さんだーさんだ!(ブログ版)

2015年度より中高英語教員になりました。2020年度開校の幼小中混在校で働いています。

英語の組み立て方と学び方―感想

前回記事に書いた講演の感想が到着したのでアップいたします*1
我ながら,アップしてまだ5日だけど4,600回以上閲覧ってのはすごいなーと思います。

  • 素晴らしいご講演ありがとうございました。興味深い内容だったのですが,鏡の法則(?)は、今までやっていて気づかなかったな…と思いました。また、"an apple"で出てきたスラスラ感は、いま自分はその移行中のようです。「話す」「読む」「書く」をバランス良くするのは大切なのだな…と思いました。僕は英語がでいないのですが、英語にふたをするのではなく、基本からやっていこうと思います。本日はありがとうございました。(中学生・男子)
  • 英語を学ぶ上で大切な柱(基本)がとても良く整理されてポイントや実践方法のヒントなどが本当に分かりやすく面白かったです。中2の息子(英語が苦手・嫌い)が,今日の講演をきき少しでも英語を勉強してみようかなと思ってくれ,もし勉強を始めてくれたなら,今日うかがった勉強法(より効率良く行う)までいずれは行うようになり,楽しんで英語に生涯親しんでくれるといいなと思います。大変いい刺激になりました(きっと子どもにも)。ありがとうございました!
  • とても解りやすかったです。流石,●●出身!説明を聞きながら寝ないとは思いませんでした。本当に楽しく学べました*2。(保護者)
  • 「箱」や「鏡」などを使って言葉をあてはめていくという考え方は,なんとなくできそうだという気がしました。子どもも取り組みやすいのではと思いました。最初に数学の符号の話で,子どもが答えに困っている時に「この問題は勘違いをしやすいんだけど」と言ってフォローしている姿を見て,学校の授業でも子どものことを見ながら話をしているのではと感じました。お話もたいへん聞きやすくあっという間でした。ありがとうございました。(保護者)
  • わかりやすく「なるほど!」や「そういうことか!」などのことが多々あり,すごく勉強になりました。それに,途中の話がすごく面白く,あきずに聞けました。(中学生・男子)
  • 現在中2の英語を担当しているのですが,単語・音読・語順については教え方に悩んでいます。本日の講演をきいて,何度思い出そうとするか,音読しながら情景が頭に浮かぶか,英文と日本文は鏡,など,多くの指導のヒントとなるものを学ぶことができました。授業に活かせるよう,オススメの本も手にしてみたいと思います。(教師)
  • 本当に全てが目からウロコでした。私自身,先生のお話を若いころに聞いていれば,好きになっていたと思いました。子どもたちに,英語の楽しさを伝えます。英語が楽しいものに感じました。
  • 意味順で箱の概念に驚きました。文法の日本語表現(受動態・仮定など)と英文との間に隔たりがあり,高校時代にイメージが全く湧かなかったので,開眼した思いです。20年前に教えてほしかった,という思いです。子どもたちの学習に本日教えて頂いたことを役立たせたいと思います。
  • 「鏡うつし」は驚きました。家に帰り子どもたちに伝えます。文←→名詞化は,楽しく英語が学べると思いました。
  • 中1の後半になってくると、塾の問題の英文が長くなり、点数も下がってきたのですが、今日のご講演を聞いて,勇気が出ました!アプリや本もとても使ってみたいと思いました。「スラスラ感」が私はとても印象に残りました。いつも和訳に時間がかかっていたのですが、英語を聞いて情景を思い浮かべることを意識したいと思いました。
  • デビュー講演と聞いて,ビックリしました!!すごくわかりやすくて,今の学習の仕方を見直すことができました。単語を勉強するときは,今日聞いたことを思い出して,しっかり,確実に覚えていきたいと思います。本も買える機会があったら買いたいなと思います。今日は本当にありがとうございました。
  • 単語学習の4つのしおりは,普段の色々な学習に応用できると感じました。前半の理論的なお話はやや高度でしたが,後半の具体的な話は非常に面白かったです。
  • 英語の基本が分かりました。当たり前だと思っていたことが、実は大事なことなのだということに気づかされました。特に意味順や英語の語順が分かれば、より英語が分かり、好きになるのではないかと思いました。(先生)
  • 述部は鏡写しという点は、子どもに説明するのにいい表現だと思いました。私も今度、高校生になる息子がおり、また私自身も海外の高校に行き、現在、小学校児童英語講師の資格を持っているので、今後息子にも自分自身のためにも生かしたいと思っています。(保護者)
  • 中1生の母です。学習の心構えでの「スラスラ感」・音読のところがとても参考になりました。学校の先生のねらいがここにあったのか…と。ねらいを理解して今後取り組んでほしいと思いました。先生の声,大変聞きとりやすく(英語の声も)話に引き込まれました。(保護者)
  • たいへんためになりました。娘の英語の勉強の仕方に少し迷いがではじめていたので,きっと明日から今までとは違う英語の学習法を見つけていけるのではないかと思います。先生のお話はきれがあり,とってもやる気と元気をいただきました。いつか第2弾をぜひよろしくお願いします。(保護者)
  • 英語をどうやって勉強していったらいいのか考えてしまっていたので,すごくわかりやすくて目からウロコでした。具体的でしたし,書名も教えて頂き参考になりました。
  • 「鏡写し」や「後置修飾」「4種類のしおり」のことは”なるほどー”と思いました。NHKの「エイエイGO!」はぜひ今度みてみたいと思います。ポニョの絵の説明はわかりやすくて良かったです!「画期」の単語の説明も良かったです*3!息子が高1で受験は終わったのですが,高校の英語の勉強の仕方がわからないようなので,参考になったのでとても良かったです。ありがとうございました。今度ぜひ高校生向けの講演をお願いいたします*4

