英文法の再発見―日本人学習者のための文法・語法の解説と練習問題
- 作者: ブレント・デ・シェン
- 出版社/メーカー: 研究社
- 発売日: 1997/09/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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第2章は「心理動詞と心理形容詞」ということで、frighteningとか、boredとか。
例文が非常に論理的でよい。
(1)-b. Jim chases pigs to annoy Sue.は、to以下の目的が明示可能→主語Jimは、意図的に行動する動作主。
(2)-a. Jim likes pigs to annoy Sue.は言えない。つまりこの文の主語Jimは動作主ではないことが分かる。この主語はむしろ、likeという感情の「体験者」であると。
そして、こうした心理形容詞を、「原因」と「体験」という観点から説明している。非常に分かりやすいのではないか。
というのも、-ingと原因、-edと体験を形として結びつけることがしやすそう。
なぜなら、原因は原inでing形、体験は体kenで-ed形(brokenとかほら-enもあるよね)と説明できそうだからだ(まあ、breakは心理動詞ではないのでちょっと微妙かも)。
今までは「感情の授受」で、-ingがあげる側、-edがもらう側、と説明してたけど、これからはこっちの「原因―体験」で説明してもいいかな。
(16) あの子が喧嘩のたびにこわくなるのは確かだ。*2
It is undeniable that kid gets frightening/frightened every time there's a fight.
これも、frightをあの子が与える(-ing)なのか、受け取るのか(-ed)って説明だけでなく、ちょっと目先を変えて、
frightの原因になるもの(-ing)なのか、frightを体験するのか(-ed)って説明をしてもいいかもしれない。
他にも日本語と英語の対比がたくさん出てきて面白い。やはりTwitterはありがたいなあ。ベテランの先生の本棚見に行ってニヤニヤしたいわあ。
こういう「今日勉強したこと」みたいなのを、どうせ暇だし、毎日とは言わないまでもちょくちょく更新できたらいいな。