さんだーさんだ!(ブログ版)

2015年度より中高英語教員になりました。2020年度開校の幼小中混在校で働いています。

新年度のスタートと、副業で英語コーチ始めたよって話

 2023年度、始まりました!みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
 こちら風越学園は、まだ子どもたちは来ていません。新入職スタッフと出会って、各学年で準備して、みたいな一週間でした。いやはや、いい具合なんじゃないでしょうか!妻はパーマをあてて大人かわいくなり、えーちゃん(1歳の息子)は引き続き子どもかわいい盛り。…とまあプライベートの充実をにおわせつつ、新たな学年団でも、お互いの価値観を知るワークをしつつ、手を動かしたり頭をひねったりして。もうちょっと個別の子どもの話できるといいなと思うけど、そういう時間を年間通じて取っていきたいね〜みたいなことはちょこちょこ話していた。

 自分が周りからどう見えているかは分からないけど、自分の中ではたしかに身の振り方や考え方は変わってきていて、きっと言動にも表れているんじゃないかなと思いつつ、いい流れを絶やさず、もっといい流れにするには?みたいなことを考えている。ほーんと、小さなきっかけで歯車が狂ってしまうのは、まだまだ未熟だからだよねえ。
 ただこれまでとちょっと違うところと言うと、自分がいい感じであればいいとも思えていなくて、他の人(新入職だったり、ちょっと疲れ気味の顔している人だったり)がどう感じた一週間だったんだろう?みたいなところも気になっていた。だから直接聞いてみたり、忙しそうな人の仕事を短い時間だけど手伝ったりもしてみた。そういう挙動も、自分がいい感じに感じられているからこそ生まれる余裕。だからこそ、この余裕を保っていきたい気持ちと、その余裕を他の人のために使えるのっていいよねって気持ちと。


ちなみにこちらが同僚とやった価値観を知るワーク*1の結果。遊び心と愛を大切にしていこうね*2。やってみたい方は、こちらからぜひ→もっとワクワークする世の中を|エンゲージメントカード(価値観カード)

 その自分が大切にしたい価値観の中に「自立」がある。出てきた瞬間「大事だ!」と手元に残したのだけど、「どういう意味?」と後で他のスタッフに聞かれた。経済的自立?社会的自立?もう立派に自立しているように見えるけど―と。というわけで、2つ目の、副業の話。

 昨年10月から今年1月まで取らせてもらっていた育休中、いろいろ考えさせられた。まあ、なんだかんだ時間があったし、職場から離れることで逆説的に社会との接点について考えざるを得なかった、というか。
 学校というのは、場所・時間に制約のある仕事。対面だからこその良さはたしかにあるから、そこで働くことの良さも感じている。同時に、パートスタッフとか業務委託とか、いわゆる正社員以外の形で働く同僚も多いこの職場でむくむく感じていたのは、一つの場所でだけ働くことって危ういんじゃないか、みたいなこと。
 どういう意味で「危うい」かって、別に経済的に困窮しているとか、社会的威信が…とかではなく。なんだろね。複数の働き口、働き方を持っている方が「より自由」なんじゃないかってイメージかなあ。「より地面をしっかり踏みしめて立てる」的な?「自分の人生をより自分ごと化できる」みたいな?そして「自分で小さく仕事を興してみたいな」という気持ちから、副業することを考えた。ああそうそう、小諸に来てから知り合う人が、小さくとも自営している人とか、時間の使い方を工夫して複数の仕事をしている人が多くて刺激をもらったってのもあるね。

 まずはいろいろ資格について調べてみた。整理収納系の資格とか、通訳系の資格とか。人は惑うと資格を調べるらしい。笑 その一環で、前から聞いていた「英語コーチ」ってのも、ちょこちょこ調べてみていた。英語コーチング会社のHPをみたり、英語コーチを個人でやっている人のHPやブログ、ポッドキャストをみたり。