結論:一期一会の機会ならなんとかなるっぽい。いうてけっこう準備したしなあ。これを日々の授業でやるには,もっともっと経験が必要で,余裕が必要で,やっぱり学校の先生は大変だなあと思いました。

なんかむこう一週間くらいは大変そう。乗り切れ,乗り切れーっ!*5

*1:昔から,こういう講演の感想をアップしているブログをちょこちょこ読んで,なんで感想アップするんだろうって不思議だったりしたんだけど,自分がいざあげる身になって思うのは,ただ嬉しかったからの一言なんじゃないか。違う別の意図であげてる人がいたら申し訳ないですけど。笑

*2:生徒に聞かせてやりたいコメントNo.1すぎワロタww←笑っている場合ではない

*3:「画期」の意味は分からなくても,「画期的」のがよく使うことはわかる。「画期的」が説明できなくても「画期的な」につくのは「アイデア」とか「事件」ってのはわかる。言葉ってそういうもんじゃない?なのに英単語になると急に何とくっつくかすら分からないまま先に進んじゃうのってヘンじゃない?という話をした。

*4:これ,ホント今の自分には必要だなって思う。

*5:なお乗り切るとほぼ一年が終わる模様。

英語の組み立て方と学び方―高校英語へのステップアップ,その先へ

と,いうことで,昨日は講演をしてきました。
前日とある場所で飲んでいて,そんな飲んでないはずなのに寝落ちして4時に飛び起きる*1など,準備はバタバタでしたが,30名以上の方にお越しいただき,感想を読む限りなかなか好評だったようで,有り難い限りです。
講演資料から,プライバシいところを抜いたものをアップロードしておきます。何か問題等ございましたらご連絡下さい。

ざっくり内容を言うと(と言いつつ面倒だから最終スライドからコピペ),

  • 前半のまとめ(~23枚目)
    • 「スラスラ感」のために,(理解した英文の)音読をくり返す
    • 単語は,「忘れる前に思い出す」→仕組みづくりが大事
    • 「毎日継続できるか」が最重要
  • 後半のまとめ(~43枚目 残りは参考資料)
    • 英語と日本語,鏡写し!*2
    • 「箱」単位で考える
    • 動詞は「後ろにどんな箱が・いくつ来るか」--その他は「どんな言葉と一緒に『箱』を作るか」を把握
  • 並行して,興味を持って取り組める,「大量のインプットと,適量のアウトプット」ができる教材を探そう

他にも反応がよかったと思うのは,

  1. 6枚目。英語の教科書,英文少ないよ!という話。大量のインプットと,適量のアウトプット
  2. 19-20枚目。忘れる前に・いいタイミングで思い出す。4枚のしおりを使った暗記法
  3. 22枚目。基本語は使われ方も覚えよう,という話。「画期」の意味が分からなくても,「画期的」なら聞いたことある。「画期的」と聞けば「アイデア」「事件」などの連語が出てくることが大事。
  4. 27枚目。アブクド読み
  5. 28,30枚目。日本語と英語は鏡写し

辺りかなあ。

ちょっと嬉しかったのは,数学教員だったおじいちゃんの話を出した時のこと。これはここにあげたスライドからは割愛しているけど,7枚目のmajor mistakes & minor mistakesの話。
うちのおじいちゃんは数学教員で,昔よく算数を習っていたんだけど,そこで言われたのが,「-100と答えるところを計算ミスして-98になってもズレは2だけど,うっかり符号を間違えて100と書いたらズレは200だ。だから符号は絶対忘れちゃいけない」ということ。
これを講演中にズレはいくつ?と前に座った中1に聞いたら,一人目は2と答えたんだけど,二人目は100,と答えたんですね。
そうかマイナスの計算ってやってないか,と焦りながら,「そう100って考えちゃいがちだけど,実際は-100から0までの100と,0から100までの100を合わせて200もずれちゃうんだよね」などとごまかした。
そしたら感想に「-100と100の差を100と答えた子に対して優しくフォローしながら話を進める姿に,生徒の姿を見ながら授業を進めているんだろうな,と思いました」とか書いていただいたんですね!
実際「生徒の姿を見ながら授業をする」って,自分が一番できていないところだよなと思っていたので,こういうお言葉は嬉しかったなあ。
これが自分の英語の授業でいうとどういうことなのかは,いまいちよく分からないけど。笑

あともう1つあった嬉しいこと。終わった後感想に,「エイエイGO!の 高山芳樹先生に発音似てる」って言われたんだ。へっへっへー!

最後に,一応参考文献にあげたもろもろをこっちに転記しておこう。いずれここに自分の本を並べられる日を夢見て!
●学習法・心構え
「第2言語習得論から見た英語学習法」(白畑知彦,2012講演@静岡大学)
「君の英語号は空に舞い上がれるか」
「子供をゲーム嫌いにさせる方法」にネットで論争が起きてる - NAVER まとめ

●発音
発音と発音記号1

英語の読み方

●単語:基本語
・GSL
GSL英単語検定: 英語でのコミュニケーションの8割以上をまかなう最頻出単語を使えるか試す
A New General Service List (1.01)
VOA - 1つ目の単語帳に書かれた1,500語をマスターすると,2つ目のニュースが全て分かる
VOA Special English Word Book
Voice of America - Learn American English with VOA Learning English
・SVL
レベル別語彙リストSVL12000|英単語・英文法|アルク

究極の英単語 SVL Vol.1 初級の3000語

究極の英単語 SVL Vol.1 初級の3000語

究極の英単語SVL〈Vol.2〉中級の3000語

究極の英単語SVL〈Vol.2〉中級の3000語

究極の英単語 Standard Vocabulary List [上級の3000語] Vol.3

究極の英単語 Standard Vocabulary List [上級の3000語] Vol.3

究極の英単語 SVL Vol.4 超上級の3000語 (究極シリーズ)

究極の英単語 SVL Vol.4 超上級の3000語 (究極シリーズ)

●文法:意味順

意味順英語学習法

意味順英語学習法

「意味順」ですっきりわかる高校基礎英語 (シグマベスト)

「意味順」ですっきりわかる高校基礎英語 (シグマベスト)

「意味順」で学ぶ英会話

「意味順」で学ぶ英会話

●その他
NHKゴガク エイエイGO!

