さんだーさんだ!(ブログ版)

2015年度より中高英語教員になりました。2020年度開校の幼小中混在校で働いています。

悪いのどっち&山に登る話

先日うちの学校の説明会が終わった。たくさんの人に来ていただき,自分は一年目ながらガイドツアーなんていう,説明会後の校内見学ツアーなんかも手伝って,非常に勉強になった。
今日はその中で特に印象に残った話。

初日の最後のシフトで,正門受付に入った。仕事は簡単で,来場者には「受付こちらですこんにちは」と言い,退場者には「アンケート回収していますありがとうございました」と言うだけの簡単なお仕事。
その仕事自体はつつがなく進んだんだけど,途中正門そばに不安げに携帯をかける小学生の男の子が。こちらに質問してくる。
男の子「この説明会って何時までですか」
僕「もう終わってます」
男の子「あの,お母さんがこの説明会に来てて,いると思うんですけど電話に出ないんです。もう30回くらいかけてるんですけど」
僕「ああ,今校内見学ツアー中だから携帯見られないのかも。ここでしばらく待っていていいですよ」
男の子の受け答えは非常にクリアで,特に待ち合わせはしていないこと,お母さんの携帯の電源が切れたらこちらに通知が来るので電源はまだ残っていることなどをしっかりこちらに伝えてくれた。
まあしばらく待っていたら来るよなと思いながら上記の「アン回あざます」を連呼していたけど,なかなか来ない。
一応その場にいた先輩の先生に男の子のことを伝える。「もう40回くらい電話してるけど出ないんです」おお,だいぶ増えてるぞ。

それで,さらにその後しばらくしたら,ようやっとお母さんが来た。
「もーダメじゃない」と男の子をはたくお母さん。えっ,と思いながら「すごく不安そうでしたよ」とお伝えする。あざますと送り出す。

その2人の背中を見送った後,先輩の先生が「なんでああいう時,『子どもが悪い』みたいなポーズを大人は取るんだろうな」「ですねー」「うちの保護者なら『今回はお母さんが悪いですよ』って言うけど,まだうちに入ってないからなw」「ですねw*1

思えばうちでもあったなあ。俺らが味噌汁こぼすと大変怒られたもんだけど,母親がこぼすのを指摘したりするとなんかこっちが怒られる,みたいな。

さらに思えば,こういうことは「親―子ども」だけでなく「教員―生徒」「上司―部下」「師匠―弟子」みたいな,不均衡な関係性の中では容易に起こりうることなんだろう。
あの2人を客観的にみて「え,今のお母さんが悪いじゃん」と素朴に思ったあの気持ちを,俺と誰かをみた別の人に抱かせないようにしたいな。まあまだ若いから,上の「A―B」でいったらBにいることが多そうだから,当分大丈夫そうだけどw


そしてもう一つ,山にのぼる話。
尊敬すべき数学の先生方が,雑談をしていた。僕は採点をしながら聞き耳を立てていた*2
「数学的厳密さを極めないまま『そういうことになってます』『大体こんな感じです』で終わらせてしまうのはもったいない」というA先生。それに対してB先生は,「たとえばある高い山があって,7合目くらいに展望台がある,と。そこから頂上はある程度はっきりみることができて,その先の道は整備されてない。その展望台で『おお見えた見えた』と満足するか,『どうせここまで来たんだから上まで登ろうぜ』となるかの違いでしかないんじゃないかなあ」と言っていた。
ううむなるほど。問題は何合目くらいに登れるかとそこから見える景色,さらにはその先に登る際の労力とリターンなどなど諸々が重なりあう話だと思うけど,たしかに『ここからある程度先が見えます』ってところで満足するのも,人生は短くて分野は無限なわけだから,ありだよなあ,というか現実的にはそうするしかないよなあ,と思った次第。


最後に反省。学校説明会のガイドツアー,せっかく色々記事書くくらいネタ溜まってるんだから,もうちょっと部活の話くらいすればよかった。「逆に先生理論」は話せるはずもないにしても。笑

