- 作者: 佐伯胖
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読了。
最近学校外の教育プログラムに参加することがあって,はたして「学び」ってなんなんだろう,とぐるぐる迷ってしまっていたので,「とりあえず佐伯胖読んだら」というアドヴァイスに従って,読んでみました。
面白かった。が,それをじゃあ自分の実践に活かせるかと言われると,ううむ,ううむ。
とりあえず学校の図書館に入れてもらって,機を見て読み返そうかなと思います。笑
何かを「学ぶ」というのは,本来的にはその本人と「環境」との相互作用である,というのは,理念としては理解しているつもりだけど,それがじゃあどうしようか,というと。。
たとえばこんな指摘も,首肯しつつ,我が身を省みると罰悪く黙り込もうとする自分がいる。
極端な言い方かもしれないが,「学校体育」がもっている(もしくは,そうなりがちの)制約として,(1)強制的参加,(2)学習者の「能力」評価(「やろうとしてももともとデキない」か「やればどんなことでもみごとにデキる」かの判定),(3)受講拒否の非正当化,(4)「上達責任」の本人への帰属,の以上四点こそ,「学校体育」をつらいもの,つまらないものにしている原因ではないだろうか。人々は成人してこれから「解放される」だけで,いきいきとしはじめ,自分からからだを動かしはじめ,いろいろなスポーツを楽しみはじめる。
しかし,考えてみると,この四つの制約というのは,どんな学習においても「やる気をなくさせる」条件として働くものである。(『「学び」を問いつづけて』p.372)
ね。
p.335から紹介されている「学習者像」の3つ(粘土モデル*1・作物モデル*2・材料モデル*3)や,「知識」の3モデル(事例モデル*4・手順モデル*5・状況モデル*6)なんていう分類は,勉強にはなるなと思えど,それを目の前の状況に下ろすのはまだまだ,って感じ。この辺り,いろんな人たちと話し合ってみたいなあ。