一度こういうのやっておくと,自分の英語教育観が多少なり共有されやすくなるから,話がしやすくなるかもなーと想像している。
実際こういう「観」をどう実際の授業に落としこむかってところは,果てしなく遠いお話なんだと思うけど。笑

その後のすき焼きも美味しくいただいて,幸せな一日でした!

*1:ここで6時間睡眠で済むのが,我ながらエラいというか小物というか。。笑

*2:これは一番反響が大きかった。田地野先生,ありがとうございます!笑

手品習い始めました

久々の日記。最近,月火水と朝早く学校に行っています。
月火は1限があるので当然です。早く行って準備したい&遅く行くと電車が混むっていう*1
水曜は,5,6限だけです。それでも僕が7時半に登校する理由とは!?!?


…ということで,水曜朝,手品習ってます。


今教えている生徒の中に,うちの学校のマジッククラブの部長さんがいて,他2人の先生と一緒に彼に入門しています。昨日2回目の授業が終わったところです。
こちらのトランプを買って,日々練習しています。そして,週に1回,彼の独自カリキュラムに沿った授業を受けています。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00GD2ATKU

彼の手品自体がうまいってのももちろんあるんだけど,その教育手腕も素晴らしい。
一番スゴいなと思ったのは,初回の授業内容。
非常にシンプルな,それでいて手品というものの本質*2が伝わるような手品を一つ紹介してくれて,その後プリントで補足。そこには,プロのマジシャンが手品について語った引用が載っていて,ワクワクする。
手品を習い始める前,自分の中の手品に対するイメージは,「手先が器用な人が何やら超絶技巧を駆使してカードを隠したり出したりしている」ってものだった。おそらくそれも間違ってはいないんだけど*3,多分そう正しくもないんだなってことが,最初の授業で分かった。もちろん,こっちがド素人だから初めからテクいことやっても仕方ないって配慮だったのかもしれないけど,それにしても,

  1. 事前の準備が大切
  2. タネが分かったところでうまくできるわけではない(やってみて初めて「案外手順分かってない!」と気づける)
  3. 消失だとか交換だとか,様々な「現象」があって,それらを組み合わせて1つのネタを作っていく(そしてどうやらその「現象」を可能にするための様々なテクニックがあるらしい)

ということをなんとなーくでも実感させるってのはスゴい*4

自分の専門である英語の授業についても,色々と学ぶところがあった*5。まずもって,「すげーこういうトリックできるようになりたい!どんな現象,どんなテクニックがあるんだ?」ってのと「すげーこういう文章作れるようになりたい!どんな文法,どんな単語が使われてるんだ?」っての,似てるよね*6
以下,他にもすごく似てるなーと思ったところを列挙*7

  • 人前でやるのは緊張する。相手が圧倒的にうまい人ならなおさら。
    • この一週間,自分で手品練習して,昨日の授業で彼と他のマジックうまい先生に見てもらったんだけど,どえらく緊張した。え,こんな心臓鳴るの?ってくらい。イメージ的には,ワンパンマンのキング的な。笑 一応自分なりには出来たからとてもよかったので,後日色々アドバイスもらうのが楽しみ。ひるがえって,英語の授業中,自分の前に来させて1対1で発音・発話チェックなんてごくまれにやることがあるけど,それはそれは緊張する(人もいる)のかもしれない。
  • 準備の大切さ
    • 自分の場合は,1週間自分で調べて練習してきたってのがあったからまだ人前で見せようって気になったけど,その場で習ってはいどうぞって上手い人の前でやらされるのは,なかなかきついよね。一点目と合わせて,やっぱり準備の時間をある程度取ってやるってのは大切な気がする。あとは,生徒同士ペアで見せ合うってのは,緊張の度合いが低くてよい。双方モチベーションがある場合は,かなり有効なんだろう。
  • ちょっと知り始めると,得られるものが大きくなる。
    • 自分でちらっと練習して,鏡の前で練習して,なんかうまくいかないなーとなってから同じ動画をもう一回観ると,得られるものが違う。「そうかこの向きでカードをめくるのか」「このタイミングでこういう風に言うのはそういうことか」とかとか。授業中一応,自分なりの英語使用のコツなんかを話しているつもりだけど,ある程度以上勉強してないと「なるほどなー」とはならないんだろうな*8
  • 全体像を見せることの大切さ
    • 手品を極めていく気はさらさらない(というか無理)だけど,そうかこういうジャンルがあるのか,こういうものが全体を構成しているのかって気づかせる(or just make the students believe they know it)の,初期の頃に大事かもしれない。「今どの辺か」ってのを知る,というか。
  • モチベーションに大きく依存する
    • と,ここまで楽しそうに書いてきたわけですが,これがもし「強制的に一日1時間授業,授業中に小テストあり。各学期末にはテストをして序列化。あまりにひどい場合は進学もできない」となった場合,はたしてこう楽しくやっていられるか,ってことですね(参考URL→【追記あり】「ゲームを義務化で子供がサッカー少年に!」という話で焦点となる教育の仕方 - Togetterまとめ)。自分がそもそも「手品かっこいい!」「できるようになりたい!」と思ってたからってのがあるよね。じゃなきゃ始めないし。自分の英語の授業における状況との絶望的な差に,しばし打ちひしがれる(一回休み)。とはいえ,現代ニッポンではそういう仕組みになっちゃってるしそれはわりかし悪いことじゃないと思ってるけどね。笑