*1:ふり返ったら「ですね」しか言ってないの,軽くコミュ障っぽいなw

*2:そりゃあ採点が進むわけない

逆に先生理論

逆に先生理論:バリバリ働いている女性にとって,常識とは逆に,先生が格好のパートナーたりえるのではないか,という仮説のこと。理由付けは以下のとおり。

バリキャリ女子と民間企業で働く男子が付き合った場合,その彼が会社でどの程度の働きをしていて,どう評価されているかは,なんとなく分かってしまうものではないか。そこで「あれ,こいつ大したことなくね?」と思うと,付き合っていくのもしんどいのではないか。バリキャリ女子がキャリアを極めれば極めるほど,この「大したことなくね?」男子は増えていってしまう。これは一つの悲劇であるように思われる*1
その点!教員の場合,その先生の仕事っぷりがどのようなものかは,正直よくわからない*2。「あれ,こいつ大したことなくね?」と思われることは,少なくとも仕事面においては,あまりないのではないか。
また,民間企業同士で付き合うと,上記のようなお互いの仕事っぷりへの不満がたとえなかったとしても,なんらかの局面でお互いの会社が利害対立するトピックが出てきて,気まずい感じになってしまうこともあるのではないか。
その点!!教員の場合,まあ中には政治的主張が強い人もいるが,基本的には業種として利害対立することはあまりない。大方の人が「教育はまあ大事だよね」的なところには納得してくれているだろうし。


と,いう話を友だちと飲みながらしていた。家に帰って,ポケットから飴が出てきた。そうだ,居酒屋を出るときに取っておいて,あとでその人に渡してあげようと思ったんだ。
僕「居酒屋を出るときにに飴をもらっといて後で渡そう!と思ったら案の定忘れた。。笑(気をきかせようとしたことだけは伝えてなんとか評価してもらおうという姿勢)」
相手「さんだー、世の中大事なのは結果です。笑」
僕「やはり教育者としては過程もみていただきたいところではある…!!笑」
相手「ビジネスの世界ってなんだかんだ結果がすべてみたいなところあるからさぁーっ」
僕「あ,相容れない。。笑」
The theory needs modifying for sure. lol

*1:もしかすると喜劇なのかもしれないし,そもそも人生は演劇ではないのかもしれない

*2:下手すると,同じ学校の先生同士でもよく分からない場合もある。

自分より強い人を教える

ちらちらと部活を見始めている。硬式テニス部。
ここは執行代と呼ばれる高2が各学年の係に分かれて,中1係の高2が中1を教える,的な形になっている。
当然これは利点欠点はあって,やっぱり生徒が考えて生徒が教えるメニューだから,テニス指導を専門にやってきた人や,OBなどの,テニス歴が生徒よりずっと長い人のコーチングには敵わないかもしれない。
しかし,やはり生徒が生徒を教えるというのは教育的価値も高いなあと思っていて,今日はそんなお話。

今年の中2が強い。
(自分たちの頃よりはるかに強くて,これでも都大会出られるかどうかってレベルなのに驚く。錦織効果ってやつなのか。。)
もちろん中学生で強い生徒の多くは,小学生からやってきたんだけど,それ以外の,中学から始めた人たちもきちんと練習していて,強くなりそうな感じ。
それで,その雰囲気を作り出しているのが,おそらく今の中2係の高2たちなんだろう。
普段の指導にくわえて,大会の引率や練習試合のアレンジなんかも,非常に積極的に行なっている。
「自分たちがテニスできればいいや」的姿勢とは一線を画するようなこの姿勢が,おそらく教わっている中学生にも伝わっているんだろうなーと,ぼんやり思いながら見ている。

そんな中2中1と,高2とが試合をしたらしい。中2のトップが,高2をほとんど倒したらしい。
そこでスゴいなと思うのが,もちろんそんな強い中2もスゴいんだけど,その試合を組んだ先輩もスゴい。おそらく負けると分かって(そこまでは行かなくとも,負けるかもしれないな,くらいは思って)はるか学年が下の後輩と試合をするっていう試み自体が,なかなか出来ないんじゃないかな,と。
負けたら色々失うものはあるはず。「あの先輩たち,俺に負けたんだぜw もう教わることなくねww」とか,ヒドい場合には「あの先輩たち,うちの学年で一番強い◯◯に負けたんだぜw じゃあもう◯◯から教わろうぜww」となる可能性も,あったんじゃないか。
その上で,「そうはならないだろう」と踏んで試合に望めたってのがスゴい。


