さんだーさんだ!(ブログ版)

2015年度より中高英語教員になりました。2020年度開校の幼小中混在校で働いています。

こども計画策定…行政事業の「質」を考えたい

住んでいる市の子ども・子育て会議の市民委員になっている。
今週その第一回会議があって、市が策定する「こども計画」の骨子案を吟味する回だった。
質問の8割は自分だったけど、それでももっとガツガツ行くべきだったなーと後悔。
というか1時間半の会議において、1時間ちょっとまでが委嘱とか骨子案の説明だったので、議論も何もないのでは、とも。

いくつも気になることはありましたが、一番気になったのは以下の点。
市のとある子育て支援施設について、未就学児の保護者の回答者のうち、「知っている」が93.4%、「利用している」が11.4%、「今後利用したい」が17.3%だった。これ、どう思いますか?
ぼくは「こんなに知られているのに利用したい人が少ないのは問題だ」と感じるんですが、みなさんいかがですか?

ただ、市の説明(の自分の受け取り)としては、この施設は十分に認知されているからヨシ!他の事業の認知度も上げていこう、という側面が強いように感じた。
これまでに実施してきた市の子ども関連事業についても、関係各課で評価をしているらしいけれど、その事業評価は、「実施したかどうか」が大きなポイントのようで、「実施した事業の質」については、まあ人によって受け取りも違うから難しいですよね、という感じらしい*1

市民としては、子育て支援施設については「また行きたい施設か」が決定的に大事だと思う。
だけど市としては事業の実施は手配するけれど、その質については現場にお任せ、という感じなのかな?とも感じた。事業の質は誰が見ていくのだろう。

もちろん、事業が実施されていなければなにも始まらないから、まずは「量(実施されたかどうか)」が大事なのは分かる。分かるが、そこにとどまらず、事業の質(どうよりよく実施されるか)ももちろん上げていこうぜ!という姿勢を期待しているんだな、自分は。


そもそも量と質は、限られた予算の中では相反する部分もあって、一つひとつの事業の質を上げようとコストをかければ、実施できる事業の量は減るはず。逆にたくさんの事業を実施すれば、一つひとつは「一応やりました」と質が下がってしまいがちだろう。
さらに、今回策定する市のこども計画は、ここまで実施されてきた「次世代育成支援行動計画」「子ども・子育て支援事業計画」にくわえて、より支援が必要な個別のニーズに対応する「子ども・若者育成支援計画」「子どもの貧困対策計画」を策定・実施していこうとするもの。
結局は予算の話になっていき、すべきことが増えたのに、予算は変わらない、事業数は増えたけど、一つひとつの事業はおざなり…とならないといいな。


市に対する要望的なことが増えてしまったけど、自分自身にできることもまだまだあるはず。こうした会議の内容をお知らせしたり、他の人と話し合ったりしながら、もっといい子育て環境を他の市民と協働してつくっていけたらいいな。

*1:そもそもこの評価自体が非公開だったのもなぁ〜。ぜひ見てみたい。