ということで,3学期中にどこまでいけるか,楽しみですねー*9

*1:今週月曜は雪がすごかった。早く出たから全然大丈夫だったけど,大丈夫じゃない生徒が半分くらいいて,当然授業は大丈夫じゃなかった。笑

*2:#とは

*3:詳しい先生によると,コインマジックは特にそうらしい。

*4:んまー,こっちが学習者として一流ってこともきっとあるだろうけど(ドヤ

*5:こういう「余計なこと」を書かないとブログ書けないの,なんか病気だと思う。

*6:問題は「すげー」ってなる英語使用状況がなかなか作れないってことだよね。笑

*7:当然,手品についてしっかりわかっているわけではないので「それはちげーよww」ってのがあったら笑って流してくださいw

*8:それに,もっと知ってる生徒からしたら「何言ってやがる」って感じだけど,そこは俺が今後向上を続けてくってことで一つご勘弁願うしかない。

*9:何より,テーブルの上にトランプがある生活,ちょっとオサレな気がする。笑

英語のミス!

英語のミスを1日で2つもした,という話。本当は英語で書こうかと思ったけど,日英入り混じった話だから分かりづらくなりそうだってんで,日本語で。笑*1

昨日,アメリカ人の友だちに誘われて,人生初ボルダリング@新宿に行ってきました。6人中日本人は僕だけで,でも他の人は日本語堪能だったので,ちゃんぽんにしながらの会話。

肝心のボルダリングの方は,まあまあ*2。笑

ほんで出口で,受付の人が回数券やらの案内をしてくれた。複数人でシェアもできるみたいで,それなら大人数で行く時に安くなるなーと話していた。

それをみた友だち“Are you gonna come here again?”
僕 “Uhh, someday. Oh this is very Japanese. 「いつか」ね。笑”
友だち「(笑)」
別の友だち “It’s the most polite way to say ‘I’ll never come here again.’”
僕「まあ,いつか,いつか。笑」
(と,この辺りで外に出る。そこで,気づく。)
僕 “Oh, it was very impolite of me to say Japanese 「いつか」 in front of the guy(店員さん*3)!”
友だち “That’s true.”

If you know me in person, you’d know that I’m not a kind of person who say such a rude thing to people I don’t know well. Rather, I’m very polite usually. But at that time, I was completely ignorant of the presence of him. And because I was talking mostly in English, I didn’t realize that he would catch what we were talking, which was not the case since 「いつか」 is apparently Japanese.

よく分からないけど,code-switchingの問題だということにしておこう。

Then we left the bouldering site. My friend and I were talking about her passing of a job interview. She is an ALT now. But this summer she’s gonna start working as CIR, which is a job superior to ALT and she’ll supervise other ALTs.

実は僕は修論でALTの研究をしてみたくて,色々事前調査をしていた*4。その一環でALTを外国から招聘しているCLAIRという組織に,ALT対象にやっている調査の結果を見せて欲しいと頼んだら,内部情報だからダメです,と言われたわけです。
んで,今回彼女がCIRになったわけだから,なんかこの情報を公開できるよう持ってってよ!みたいなことを言おうとしたわけです。
んで,「公開」ってなんて言うんだ?と。笑 「公開する」に対応する一語の動詞で言うのはなかなか難しそうだったから,こんな感じで言ってミスった。

僕 “I really want to see some results of the questionnaires CLAIR has been doing on ALTs. If possible, can you make it open?”
友だち “Oh, I can’t. As you said it’s a secret. I can’t break the rules to satisfy your curiosity.”

この辺で,しまった!と。
日本語の「公開する」を英語にしようとその中身を分解してって,「他の人に見せる」ってのは伝えられたけど,それと同じく大事だったはずの「合法的に」みたいな部分がきちんと言えなかった結果,「こっそり見せてよ」みたいな感じになってしまった。それは無理だよな。笑

これも一種のcode-switchingの問題なのかもしれないし,さっきのより根が深い問題のように思える。
だって,周りに他の人がいることはきっと意識すれば気をつけられるけど,「公開」という日本語を英語に直す時に,「ルールに則って」みたいな部分って,なかなか意識化されない。
もういい加減こういう言葉足らずのミスは避けたい。けど,きっとくり返すんだろうな。
俺と彼女との間のケンカのある部分は,俺としては,こういう「言語間の往復で,取りこぼされたところ」のせいなんじゃないかと思っている。
ただ,彼女の方からすると,俺の英語自体は問題なく伝わっているし,その裏にどういう日本語があったかは分からないわけだから,「なんだこいつ自分勝手な」と映ることが多かったんだろう。

ただし,もちろん全部が言語(および俺の英語の未熟さ)のせいなわけでは到底なくて,たとえば今回の件で言えばこっそりでも見せて欲しいという気持ちが全くなかったかと言えば,もしかするとあったのかもしれない。だからこそ”legally”みたいな言葉は出てこなかったのかもしれない,と思う。
あと,そこで言葉を足す時も,気をつけないと「お前さっきと言ってること違うやんけ」となってしまうからねえ。
こういう「取りこぼされたもの」にこそ真実があるのだとしたら,面白いけど,やっぱりスピーキングってのは難しいねと思わざるを得ない。

たとえば上にあげた話も,きっとチャットで話すなら,色々考えてこんな感じで書いたはず。
"Don't you think it is strange that all the information is closed? I believe if the information is open to public, more people will pay attention to needs of ALTs. Now that you are gonna be a CIR, I believe you can be a game changer! I don't know how, but please find some way to make that information open to public. :)"
…ううむ,なんだかキレイ事感があるな。笑 やっぱり自分が見たかっただけなのかもしれない*5

てことで,今学期は話す活動もやや増やすけど,基本は書いて書いて,って感じにしよっと*6

*1:と思ったけど一部英語で書くことにした。

*2:俺,高所恐怖症だしね。あと,腕が思ったよりすぐつって使いものにならなかった。今朝起きたら左手の筋を痛めてて,やっぱりなんか変なふうに力入れすぎたのかもしれない。汗 右手も,はんこ押そうとつまむだけで痛むレベル。あうあう。

*3:店員ってなんか英語にしづらいな,って毎回思うなあ。clerk?staff?なんだ?