考えてみれば,「自分より強い後輩を育てる」ってのは,授業に通じるようなところもある。「総合的な英語力」では負けないように頑張ろう!と思ってはいる*1けれど,たとえば帰国生で僕よりはるかに流暢に話せる生徒や,僕の知らない語彙・表現を知っている生徒はたくさんいるだろう。
そういう生徒も含めて,クラス全体に英語を教えるには,どうすればいいんだろう。素晴らしい「中2係」ならぬ「英語係」になるには,どういう授業がいいんだろうなあと,これまたぼんやり考えている。
とにかく,先は長いなあと思わされる。Overwhelminglyに長い気がする。

*1:が,自分が一番になれるように「総合的」の定義を調整しているんじゃないかって気もする。笑

「しゃれてるね」

文化祭等々で忙しかったので,久しぶりの日記。

先日,そろそろ学校から帰ろうかなーと歩き出したら,同僚の先生(他教科)がなんだか面白そうに授業準備をしていたので,雑談。ちょこっと中身を教えてもらった。ふむふむ。
僕「ありがとうございます。今学期の目標は,他の先生の授業を少しでも見させていただいたり,面白そうな雑談に首を突っ込んだりすることなんです」
先生「◯◯さん,なんというか,いい意味で真面目だねえ」
僕「え,や,飲み会につながるかなと。笑」
先生「(爆笑)◯◯さん,しゃれてるね。そこで『いや,いい授業がしたいんで』とか言わないんだ」
僕「あ,そっか。や,でも『いい授業がしたい』とかそういうのは言わない方がいいんですね。わかりました,心の中で思っておきますw」

「いい授業がしたい」ってのが自明すぎて口に出すまでもないなーと判断したんだろう。科学者が「真理に近づきたいんです」と普段言うわけはないだろうってのと同じかなあ,なんて。
ただ,授業に関しては迷うところが多すぎる。詳しく書く気はないけど*1,きちんと先生ができるようにならないと,英語の先生にはなれないのかもしれない。そうでもないのかもしれない。

英語の話をすると,最近すごく思うのは,自分はshouldがあんまり使えてないなあってこと。これが持っている響きが,いまいち身体化していない。偉そうなの?そうでもないの?言い方次第なの?…もうちょいいろんなところでshouldに出会いたいところ。

ご献本いただいたこちらも,もそっとしっかり読み進めたいなあ。

英語スピーキングルールブック−論理を学び表現力を養う

英語スピーキングルールブック−論理を学び表現力を養う

ベーシック・イングリッシュ的なのも気になり始めたし,

ううむ,もっと,もっとだ!

と,いうことで,テニス部の日曜練に顔を出してきます。ちょっとくらい打てるかも,と思いながら一応ラケットは持って行こう。
あとこれ全然関係ないけど,考えなしに飲み会入れたら,こっから来週日曜までで6回も飲み会ありそうで,我ながらアホすぎる。しかしながら,そのうち半分以上が日本酒ってのは,幸せすぎる。

*1:本当は色々匿名性を保って書きたかったとこだけどなー。

macからWindowsPCへの乗り換え

夏休みの終わりに,とうとう職場でPCがもらえました!!
これで毎日家からPCを持って往復することもなくなるだろう…!!
ただ,学校でもらったのはWindows,自宅で使っているのはmacということで,なかなかに使い勝手が違う。
一応それぞれでやることは違う*1んだけど,それでもなるべく同じような使用感にしたい。
ということで,どうせ日直で一日中学校にいるし,カスタマイズしてやるか!といじくっていました。

