- 最初のひとくちは、「米」「米以外の穀物」「野菜・果物」「タンパク質」「ミックス」の5パターン。りんごのムースや、鶏肉のピュレ、おやゆに小麦ベースのシリアルなどなど。
- 塩を入れないと腐ってしまうからと、離乳食にも塩を入れる地域も。(フィリピン)
- 「セレラック」というネスレ社が販売する有名な離乳食ブランドがあるようだ。
- そもそも「離乳食」のことをどのような言葉で言い表すか。「赤ちゃんのたべもの(Baby foodなど)」「離乳のためのたべもの」「補完食」「赤ちゃんのための栄養」など、言い表し方も様々。
- 離乳食に関して気になることとしてモンゴル出身で日本で子育てした方が「日本は見た目が重要ですよね。私は日本の若いお母さんたちが、色や形にとてつもない努力をしていることが少し心配です。」と語っている。
- たしかにインスタなんかに華やか〜な写真いっぱいあがっているよね。妻は気にしてはいないと思うけど、そういうのを横目にしていることの影響はなんらかあるのかもしれない。
- イタリアの方の話。「テーブルに乗っている食事すべてに興味があって『ちょうだい』とせがんだので、やめさせるためにレモンを口に入れたんだけど。酸っぱくて吐き出すと思うじゃない?でもレモンをチューチュー吸い始めて、『もっとくれ』って!私は彼女の食べものの好みを勝手に決めちゃダメだと悟ったわ。」驚きだった。笑
- 印象的だった中国出身で日本で子育てをした方の話。「歯が生えてきたら、断乳をしたら、普通におかゆって自然の流れで中国でやってきてたんですけど。日本に来ると、離乳食という言葉が・・・本を読むと『食育のスタートなので、これがきちんとできないとこの子は将来ごはんに対していい子になれない』という思い込みで一生懸命でした。」
- この本の価値は、そういう「日本のアタリマエ」を相対化できるところだよなー。
- 本の最後には、世界各国の離乳食。調理時間も1分から1時間までまちまち。ちなみに1分は白パン&レバーペースト(オランダ)、1時間は米と野菜のスープ(アフガニスタン)、フェジョン(インゲン豆を煮込んだ家庭料理:ブラジル)。
「自分の国では赤ちゃんにも自分と同じコーラを飲ませている母親がいる!」と怒っているメキシコの方など、「えっそれは極端だなー」と思う例もいくつかあったものの、おおむね「ああ、それくらいおおらかでも子は育つよね」と思えるものばかり。離乳食のていねいなていねいな作り方本を買ってきてがんばって疲弊するよりは、こういう本を見ながら、肩の力を抜けたらいいんじゃないかな、と思いました。
昨日で9ヶ月になったえーちゃん(息子)は、三回食スタート。手づかみ食べにもチャレンジさせていくけれど、親の覚悟や椅子周りの装備が不足気味。手づかみ食べスキップする子もいるらしいし、これまた肩の力を抜いて、楽しくやっていこうね。