*4:嗚呼あれはもう2年前か!

*5:でもALTの多くが不満を持ってて,日本人側もなんとなくむつかしいなって思っているこの状況を打破するためには,なるべく多くの情報が公開されるべきだ,とは思ってるはず。笑

*6:I just wrap up this article in a very teacherish way! ;p

選択肢が多すぎる!

個人主義自由主義の発達したこの世の中に生きる僕たちには,嗚呼かようにも選択肢が多すぎるよ!という話。

元日は,いつものように祖父母宅(歩いて3分)の家に行ってお寿司を頂いてきました。
僕も弟もまだ若いとは言ってもいい年でありますので,話は当然のようにそっちにも行くわけです。
やれ「別に急がなくていい」,やれ「パートナーが見つかりさえすればいい」,
やれ「とはいえ早いなら早いほうがいい」などなど,バラバラの人からバラバラの意見を頂戴するわけです。
悪いけど全然焦るつもりにならないなーと思いながらも,とはいえ結婚したらきっと喜んでくれるんだろうなーと思いながら聞いている。

そこでおばあちゃんが言っていたのが,「結婚は忍耐だよ」という言葉。
半分冗談だとしても,残り半分は本当なんだろう。
正直な話,「なんだかな」と思った。
この「なんだかな」がどんな「なんだかな」なのか分からないけど,近い表現で言い表わせば「そんな大変だったら…」みたいな感じだと思う(まだ濁している)。

高度に個人主義化した僕たちは,「別に忍耐したくなんかない」と思って独り身を貫くのかもしれないし,
「どこかにまったく忍耐しなくていい相手がいるはずだ」と夢は枯野をかけ廻るのかもしれない*1


でも,そんな中,今朝おじいちゃんが入院したわけです。
そんなに重い病気ではないらしいけど,年齢が年齢だから,家族一同心配してしまう。
入院のための荷物を運ぶのを手伝えるのが自分しかいなかったこともあり,おばあちゃんと病院にタクシーで向かう*2
病室までついていって,2人が話しているのを黙って聞いていた。本当は色々荷物を置いたりするの,手伝ったらよかったのかもしれないけど,それはなんだかおばあちゃんだけの仕事なんじゃないか,なんて思ってしまった*3

そこで気づいたのは,2人とも相手をすごく思いやってるな,ってこと。
おばあちゃんが,時々話がかみ合わなくなるくらいおじいちゃんを心配しちゃうのも,
おじいちゃんが,それに対してイライラしながらもまあ自分を心配してくれてるんだしな,と受け容れるのも。
帰り際,「明日も付いてきてやってな」とおじいちゃんに言われた。
「明日も見舞いに来て」の婉曲表現だったのかもしれないけれど,
それ以上に「おばあちゃんを1人で頑張らせすぎないで。ほっとくとめっちゃ頑張っちゃうから」みたいな意味に聞こえた。
仕事始めが遅いことに感謝しながら,病院を後にした。


それで,最初の話に戻るわけですよ。
こういう絆を心底うらやましいなあと思いながら,「結婚は忍耐」みたいな言説には抵抗感を覚える自分は一体なんなんだろう,と。
「英語できるようになったらいいなあ」と言いながら,「英語は根性」みたいな言説に抵抗感を覚える,みたいな感じか。
ここまで書いて,この記事を思い出した。
語学の成功を「努力」で説明するのはスジが悪い - こにしき(言葉、日本社会、教育)
結局のところ,ある種の「忍耐」に見えることは,結婚生活において,というか,他人と共同生活を営むなら絶対必要なんだと思う。
だけど,それを「忍耐」と呼ぶかどうか,みたいな話なんじゃないか。
周りからは「お前すごい忍耐強いな」と思われても,本人が「この人とだったら別に大したことないよ」なーんて言えたらいいなあ,と。
英語学習でも,周りから「お前すごい努力してるな」と思われても「や,楽しいからやってるだけで,別に大したことないよ」なんて言えたら理想だよね。


でも。
でもでも。
どう頑張っても英語を楽しいと思えない人がいて,そういう人がどうしても英語を勉強しなくちゃいけないなら「努力は必須」って言い切った方が楽なんじゃないか。「どこかにこの辛い努力を努力と思わなくなる術があって,でも自分はそれに出会えていない」って不幸な気がする。
それならいっそ「英語は辛いもの。みんなそうだから」って方が慰めがあるだろう。
英語なんてできなくていい,と同じ気楽さで,結婚なんかしなくていい,と言えたらならそれはそれでいいんだろうし,実際のところそういう世の中になりつつある,気がする。
ただ問題はどういう世の中かではなく,僕があなたが個人としてどう思うかであって,「そうは言ってもいずれ結婚したいなあ」と思う人にとっては「どこかに『忍耐』をつらいことと思わなくて済むくらい自分にピッタリの人がいるはずだ」よりも「んまー忍耐は必須だからね。そういうもんだからね」って言ってくれる社会のがラクなんじゃないか。

たとえば昔は,転職なんてありえない,みたいな世の中だったらしい。今は多分,そうでもない。
同じように,うちのおばあちゃんは「結婚は,『ダメだったからやめました』とはいかないんだから」とお寿司を食べながら言っていたけど,もしかすると,「ダメだったからやめました」が普通になる世の中が来るのかもしれない。
でもその世の中で,自由に結婚離婚をくり返して,一昔前より結婚生活の満足度が上がるかって言われたら,ビミョウなところじゃない?