ファイル

これはもうほとんどすべてDropboxに入れてあるので,それを同期しておしまい。便利~。
無駄にファイルサイズの大きい画像等々は,OneDrive(旧SkyDrive)で同期。便利〜。
ということで,ここは問題なし。最近Googleフォトも使い始めたけど,いまいち使い勝手が分からないので放置中。

ブラウザ

Chromeを入れてGoogleアカウントを登録したら,自動で同期!便利~。
ということで,ここも問題なし。

Alfred

macを使う理由の半分くらいはここにある。もしmacを使ってて万が一このランチャーソフトを使っていない人がいたら,ぜひともMacユーザー必須の神アプリ Alfred の基本的な使い方とか設定方法とか その1(検索&アクション) | MacBook Air とWordPressでこうなった辺りを参考に導入していただきたい。心底便利。
ファイル・アプリケーション・フォルダへのアクセスがまず便利。自分はファイル名の頭に年月日を”150830”みたいにつけとくことが多いので,日が決まっているイベントだったらその日付をうちこめばファイル/フォルダにアクセスが簡単。
そして個人的に一番使っているのは検索,特に辞書。自分で設定したショートカットを打ち込んで,スペースを空けて単語を打ち込むと辞書でその単語が検索できるようにしている。たとえば”d ”でmac純正の辞書,”gi ”でGoogle画像検索*2,”yy ”でYoutube検索ができるようにしている。
これと同じようなの,欲しいなあと色々探した結果,「Launchy」というランチャーがそれっぽかった。ショートカットの後にスペースを空けて単語を打つ代わりにtabを押してから単語を打つのが微妙にめんどくさいけど,それ以外は便利。
もちろんwinには純正の辞書はないから,ネット辞書で代用。でも学校で契約している研究社のKOD(Kenkyusha Online Dictionary)は使える。使いこなそう。

ユーザー辞書

「それでは失礼いたします。」って毎回打つの面倒だから「それしつ」で辞書登録している。
自分のメールアドレスも打ち間違えたら大変だから,辞書登録している。
そんな細かいのがたくさん溜まってきてて,けっこうな量になってる*3
ないと不便なものが多いから,以下の方法でmacと同じユーザー辞書をwin側に導入。
まずmacの方でGoogle日本語入力の辞書ツール->エクスポート,で適当なテキストファイルに書き出し。
そのテキストファイルをDropboxを通じてwindowsの方に送っておいて,そいつをwin側でインポート。便利べんり。

カレンダー

Windows8のデフォルトアプリを見てみるものの,なんだか変な感じ。見づらい。
自分はGmailのアカウントを2つ使って,仕事用・私事用に使っているんだけど,それをうまいこと統合していこうとすると,別にアプリをダウンロードしたほうがよさげ。
ということで,OneCalendarなるアプリを落として,使うことに。色使いはもちろんmac純正とは違うからまだ慣れないけど,まあこんなもんかな。
この辺りでwindows8の使いづらさに辟易してくる。なんなん,あれ!

ToDoメモ

今までmacで通知センターに付箋を置いて使っていた*4んだけど,当然winにはそんなのない。なので,昔からほそぼそ使ってきた「Wunderlist」に一括化しよう,と思い立ちました。mac版は便利なんだけど,win版が不便。というか,win8版か。なんでか毎回フルスクリーンになる。そんなToDo推されましても。ちらっと確認するくらいでいいのに。
ということで,WindowsでアプリっぽくWunderlistを使う方法。Windows8でも小さく表示できるよ!を参考に,FirefoxをWunderlist専用ブラウザとして導入。わりかし便利っぽい。
あとは使うだけ!と思えど,目下の悩みは,今までけっこうiPhone/macの「メモ」を使ってきてて,これとの住み分けだなあ。ちなみにiCloudのメモは,windowsでもなんでもブラウザ上から見られる(iCloud)ので,さっきのFirefoxの2つ目のタブに入れておけば多分便利。

かな←→英数

これはmacのきわめて優れたところだと思う。今の状態が直接入力なのかひらがな入力なのか分からないwinの半角/全角ボタンはやっぱり不便。
ということで,WindowsのキーボードにMac風の「英数」「かな」ボタンを実装する方法 - 金融工学と経済学とプログラミングを参考に,かな←→英数ボタンチックなものを再現してみました。便利。

