さんだーさんだ!(ブログ版)

2015年度より中高英語教員になりました。2020年度開校の幼小中混在校で働いています。

教育の歴史(コテンラジオ)⑥中国の教育 〜なぜ彼らは儒教OSを選んだのか?〜(前編)

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最近このポッドキャストをよく聞いている。歴史は詳しくないけど,深く学んだ人たちの話を聞くことで「面白いな~」と興味がわく。
そして,最近「教育」をテーマにシリーズが始まった。
最近終わっちゃったのだけど,めっちゃ面白かったので,メモしていきたいと思います。

#202 中国の教育 〜なぜ彼らは儒教OSを選んだのか?〜(前編) | 歴史を面白く学ぶコテンラジオ

  • 今回からアジア。
  • 中国の定義:中華大陸に立った王朝をまとめてそう呼ぶ。
  • 儒教思想②国家主導③すさまじい仕組み化、の3つがポイント。
  • 紀元前1700年から。殷や周という国家。教育活動の痕跡はあったが、制度はまだない。学校はあったという後の時代の記載も。
    • 大学と小学、郷学などがあった。学習内容は、六芸。礼(儀礼)・楽(音楽)・射(射撃)・御(馬術)・書(文学)・数(算数)。
    • いろいろな古い時代の教育内容に、だいたい音楽が入っている。CDとかないから、弾ける人を育てないと途絶えてしまう、ということか。
    • 算数も、食料の輸送や人員配置などについても学んでいたらしい。
    • 家庭の中での教育についても扱われていたらしい。8歳になったら礼儀作法を教える、とか。
  • 殷の次の周では、礼を用いて他国を従える、というような使われ方をした。君主は君主、臣下は臣下のなすべきことをする、という教えなので、ヒエラルキーがしっかりして、統治に向いている感じ。
  • その後、各地の諸侯の力が強くなり、春秋戦国時代に。既存の社会システムが崩壊する中で、いろんな人がいろんなことを考え始める。諸子百家儒教と法家が最大勢力となった。
  • 儒教孔子が体系化。古き良き時代に立ち返れ、というのが主旨。六芸を重視。儒教の特性の中で面白いのは、あらゆる問題を「人の心」に還元する。課題の解決方法は、聖人の思想を学ぶこと。聖人の思考パターンを自分の中にインストールせよ。
  • 法家:今の時代の法律とは違い、国を君主が治めるために、法(罰則)を徹底する。
  • 荀子稷下の学士(中国の戦国時代、斉の国都である臨淄に集まった学者たち)の学長となる。儒教思想に法家思想を盛り込む。
  • 儒家は古き良き時代に立ち戻れ、法家は皇帝がトップに立ってシステマチックに直接統治、ということで、理念が違う。始皇帝は法家寄りなので、排除していった。
  • 次回は漢の時代。教育システムは、中国において大きな変更なし。漢の時代にシステムとして確立されて、のちの時代にカスタマイズされていく。中身は、時々道教や仏教が入るが、儒教ベース。
  • 帝国スタイルでしか統治できない、広い中華大陸→社会システムがある一つの傾向を持ち続ける→教育は社会に規定されるので、教育にもある傾向が出る。漢や隋において、世界最大の官僚国家をつくりあげる。