ああもうわけわかんなくなってきたぞ。そうだ最後は無理やり英語における選択肢の話をしよう。
この前友だちとLINEをしていた時のこと。「たしか○○貸してたよね?」って聞く時に,”I think I lent you ○○, did I?”と書いた。
“○○, “辺りまで書いた時に,「そうそうこれは対応する動詞はthinkじゃなくてlentだから,doじゃなくてdidが対応するんだよな」と思いながら”did I?”と付け加えた。

このメッセージを送って,風呂入って,体洗って,風呂に浸かってる辺りで気づいた。”didn’t I?”じゃんね。
付加疑問文には,時制の選択と肯定形←→否定形の逆転という2つのポイントがあって,片方にちょっと気を取られちゃったがために,もう片方がおろそかになったんだな,と(細かい話をすれば主語も見ながら動詞の形の選択をしなくちゃいけないけど,今回は過去形だったからか,あんまり気にしなくて済んだ)。
英語初心者にとっては,もしかすると*4,英文を作るなんてのはこうした選択の連続で,集合体で,複雑怪奇魑魅魍魎,なのかもしれない。
こういうのを1つ1つ自動化してくには,やっぱり各自の自覚が必要不可欠だと思うんだよなあ。上から「こういう練習・課題をしましょう」って言われたところで,その練習・課題をこなす中でどこに焦点化するかは人それぞれなわけで,「ここ気づけてなかった!」的なことに自分で自覚的になれるかどうかって,ゆくゆくは大きな差を生むことになるのだろうと思う。


一番最後に自戒を込めて厳しいことを言っておくと,今回の付加疑問文のように,ある決まりきった形式を取る時に,それを「選択肢の集合」と見てしまうってのは,なんだか英語ができない人の発想だな,と思う。今回に関して言えば,特にウニャムニャ考えずとも”didn’t I?”と出てきて欲しかったぞ,自分,と思うとるわけですハイ。

*1:と,急に主語を大きくしてさらに濁してみる

*2:この荷物の軽さにも正直驚いた。。

*3:と,言いながらトイレまで付き添ったり水を運んだり,一応そこに行った役目は果たした,と信じたい。

*4:もしかしなくても,かもしれない。

2学期終了

というわけで,2学期が終わりました。
文化祭やら中間期末に実力テストやら,色々なことがあった気がするけれど,とにかくあっという間だったなあ。
一緒にポルノのライブに行った友だちが「社会人になると使えるお金の規模が変わる」と言っていて,たしかにそうかも。
一年目でそんなに羽振りがいいわけではないけど,もともと身に付けるものとかに金をかけてないから,
これからやろうと思ったら色々なところにお金使えるようになるんだろうな,というのが正直な感想です。
実際ボーナス等々でばっちり新しいPC買っちゃったもんね。(ただし中古。メモリ関連で色々トラブってめちゃくちゃ時間無駄にしたけど,次買い換える時はもっとスムーズに行くはず…!!)

結婚された先輩は,Facebookに「子どもが生まれるまでのこの時期しかできないから」ってんで,美味しいご飯屋さん巡りをしているって報告されていた。そういうpreciousな時間の使い方,いいよなあ。自分は,結婚すらしていないこのpreciousな時間を,果たしてうまく使えているんだろうか。。ううむううむ*1


2015年を,二学期を中心にふり返ってみよう。

英語に関して

どうかなー。あ,英検一級受かりました^^
2次試験のスピーチでは,お題を勘違いするというクソみたいな間違いをしました^^^
発音満点だったおかげで受かったようなものなので,もうちょっと他もちゃんとできるようにしたいなあ。
同時に,発音いいだけで受かることもあるわけだから,この手の試験受ける人はその辺もしっかり伸ばしておくといいよな,とも思いました。

そうそう,発音といえば,最近自分の発音を録音することが増えた。引き出しにMP3プレイヤ*2を入れてあるので,ちょっとした記事とかを簡単に録音して聞いたりしている。
ただねー。こっからどう発音を上げていくかがなかなか難しい。ネット上で他の人の録音聞いたりすると,「これはもう自分が到達できる域じゃねえ。。」って人がままいて,その間を埋めるにはどうすればいいのか,よく分からない。
というか最大の問題(?)は,今の自分の発音にそんなにコンプレックスがないことなんだよな。こうなったら発音練習は特にしなくていいんじゃ,とも思っちゃう*3。いやまあ,教える立場としてどうなの,ってのはまた真面目に考えなくちゃいけないんだけど。

仕事に関して

どうかなー。
ともあれ9ヶ月間楽しく終えられたってのはまず大きい。大体最初はみんな楽しいもんだろと思って話したら,わりかしもう一年目から「コンナハズデハ…」となる人もいるらしいから,その意味で自分は恵まれているんだろう。
授業に関しては,うーん,色々やりたいことは多いと思うんだけど,なんともかんとも,って感じ。一言で言えば,もっと授業における生徒の自律性を高めたい。
これに関して言えば,去年別の学校で非常勤してた時の中1の生徒にすごい人がいたんだよな。定型文のペアワークする時,周りの人はみんなそのまま読んでる中で,彼だけ「ここはtheyに変えても大丈夫ですか?」みたいに聞いてきてた。自分が習った文法知識でもって目の前の英文を自分なりにアレンジしようとしてた。他にも,クラスメイトと何度もロールプレイする時,これまた彼だけscriptにはない"Hi!"からロールプレイを始めてて,これも彼なりに状況設定を行なってるってことなんだろうな,ととても感心してみていた。彼がどれくらい伸びるか,興味あるなあ。
授業内容に関して言えば,もう少し幅を持たせたい。できる人もそうでない人も,それぞれなりの関わりができるように,みたいな。さっき言った「自律性」みたいなものを発揮しようにも,学年が上がるにつれ「課題」感が増して,なかなか自律的にできないように,教員側がさせてしまっているんじゃないか,とも。
あとは,個人的にやりやすいクラスやりにくいクラスあって,その辺りについてももう少し立ち止まって見る時間が欲しい,が,なかなか止まってられない。俺が去年修論でやったみたいなこと(毎回授業見に来て色々質問しては教員が何考えてるかを探る)を今の自分に対してやってくれる人,いたらいいなあ。