できなかったこと

  • キーボードの微妙な使用感
    • macの⌘+cがCtrl+cだったり。当然それぞれのキーの位置も違うし。まだまだmacのが打ちやすいなー。
  • マウスのスクロール方向
    • 結局macで使っているBluetoothマウスのスクロール向きをwinに合わせることで解消。無念。
  • カーソル移動
    • たとえばmacなら,Ctrl+DがwinでいうDeleteの代わりになったり,Ctrl+Eで行の末尾に飛んだり,地味にとっても便利。winでももちろんDeleteとかEndとかを使えばいいんだけど,ホームポジションから大きく手を動かすことになるしまだ押し間違いも多いから,地味にストレス。きっとどっかにいい方法あるんだろうなーと思いつつ,まだちゃんと探していない。どなたかご存じないですか。

Anki

Anki - powerful, intelligent flashcards」という,Spaced Repetition Systemを体現しているソフト。生徒に紹介した手前,自分でもしっかり使わないとね,と導入したんだけど,その日何を学んで何を復習すべきか分かるので,非常にありがたい。
mac版でもwin版でも,Ankiwebを通して同期ができた。ので,朝時間があればmacで,昼間学校で時間があればwinで単語勉強ができるぞーっ!

SNS

一番よく使うのはLINE・Twitter辺りだけど,学校のPCにインストールするのはやめておいた。働くぞーッ!(まあ,なんとなればスマホあるしw)


ふう。けっこう長くなってびっくり。
それよりなにより驚きなのが,こうやって設定いじいじしてたらあっという間に日直業務が終わったってことなんだよな。時空間どうなってんだ。

*1:教材づくりは家のmacで,いろんなデータの打ち込み・処理は職場のwindows,となる予定。

*2:感情系の言葉とか,具体的に目に見えるものだとけっこう面白い。今日やったのは,たとえば”gait - Google 検索”という単語。”gate”と同じ読み方。けっこうイメージしやすい画像が出てきて覚えやすい。

*3:「昭仁」「晴一」も登録してたりする。登録を外してもばっちり変換されるくらいポピュラーなのかは,ちょっと怖いから試していない。別にマイナーでもいいんだけどさ!笑

*4:Swift Noteってやつ。通知センターに置けるの,めっちゃ便利だった。今後も完全にプライベートなメモはこっちに残すのもいいかもしれない。

新学期の目標・'This was a present.'

今回は中身が薄いので,2本立て*1

新学期の目標

授業の具体的な内容に関しては,とある理由*2から伏せる。

  • 自分の授業
    • 「想像の翼を広げて」考えた授業のアイデアを,とりあえず試してみる。
    • うまく行けば続ける。
    • うまく行かなかったらうまく行くように調整して続ける。
    • それでもダメだったら諦める*3
    • 何ができるようになって欲しいかをもっと意識して授業をする。
    • それができるようになったかもっとちゃんと試すような試験をする。
  • 自分の英語・勉強
    • 英検1級を取る*4
    • 日々の勉強を続ける
      • 世界史とか中国語とか,休み中はできてたけど,なかなか続けるの難しいかもなー。でも,ちょっぴりでもやっていきたいところ。
  • 他の先生の授業
    • 観る!空き時間をアクティブに使う。や,先学期だって生徒の提出物チェックとかで忙しくしていたのだけど。
    • あと,学校外の勉強会にももうちょい積極的に行きたいな…!!
  • プライベート
    • 好きな人に好きなように会うのは色々と難しい。とはいえ,そこがまったくないとツマラナイよね。これは先学期特に不満はなかったから,引き続きちょこちょこ人に会いに行こう。積極的にarrangeしていこう。
    • 運動続けるぞー!
      • テニスもフットサルも,毎日のちょこっと筋トレも。あと,生徒の体育の授業(フットサル)に入れていただける説も…!?笑
    • 規則正しく暮らすぞーっ!
      • 髪を切りに行ったら「あれ,白髪生え始めてますね」って言われた。心労ではないはずなのに。
過去形は難しい?

