ,会場となるホテルへ。
ホテルでちょっとゆっくりしたら,前入りしてくれたお互いの家族ともどもご飯を食べて,風呂に入って,ちょっと早めにもう寝る時間。

当日準備

めちゃうまい朝ビュッフェでたらふく食べて,新婦は朝からメイクに着付けに忙しい。俺は暇になるのかなーと思っていたけど,ずーっと新婦の写真をスマホでかしゃかしゃやってたら案外忙しかった*5。普段めっっったにしないヘアメイクを自分もしてもらったから,「なんだこれ新郎っぽいww」とか思って楽しかった。あとはまあサプライズの打ち合わせで新婦の目を盗んでコソコソ動いたりもしていた。していたんですねー。
脱線すると,教員として,特に低年齢の子どもを相手にする場合,こういう写真でのドキュメンテーションって大事になるのかなと思いつつ,この新婦に向かう気持ちでもってたくさんの子どもを相手にするの,けっこう厳しいなとも。笑 「愛があったら写真撮っておけるはず」という風にされると「んー(^^;)」となりそうで,かといって「写真を撮るところも含めて仕事」となると,同じく「むー(--;)」となりそう。やはり先生の胸にGoProつけとくのいいんじゃないか。笑
教会での予行練習も終わって,部屋で一休み。教会にゲストが通されるのを窓からこっそり見ながら,ようやっと実感が沸いてくる*6

結婚式

緊張してたのは神父さんの後についての入場と,その後新婦のお父さんから新婦を譲り受ける(これなんて書いても傲慢な感じだな。。)辺りくらいまでで,その後はずっと「この人と結婚するんだo(´∀`)oワクワク」的なテンションで楽しめた。変な遠慮はビタいちせずに済んだのも,そういう気の置けないゲストばかり呼んだからだなーとニヤニヤ。
誓いのキスの前にウォームアップで肩を回したら笑われたのは心外だったけど,練習通りできてよかった。ε-(´∀`*)ホッ

披露宴

結婚式の後,披露宴の前,ウエルカムパーティ的なのをやって,ゆかりのお酒を置いておいた。僕らもしばらくそこに参加できて,一言二言だけど来てくれた友だちと話せたのはよかった。
一旦部屋に戻って彼女はちょっとヘアメイク等変えてドレスもアレンジして,披露宴へ。変なオープニング動画をつくったせいで,ちゃんとウケるか朝から心配ではあった。なんなら朝起きて「うーん,あの動画はウケないかもしれない」とか不安になってた。笑

190602結婚式オープニング
結果的には杞憂で,前半が終わったところでザワザワ,動画が終わったところで笑いが起きて,司会が「以上,新婦オススメの映画と」と言ったところでちゃんと大きな笑いが起こった。個人的にはその後の「新郎がこの夏観たい映画のご紹介でした。」は笑い待ちしてくれたらよかったのでは,とか思ったりしたけど,とりあえずいい感じでした^^

ということで和やかに始まり,新婦の中座中にはプロフィールムービーも楽しんでもらえて,さらに新婦友人にサプライズをお手伝いいただいたり(ここはもうちょい丁寧に指示を出せればよかったなー汗),新婦のカラードレスもそれはそれは素敵だったりと,いい感じに進んで,後半。友人スピーチ,自分の友だちはそれはもう良いスピーチで,任せてよかったなと心底思いつつ,新婦友人が最初に新婦の名前を呼ぶあたりからちょっと泣いてて,もらい泣き。

そして最後の新婦からの手紙,よかったなあ。。そう言えば高校時代,最初に参加した先輩の結婚式でも,まったく知らない新婦の手紙でボロ泣きしてたから,ああいうのに弱い(&年々弱くなってる)ってのもあるけど,それにしてもよかった。

式後

式が15時に終わった後,着替えてホテルのお風呂に入らせてもらえた。素晴らしい!そして17時からはレストランで食事。披露宴中食事を止めてもらっていて,その分をここで出してもらえた。なんと素晴らしい…!!