その他に関して

どうかなー。プライベートに関しては,特に問題だと思うことはなかったんだよな*4
最近,大掃除をしました。文房具はたくさん捨てました*5
服はもっと捨てました。靴下20足以上あって笑った。使うの数足なのにね。
同時に,引き出しをあさると色々なものが出てきて,よっしこれは捨てるぞさよならバイバイ!みたいなものもあれば,「これが捨てられたらなんか一区切りって感じなんだろうなー」ってものをまじまじ見てから,「また来年!」とか言いながらそっと引き出しに戻したものもありました。その辺片付けられる2016年にしたいね。

あとは,年末にかけて10日で9回飲み会,とかやってたんだけど,地元の友だちと会って話す中で,どうもけっこう〜かなり大変な人生歩んでる人多いなって思った。
高卒で働き出して夜勤明け9時から23時まで残業させられてる話とか,そういう仕事に関するものもあったけど,プライベートでさらにシビアな,それこそシビアすぎてここに匿名で書くのもはばかられるくらいの,話を複数聞いて,なんだか落ち込んでしまった。自分はあんまりvicariousな方じゃないだろうけど,それでも彼らの心中慮って辛かったし,それよりも何よりも「それをこっち側で聞いてるお前はどうなの?こいつらよりしっかり生きてるの?」みたいなことを家に帰って自問自答してしまっていた。
今回はたまたま小学校の頃の友だちがシビアな話が多かったってだけで,もちろん大学での友だちが大変じゃないってわけじゃない*6けど,大学からの友だちはまだ働き始めてせいぜい3年とかで,結婚的なこともまだまだ先の人が多くて,だから何が言いたいかっていうとこれからもっともっと大変になってくんじゃないか。ヒィ。



と書き溜めているうちに,新年になってしまった。どうも明けましておめでとうございます。
どうせだから新年の抱負も書いてみよう。

  • まずは3月まで,一年目の教員としてできることを精一杯やる
    • もう少し海外進学について詳しくなる。今は詳しい人/できる人が少なすぎて一極化してる感あるし。
    • 授業準備の効率をもう少し上げる。具体的にはやっぱり目指す目標を置いて,そこに向けてどういう授業をするかってのが明確なら,きっともっと準備はまっすぐ進む。
      • 「目指す目標」なんてかっこいいトートロジいこと言ってないで,現実的には学年末試験どうすんのってのを意識しながら授業を組み立てる,的な。
  • 学校外で頂いているお仕事も,がんばる
    • 期待値でお仕事もらえているうちに,実力をつけないと,と焦りは募れど。
  • しばーらく東京にいるし,多分ほかの人より時間に余裕はあるはずだから,積極的に会いに行こう。
    • 愛の前に(love up Ramblingman)ひざまずけ(like a Tumbling dice)会いに行こう(love up Ramblingman)会いに行こう
  • 生徒に教え,生徒に教わる
    • わりかし謙虚な方だと思うけど,もっともっと生徒に驚かされる一年にしたい
  • 英語に関しては,もちろん全般的に運用力を高めなくちゃあいけない。んだけど,その中でもこのブログ記事には共感した。

TOEIC 1390点満点を目指す英語教師の奮闘記 英語教師の英語力が足りない件について
「純じゃぱでありながら中高レベルの英語の使用においてはネイティブと変わらないレベル」っての,狙いたいね。(ただし純じゃぱって言葉は問題含みだからあんまり使いたくない→【今日の英語教育用語】 純ジャパ - こにしき(言葉、日本社会、教育)

最後に。
整理整頓が済んでさらに仕事ができそうな机になった。この後パフォーマンスが出せるかはもうホントに僕の手にかかっている。がんばろうね。
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*1:とはいえこれは自分が生徒見ても時々思うことではある。ただ彼らにそれが伝わるかは分からない。その時なり,その人なりの精一杯の使い方をしてくれるといいな。…あれ,今完全に自分を棚に上げた気がする。よくない。

*2:去年の修論でインタビューとかの録音に使った懐かしい品。あれから一年,か。

*3:You sound like a native speaker of English.より,You sound like youself.のがずっといいと思っちゃうんだよな。や,もちろんある程度intelligibleであることは前提だけど。

*4:それ自体が最大の問題って説もあるけども。笑

*5:普通の文房具に関しては,わりかし使い放題感 is ある,素晴らしき職場。笑

*6:というか大変だけど俺には打ち明けてくれてない,っていう関係性の話だったらつらいな。笑

He is believed to

生徒からの質問を受けたので,日記に書いておく。
文法四択問題で,

1. It is believed that he has made a fortune in his youth.
2. He is believed that he made a fortune in his youth.
3. He is believed to have made a fortune in his youth.
4. He is believed to make a fortune in his youth.