エイエイGO!をみています。
「助動詞」という言葉を使わないなど,一番基本となる語順を初学者にどう教えるかという点にフォーカスして,非常に工夫が凝らされた,面白い番組。
8/30の回は,be動詞の過去形でした。その中で示されたskitで,こんなのがあった(やや不正確かも)。

W: How was your trip?
M1: That was good. I went to a castle.
M2: Where was the castle?
M1: It was under the sea.
W: Under the sea? Who was in the castle?
M1: A princess and a turtle were in the castle. And this was a present.

そんで箱を開けると煙がモクモク〜というオチ。

ここでちょっぴり気になったのが,”This was a present.“という表現。
このプレゼントは,「竜宮城→M1へのプレゼント」であって,「M1→W/M2へのプレゼント」ではない。
もしこれを”This is a present.”とすると,おそらく後者と解釈されそうな気がする。
これをどう訳すか。「で,これ,プレゼント」だけだと2人へのプレゼントっぽく響くし,「で,これ,もらったプレゼント」って感じになるのかなあ。

と,ここに来て思い至る。そもそも過去形が分からない。
「そのプレゼントをもらった」のはたしかに過去の話だけど,「それ=プレゼント」というのは永続する性質なんだから,現在形でもいいような気がする。(”This is the present I got from the castle.”は言えそうやんね。)

あれ,過去形,奥が深くないか,と思った次第です。
はてさて,新学期も頑張りましょう!

*1:別にドラえもんとかが中身薄いと言っているわけではない。

*2:This is mostly because I haven’t prepared much for it yet, though.

*3:この前の「笑けずり」で笑い飯が,「自分の中の10段の階段のうち,2段くらい下りたら世間に受け入れらた」と語っていた。本当に秀でてるなら,どんなに突飛でもそれくらいの調整で受け入れられるんだろう。

*4:一次の過去問をやったら,ビギナーズラックもあってか8割くらい取れた(ライティング除く)。がんばるぞーっ!

"Boyhood"観てきました

映画を観てきました。”Boyhood”ってやつ。邦題は「6才のボクが、大人になるまで。」です*1。これが非常に面白かった。
テーマとしては,6歳のアメリカ人の男の子が18歳になって大学に入るところまでを描いたものなんだけど,何が異常って,リアルタイムで追っている,ということ。つまり,12年間,毎年撮影したんだって。異常!
映画『6才のボクが、大人になるまで。』
ここにも書いてあるけど,文字通り,人が成長していく。男の子が男になっていく過程がこの上なく克明に描かれている。
ただし,毎年数日間だけ撮影していたということもあってか,過剰に描きすぎることはない。たとえば途中で,主人公のメイソンが転校していった学校のトイレで,いかにもガキ大将みたいな奴とその子分みたいな男の子が,メイソンに突っかかってくるシーンがある。いかにもいじめに発展しそうな場面なんだけど,彼がその後どうなったのか,というかいじめがあったのかどうかさえ,作中では明かされていない。時間の経過はメイソンその他の身長・体型・髪型等をみれば一目瞭然だから,変にメイク等でごまかすことがなくて,「素材の味で勝負してます」って感じ。


印象に残ったシーンをメモっておこう(ネタバレ注意)。

メイソンの母オリヴィアが,18になって家を出て行くメイソンに対してヒステリックに泣き出すシーン。

「私の人生なんなのよ。結婚して,出産して,離婚して。サマンサ(メイソンの姉)を大学にやって,あんたを大学にやって。次のあたしのイベントは何よ。お葬式でしょうね!」
「…気が早いよ。まだ40年くらい生きるんだから」
「…もっと長いと思ってたわ(泣き崩れる)」