のんびり家に帰って,色々な荷物を整理して,それでもまだ19時過ぎ。友だちとメールやり取りしたり,早速使わなくなった結婚式グッズをメルカリで出品したり*7,友人が送ってきてくれた写真を見ながら妻と楽しく晩酌*8。これも幸せだったなあ。

翌日は朝からお互い仕事。偉いなあ。

まとめ

式場スタッフの方々,とても親切だった。自分の準備の至らないところをササッとカバーしてくれて,特に当日は「よしなに」やってくれる部分が多くて安心。いやはや有り難かったなあ。

新婦に届く感想の中でも,「新郎幸せそう」的なことが多かったらしいので,満足。「新郎,シアワセなやつだねw」的なテンションかもしれないけど,まあどちらにしても。笑

結婚式という一大プロジェクトを,色々ありつつも楽しく最高な形で終えられてよかった。まだしばらくは同居しないだろうけど,今回の経験が今後もずっと仲良くやっていくきっかけになっていくことでしょう。

…あと,自分に今教えている生徒がいないってのも大きい気がする。こんなん一年前に公開してたらどうなっていたことか。笑

*1:妻をなんと呼ぶか問題,まだ解決はついてないけど,「彼女」はしっくり来るんだよな。笑

*2:とはいえ自分たちもそれを逆手に取って,まあここで挙式はしないかな…くらいの式場で試食させてもらったこともあったから,何も文句は言えない。笑

*3:その分,招待状や席次表,ブーケや服飾品,フラワーシャワーにバブルシャワーは手作りしたりメルカリで買ったりで節約セツヤク。

*4:まあこういうのってギリギリだからこそ馬力でできちゃうものってのもあるけど。笑

*5:なんなら式中もぱしゃぱしゃやってて「それお前が撮る意味あんの」とか言われていた。笑

*6:窓からこっそり撮った写真を本人たちに送ったら,「暇なの?」「集中してください」などの注意を受ける。笑

*7:新郎グッズやバブルシャワーは早速売れました^^^

*8:「晩酌」には「妻」が合う気がする。

Parentlandでお勉強

一般財団法人軽井沢風越学園設立準備財団(一息で言える気がしない…*1)で働き始めて,1ヶ月が経ちました。
学校名をブログで出すのは初めてだと思うけど,こんな学校です→軽井沢風越学園(設立設置認可申請中)
前回記事にも書いたように,激動の昨年度末だったわけですが,実際新年度も激動です。軽井沢の住環境にはある程度慣れてきた(中古だけど食洗機買ったこととか*2,GWのツルヤ*3には近づかない,とか。笑)ものの,やっぱり教員としてはこれまでと違うことが求められているなあという感じ。そもそもこれまで都内中高の進学校だった自分が,幼小中混在校で何ができるのか。大きなチャレンジです。
これまではどんな教材を用意してどう教えるか,というのが自分の興味の主眼だったし,今もたとえば外部で問題集づくりなんかに携わる中で,使う例文の質にこだわりたいなあと思ってたりするけど,風越学園では,それより何より環境づくりが肝心だと感じている。お膳立て,と言っていいのか分からないけど,子どもの力を信じて,そこに火がつくような環境を整える。口で言うのは簡単だけど,これってとても難しいことだよな。。
ほんで,他の教科に比べて(と言いつつ,風越の中では教科の枠に捕われすぎないようにしようという話もしてるところ),火をつけるのが難しいような気がしている。気のせい,もしくは自分の実力不足かもしれないけど。笑
昨日までは認可外保育に3日間がっつり入って小さい子どもの姿をみてきたり,彼らとの関わりについていろいろ体験したり考えたり。
今日は軽井沢図書館にて英会話の活動に参加したり,軽井沢周辺の英語環境についてヒアリングしたり。色んな人が色んな活動を既にしている中で,自分もそこに加わりつつ,新しい何かもつくっていきたい。