だったかな。正解は脚注に示しておきます*1。その後色々話したことを整理してまとめておく。
まず1.に関しては,It is believed that SV.という形に問題はない。が,thatの中の部分で,in his youthという「過去のある時点を表す表現」とhas madeという「現在完了形」が共起しているので不適,と。
これに関しては,昔稼いだ財産が今でも残ってて裕福な暮らしをしている,とかいう場合,過去の出来事が現在まで影響してそうだから現在完了形でもいいじゃないか,と感じる人もいそうだから,なかなか説明が難儀する気がする。
過去を表す言葉を用いた時点で,それは今となってはもう終わったこと,と感じているとみなす,ってことなんだろう。もちろん,since+過去の一時点なら,起点を表すからそこをスタートに現在まで,とかで現在完了が使えるけど。

2.を一旦飛ばして3.&4.へ。
to doとto have doneの違い。質問してきた生徒に話したのは,[have+-en形]には2通りの使い方があるよって話。選択肢1.で使われているのは,1つ目の使い方で,3.で使われているのは2つ目の使い方。
1つ目は,完了*2。ある時点Xから始まった動作・状態が,それより後の時点Yにおいても,継続していたり,なんらかの影響を残している(ことを話者が強調したい*3)場合使われる。
I have been busy since last week.なら,X: last week,Y: now(この文が言われた時点)。Y: nowなので現在完了形を使う。
She had been working for the company for three years when I joined them. なら,X: when I joined themの3年前,Y: when I joined them。Y:過去なので過去完了形を使う。

2つ目は,時制を1つ後ろにズラすという働き。
現在完了にはこの意味(=現在から時制を1つ後ろにズラして過去を表す)はない。現在から時制を1つ後ろにズラすなら過去形を使えばいいよね。ということで,have+-en形で時制をズラすのは,他のやり方ではうまく行かない時に限られる。
まずは,過去からさらに時制を1つ後ろにズラす場合。過去形にはその後ろにズラした「過去過去形」なんてのはないから,それをhad+-en形で表す。いわゆる大過去ってやつですね。
She said she had finished reading the book.←She says she finished reading the book.の過去版。
その他には,to doとかdoingのような,準動詞の時制をズラす時に使われる。
そもそもto doとかdoingとかが嬉しいのは,主語・時制という,文を書く上で一番厄介な部分をすっ飛ばせる*4ってところです。逆に言えば主語・時制を表すのが苦手*5なんだけど,無理やりズラす時に,to have doneとか,having doneとかを使う。
3.がまさにそれで,he is believedは今ですが,make a fortuneしたのは昔の話なので,ズラす必要があるのでto have madeを使う,と。
4.だと,he is believedとmake a fortuneの時制が同じになるので不適。

先生なのでまとめてみる。(何

[have+-en形の用法]→→→ ①完了 ②時制を1つズラす
現在完了形(have done)
過去完了形(had done)
to have done/having done *6


to doとかdoingとかは,主語・時制すっ飛ばせるの便利ってを念頭に置きながら,2.に戻ってみる。
He is believed that SVという形がいけない。「彼は〜と信じられている」の「〜」に「SV」の内容を入れればいいんじゃないか。だってほら「彼は[彼は若いころ一財産を築いた]と信じられている」って意味通るじゃん!って感じるかもしれませんが,いけません。
考えてみれば,「彼は〜と信じられている」の「〜」の主語は絶対「彼」ですよね。
「彼は変態だと信じられている」なら,「変態だ」の主語は「彼」です。「彼はメアリーが変態だと信じられている」とは言えない*7
つまり,「彼は〜と信じられている」という構文において,「〜」の主語を示す必要はない。だって「元の文の主語(ここでは『彼』)」に決まっているから。上にも書いたけど,こういう「主語を示さなくていい時」ってのはto doやらdoingやらの準動詞の出番です。He is believed to have made a fortune.なら,make a fortuneしたのはHeと自動的に決まる。
これをthat SVで表して,
2. He is believed that he made a fortune in his youth.
がもしもありなら,thatの中身を変更して,
2’. He is believed that she is a 変態.
もありとなってしまう。でもこれは,上で見たように,言えません。やっぱりHe is believedにthatSVはつなげそうにありません。ムダにSを2回示すのは面倒,とも言えるかもしれません。スパッとto doで言えば早いので,言語にはなるべく無駄を省く性質があるから〜とかなんとか*8

彼の質問を受けた時は,have+-en形の2つの意味,みたいなところまでは説明できたけど,その後のto do/doingのおいしいところは,時制も主語もすっ飛ばせるところ,みたいな話とか,that SV入れたらおかしい理由,とかは言えなかった。まあ,10分休み終わってたし,仕方ないかな。笑 ということで,備忘録代わりに書いた次第。ホントは昨晩中にアップしたかったけど,眠かったなあ。。笑

そして,書いてみて思ったけど,やっぱりある程度文法知識ある人にしか通用しない説明だよなーと。この辺を,あんまり文法用語使わずに説明することって,果たしてできるのかしら。
んまーこういう「知識でぶん殴る」系の授業も,いつか必要になるのかなあ。できるとは思うけど,個人的にはまだしっくりこないなーって感じ。笑

さあさあ,今日は授業がないんだ!行くぞ!4時間フットサル with my students!!

*1:正解は3です。正解できてよかったよかった。その生徒が最初に質問した,めちゃくちゃ英語できる生徒も間違えたらしいので,なおさら。笑

*2:んーなんか難しいな。そもそも日本語で言う「完了」だけではなくていろんな意味表してるし。

*3:これわりと大事だと思ってて,だって全ての動作は今の私に影響を与えているわけですよ。だから「なんらかの影響を与えている」だけだったら,全ての文が完了形でもおかしくないことになってしまう。が,当然そんなわけはないわけです。不思議なことに(?),I’ve bought this book.とは言わない。その本がべらぼうに高くて,買ったことで財布が一段と軽くなって,その減った状態は今まで継続しているとしても!

*4:個人的なイメージとしては,「あ,主語とか時制とかはこの文の主語と動詞と同じなんでそっち参照してください^^;」みたいな感じ

*5:主語はfor+人で表したりするよね。It’s difficult for me to answer the question.みたいな

*6:△,くらいかも??

*7:言うなら「彼はメアリーが変態だと信じている」で “He believes that Mary is a 変態.”でしょう。

*8:無駄を省く云々は適当(適切)かもしれませんが,適当(当てずっぽう)ですすみません