オリヴィアは作中で3度の離婚を経験し,最終的には独身である。結局最初の夫とは今でも交流があるが,なんだか彼女は幸せだったんだろうか,と身につまされた。
そして我が身を振り返ると,これはなんだか重い。俺はまだ実家で暮らしているから,僕らが去ったあと,両親は「40年くらい生き」はしないだろう。それを彼らはどう思うんだろう。
そして,いずれ結婚して子育てをするだろう自分は,彼らが巣立った後,どうなるんだろう。やっぱりその時にも楽しめる生涯趣味みたいなのを持たなくちゃな。(凡
あと,若いころのオリヴィアは「〜やりなさい」みたいな指示が多いのに,年取ってくると「お願いだから〜して」「(かわいそうな)私に〜させないで」といった指示が増えてきた印象。これはこれで興味深い。

虚勢の張り合い

15歳の頃,夜友だちとその兄らと酒を飲みながら話すシーン。「お前ゲイかよ」「女を抱いたことあんのかよ」的な会話。
これは自分の中高時代にはなかったなー。こういうのがあったら,今の自分の気質もだいぶ変わっていたのかも,とか想像してみたりする。
ただ同時に,こういう会話,なんというか,女性扱いが上手いことがステイタス,みたいな傾向は,きっとどの国の男子にも共通するものなんだろうなーとは思った。

ラストシーン

メイソンは高校時代の恋に破れ,大学に入った初日,ルームメイトの友だちとその女友だちとピクニックに行く。
隣に座った女の子と意味ありげな視線をやり交わしながら,こんな話をして,やや唐突に映画は終わる。

女の子「なんでみんな『この瞬間をつかめ(“Seize the moment.”)』って言うんだろうね。逆じゃない?。瞬間が私たちを離さないの(“The moment seizes us.”)」
メイソン「そうだね。切れ目なく続いてる。瞬間が僕らを離さない,いつだって『今』だ(“It’s constant. The moment seizes, it’s always right now, you know?”)」


Boyhood - Seize The Moment HD - YouTube

なんだか象徴的ですね―と思いつつ,個人的にはこの感想に共感した。
リアルを台無しにするラスト - ユーザーレビュー - 6才のボクが、大人になるまで。 - 作品 - Yahoo!映画
メイソンは写真の才能がありそうだけど,高校の先生に注意されたように,それが大成するかは分からない。このラストシーンも,彼がこの台詞の似合う男になったかというと,どうでしょうね,って感じ。初対面の女の子に対して,(クスリの影響もあって)いきってみせた場面が,たまたま象徴的なものとなった,と考えるのがいいんじゃないか。

政治

オバマ対マケインの頃,メイソンとサマンサは「オバマ」と書いた札を持って各家を回る。庭にその札を刺させてもらうよう,頼みに行っている。へー!
2人の父(オリヴィアの最初の夫)がオバマ支援者で,最後「そのマケインって書いた札を引っこ抜いてこい」とメイソンに命令する。「怒られるよ」と渋るメイソンに「俺は愛国者だからな」とうそぶく父。
観終わった後,日本じゃありえない光景だね,って一緒に行ったアメリカ人の友だちに言ったら,「あれは本当だよ。というか札に毒塗っておいて,勝手に引っこ抜く人の手が荒れるようにしてるよ」って言われてビビった。そこまでなのか。笑

映画の副産物

アメリカ人の友だちと映画を観に行って,映画の後飯食って帰ったんだけど,なんだか英語が普段よりスムーズに出てきたような気がした。「おっこれは夏休み中の勉強が身を結んでるかな!」と一瞬テンション上がったんだけど,よくよく考えたら,165分の英語のインプットの後だからそりゃそうか〜と。でも,その日はとても楽しかった。笑
“That means a lot to me.”という表現,何度も耳についた。日本語に訳しづらいけど,使えるようになりたい。
あと,大学で教えているオリヴィアが生徒にホームパーティのお知らせをした後,「料理は下手だけどね」って字幕が出てて,”I’m not a good cook.”かなーと思ってたら,”I’m not the greatest cook.”だった。アメーリカ!って感じ。笑

この映画,もう映画館でやることはないかもしれませんが,めちゃくちゃオススメです。

ぜひ!

*1:邦題だともう大人になってる感あるけど,どうでしょうね。笑