並行して,やっぱり自分の英語力も大事なので,英語の勉強は継続したい。他に勉強しなくちゃいけないことが山ほど出てきて,優先順位下がりめになっちゃってはいるのだけど。自分に関連したテーマでなにかないかなとアンテナ張ってたところ,こんなPodcastが最近始まった。
BBC World Service - Parentland
テーマを眺めると,おねしょ,言語習得,食べ物,兄弟喧嘩,宿題,スマホ・PCとの付き合い方などなど,子どもの悩みは世界共通だなと実感。笑 自分自身はまだ子どもはいないけど,いつかは!と思うから,ちょこちょこイメージふくらませて勉強していくのはいいかなと思い,なんとなく聴き始めている。
5/13(月)に公開された最新エピソードは, "Avoiding parental burnout"(親の燃え尽きを防ぐには)。これまたお互いキャリアを積みつつある僕らみたいな夫婦には切実な問題だ。

(大体の時間) 内容
9'20" 単なる疲労*4と燃え尽きの違いって?→疲労は数日よく寝れば治るが,燃え尽きは肉体疲労だけじゃなく,感情疲労でもあり,数日よく寝ても治りはしない。
10'00" 完璧な親であろうとする意識の強い欧米で,燃え尽きはよくみられる。
12'00" ある研究では,平日20分もしっかり子どもと向き合う時間(quality time)を取れば,子どもの発達には十分だということで,"quality over quantity"(量より質)という話が出ていた。
13'00" ワーキングマザーと,専業主婦(Stay-at-home moms)。燃え尽きになりやすいのはどちらか。→専業主婦の方がなりやすいみたい。
14'00" その理由として,完璧な親を目指しがちというのの他に,自分自身のための時間を取りづらい,というのもあるらしい。
22'00" ママサークルに入ったり運動したり以外に,親の燃え尽きを防ぐには。→燃え尽きつつある親は自分を責めて誰にも話せないことがあるので,まずは周囲の人に話すこと。それが難しければ,なにが原因で燃え尽きが起こっているのか理解すること。
22'40" 理解するにはどうするか。→紙の真ん中に線を引いて,左側に親としてのストレスを増加させる要因を書き,右側に緩和してくれる要因を書く。左側と右側のバランスを見直すこと。その中で変えられるものがあれば変えるし,抜本的に改善するのが無理なら,どういうリソースを頼れば状況が改善するか考える。
39'00" 父親が子育てにかかわらないのが通例になってしまっているが,なぜか。→ひとたび「子育ては女性のもの」という文化ができあがってしまうと,子育てに熱心に関わるのは「女性の仕事をやっている」と男性のアイデンティティを揺るがすこともあれば,逆に女性が男性の関わり方を規定してしまう(子育ては私のもの!と男を追い出す??)こともあるようだ
40'00" ベトナムだと父親が子育てによく関わるようだが,そこでの研究結果はどうだったか。→父親が積極的に関わる方が子どもの発達に好影響。子どもからしてもより多くの大人と関われるし,母親からしても子育てをシェアできるのは健康的なこと。
42'30" 両親がよりよい「チーム」として子育てに向かうために,何から始めるとよいか。→まず,夫婦がお互いを "people who are working together for the same goal" と認識して,話し合うこと。何がしたいか。誰がどの仕事をするかとかではなく,また両者が必ずしも同量の仕事を同じやり方でしなくてはいけないわけではない。2人のチームというのは,どちらかがキャプテンというわけではない。ビーチバレーとか,テニスのダブルスのイメージ。

Facebookページもあったりして(Parentland公開グループ | Facebook),今回のエピソードに関連して親の燃え尽きについての簡単なチェックテストが受けられるwebページが紹介されていたり(AM I SUFFERING FROM PARENTAL BURNOUT? | burnoutparental),他にも世界中の親(やそれに関連する人)の議論が読めたりする。風越学園に関わる大人(保護者その他)ともいずれこういうのとかを題材に英会話的な活動できたら面白いかなー。その前に,もしこういうの興味ある人がいたら,オンラインベースでも週1〜月2程度で勉強会?的なのできたら面白いし,今すでにある英会話サークルなんかでも試してみたい。

*1:と思って言ってみたら案外言えた。笑

*2:水漏れが玉にキズ…。笑

*3:長野の素晴らしいスーパー

*4:披露って出てきた。披露宴が近いからかなー!