 とまあ、うだうだといろいろ調べてきたのだけど、副業に乗り出した直接のきっかけは2つあって、1つは地元のつながり。「○○さん、英語得意なんだよね。海外から取り寄せたいものがあるから、メールのやり取りとか、webミーティングの通訳とか、お願い!」と、地元の知人から頼まれた。「タダ働きじゃなくて、お金も出すよ!」ということで、なんだかんだ初めての副業にぬるっと足を踏み入れたのでした。

 そのやり取りは今も継続中だけどけっこう面白くて、自分の知らない分野で商売を興そうとしている人とつながって、その人の話を聞くのも面白いし、その人の手助けをする中で自分もたくさんのことを学んでるなと感じている。

 自分の英語力は、強みとして他の人にある程度の価値を提供できそうだなという手応えや、そうは言ってもいくらの値段をつけるのがいいんだ…という難しさを感じたりする経験も、なかなかに味わい深い。普段の学校での仕事の中だと、どの部分がどの程度の価値を提供しているかって正直分かりづらいけれど、こうして自分の裁量でやってみることで、「価値」のような部分をより真剣に考えることができるなーってのは一番の実感。人生を楽しくする、大事なプロセスだな!とも。

 副業に乗り出したもう1つのきっかけは、大学時代のサークルのつながり。オンライン同窓会をかしこまって大きくやるのではなく、聞いてみたいテーマを募って小さく頻繁に集まろう、的な企画が、ちょっと上の先輩発案で最近始まったのです。その中で「大人の英語学習」がテーマの回があり、自分が話題提供者の一人として参加した。ChatGPTとか英語コーチとか、英語学習界隈の最近のトピックを紹介したら、英語コーチに学習サポートしてもらうのに興味ある、という人がいて、「自分、英語コーチやるの興味あります」って言ったら、「ぜひお願いします!」と。そこから慌てて具体を詰めて提案して、いざスタート!みたいな感じだった。

 始めてみるとこれまた面白くて、やはり一人の学びにぐっとフォーカスを当ててやり取りするのは自分の性に合ってるんだろうなーと。

 English Coaching with Thunder(ECT英語ラボ)とホームページもつくっております。ご興味ある方は、ぜひぜひお目通し&お声かけを〜。

 英語コーチとしての副業を始めてみて、流れで個人事業主として開業届を出したり、税についていろいろ調べてみたりしたのも、なんか大事なステップな気がする。具体的に得できるかは分からないけど、というかちゃんと記録取って申告できるかすらあやしいけど、なるほどそういう仕組みがあるのねとフムフムする時間は、きっと自分の足で地面を踏みしめるための時間だったんだろうなーと。確定申告、がんばるぞー!

 もう一つ思うのは、英語が世界を広げることはたしかにある、ということ。この当たり前の事実に対する解像度が上がってきているし、知れば知るほどどんどん上がっていくんだろうなーと。まだ数人としかお話しさせてもらってはいないけど、自分で仕事をしている人ほど、「×英語」で広がる世界は大きいんじゃないかな―とひしひしと感じて、これをしっかり支援できたら、一緒に面白い世界が垣間見えるんじゃない?とワクワクもしている。

 あくまで副業だから本業に影響ないように…と思ってはいるけれど、こうして英語で可能性を拓く人の存在を近い距離感で知って、伴走する経験は、本業の方にむしろ良い影響を与えそうだな、とも思っている。「英語ができたらこんな風に世界が広がるよ」を、よりvividに伝えられるんじゃないかなーと。目指せ、相乗効果!

 ということで、新年度、いろいろBrand-newsがあるわけですが、さっきも書いた通り、いい流れを絶やさずに、絶えそうなときは支え合って、羽ばたいていきましょう。引き続き、よろしくお願いします⚡

*1:「エンゲージメントカード」というカード。価値観が書かれたトランプがまず配られて、そのあと順番に1枚ずつトランプを引いていって、自分にピンと来ない価値観を捨てていく。最後に残った自分の価値観

*2:余談だけど、同僚はこの「愛」を捨てていて、ぼくが拾った。その同僚は「公立時代、散々『愛こそすべて』と思ってやってきたから、もう大前提なので、カードとしてなくても大丈夫」と言っていた。そうそう、自分が大切にしている価値観というより、大切にしたい価値観が残ってった感じだね。