さんだーさんだ!(ブログ版)

2015年度より中高英語教員になりました。2020年度開校の幼小中混在校で働いています。

Parentlandでお勉強

一般財団法人軽井沢風越学園設立準備財団(一息で言える気がしない…*1)で働き始めて,1ヶ月が経ちました。
学校名をブログで出すのは初めてだと思うけど,こんな学校です→軽井沢風越学園(設立設置認可申請中)
前回記事にも書いたように,激動の昨年度末だったわけですが,実際新年度も激動です。軽井沢の住環境にはある程度慣れてきた(中古だけど食洗機買ったこととか*2,GWのツルヤ*3には近づかない,とか。笑)ものの,やっぱり教員としてはこれまでと違うことが求められているなあという感じ。そもそもこれまで都内中高の進学校だった自分が,幼小中混在校で何ができるのか。大きなチャレンジです。
これまではどんな教材を用意してどう教えるか,というのが自分の興味の主眼だったし,今もたとえば外部で問題集づくりなんかに携わる中で,使う例文の質にこだわりたいなあと思ってたりするけど,風越学園では,それより何より環境づくりが肝心だと感じている。お膳立て,と言っていいのか分からないけど,子どもの力を信じて,そこに火がつくような環境を整える。口で言うのは簡単だけど,これってとても難しいことだよな。。
ほんで,他の教科に比べて(と言いつつ,風越の中では教科の枠に捕われすぎないようにしようという話もしてるところ),火をつけるのが難しいような気がしている。気のせい,もしくは自分の実力不足かもしれないけど。笑
昨日までは認可外保育に3日間がっつり入って小さい子どもの姿をみてきたり,彼らとの関わりについていろいろ体験したり考えたり。
今日は軽井沢図書館にて英会話の活動に参加したり,軽井沢周辺の英語環境についてヒアリングしたり。色んな人が色んな活動を既にしている中で,自分もそこに加わりつつ,新しい何かもつくっていきたい。


並行して,やっぱり自分の英語力も大事なので,英語の勉強は継続したい。他に勉強しなくちゃいけないことが山ほど出てきて,優先順位下がりめになっちゃってはいるのだけど。自分に関連したテーマでなにかないかなとアンテナ張ってたところ,こんなPodcastが最近始まった。
BBC World Service - Parentland
テーマを眺めると,おねしょ,言語習得,食べ物,兄弟喧嘩,宿題,スマホ・PCとの付き合い方などなど,子どもの悩みは世界共通だなと実感。笑 自分自身はまだ子どもはいないけど,いつかは!と思うから,ちょこちょこイメージふくらませて勉強していくのはいいかなと思い,なんとなく聴き始めている。
5/13(月)に公開された最新エピソードは, "Avoiding parental burnout"(親の燃え尽きを防ぐには)。これまたお互いキャリアを積みつつある僕らみたいな夫婦には切実な問題だ。

(大体の時間) 内容
9'20" 単なる疲労*4と燃え尽きの違いって?→疲労は数日よく寝れば治るが,燃え尽きは肉体疲労だけじゃなく,感情疲労でもあり,数日よく寝ても治りはしない。
10'00" 完璧な親であろうとする意識の強い欧米で,燃え尽きはよくみられる。
12'00" ある研究では,平日20分もしっかり子どもと向き合う時間(quality time)を取れば,子どもの発達には十分だということで,"quality over quantity"(量より質)という話が出ていた。
13'00" ワーキングマザーと,専業主婦(Stay-at-home moms)。燃え尽きになりやすいのはどちらか。→専業主婦の方がなりやすいみたい。
14'00" その理由として,完璧な親を目指しがちというのの他に,自分自身のための時間を取りづらい,というのもあるらしい。
22'00" ママサークルに入ったり運動したり以外に,親の燃え尽きを防ぐには。→燃え尽きつつある親は自分を責めて誰にも話せないことがあるので,まずは周囲の人に話すこと。それが難しければ,なにが原因で燃え尽きが起こっているのか理解すること。
22'40" 理解するにはどうするか。→紙の真ん中に線を引いて,左側に親としてのストレスを増加させる要因を書き,右側に緩和してくれる要因を書く。左側と右側のバランスを見直すこと。その中で変えられるものがあれば変えるし,抜本的に改善するのが無理なら,どういうリソースを頼れば状況が改善するか考える。
39'00" 父親が子育てにかかわらないのが通例になってしまっているが,なぜか。→ひとたび「子育ては女性のもの」という文化ができあがってしまうと,子育てに熱心に関わるのは「女性の仕事をやっている」と男性のアイデンティティを揺るがすこともあれば,逆に女性が男性の関わり方を規定してしまう(子育ては私のもの!と男を追い出す??)こともあるようだ
40'00" ベトナムだと父親が子育てによく関わるようだが,そこでの研究結果はどうだったか。→父親が積極的に関わる方が子どもの発達に好影響。子どもからしてもより多くの大人と関われるし,母親からしても子育てをシェアできるのは健康的なこと。
42'30" 両親がよりよい「チーム」として子育てに向かうために,何から始めるとよいか。→まず,夫婦がお互いを "people who are working together for the same goal" と認識して,話し合うこと。何がしたいか。誰がどの仕事をするかとかではなく,また両者が必ずしも同量の仕事を同じやり方でしなくてはいけないわけではない。2人のチームというのは,どちらかがキャプテンというわけではない。ビーチバレーとか,テニスのダブルスのイメージ。

Facebookページもあったりして(Parentland公開グループ | Facebook),今回のエピソードに関連して親の燃え尽きについての簡単なチェックテストが受けられるwebページが紹介されていたり(AM I SUFFERING FROM PARENTAL BURNOUT? | burnoutparental),他にも世界中の親(やそれに関連する人)の議論が読めたりする。風越学園に関わる大人(保護者その他)ともいずれこういうのとかを題材に英会話的な活動できたら面白いかなー。その前に,もしこういうの興味ある人がいたら,オンラインベースでも週1〜月2程度で勉強会?的なのできたら面白いし,今すでにある英会話サークルなんかでも試してみたい。

*1:と思って言ってみたら案外言えた。笑

*2:水漏れが玉にキズ…。笑

*3:長野の素晴らしいスーパー

*4:披露って出てきた。披露宴が近いからかなー!