さんだーさんだ!(ブログ版)

2015年度より中高英語教員になりました。2020年度開校の幼小中混在校で働いています。

速読練習について。Spritzの紹介

英文を速く読めるようになりたいな、と思って色々探してました。
English / Teaching / Education - さんだーさんだ! - 英語教員の雑記帳にも紹介しましたが*1Spritzというのがよさげです。wpm(words per minute: 1分あたりに表示される語数)を設定し、目標を決めながら速読ができます。ちなみに最初Spiritzだと思って、スピリチュアルなのかと思いました。笑

僕はPCで朝英語を勉強することが多いので、このブックマークレットSpritzlet: Spritz Bookmarklet)を使っています。
ここからSpritzletというブックマークレットを、たとえばブラウザ上部のお気に入りバーに登録すると、そこを押せば現在閲覧中の英文サイトが、自動的にSpritzされて表示されます。
自分はThe Japan Times ST オンライン ― 英字新聞社ジャパンタイムズの英語学習サイトのニュースをひと通り音読した後、何回かSpritzしながら読んでいます。今のところ、一度読んだこのレベルの英文でも350wpmくらいが限界のようです。。笑

ただこのSpritzをぼちぼちしながら思うのが、これだけで本が速く読めるのか!?という疑問です。というのも、「英文を一語ずつ読む」というのはそもそもあり得ない状況で、通常数語の連なりを一気に目にして、それを処理しているからです。
たとえば今朝読んだマクドナルドのチキンナゲットに異物混入 (Vinyl found in McDonald’s nugget in Tokyo) | National News | The Japan Times ST オンラインの中から取ると、

after a customer who had bought chicken nuggets complained that a foreign object that looked like a piece of vinyl was in one of them

a customerにwhoの節がかかって、動詞はcomplainedで、a foreign objectにthat節がかかって、というのを、複数の語が見渡せれば、たとえば"a customer who had bought chicken nuggets"が一気に見えれば、一語一語見せられるのと比べて短い時間で処理できる気がします。
「1語ずつ表示されるから、固定された赤字をみていれば目を動かさなくて済む」というSpritzの特徴は、たしかに便利だとは思いますが、目を動かすのも含めて読書なのだから、やはり普通の本を読むことも必要なんだろうと思います。

あと、やっぱり母語話者は一語ずつ見てもばっちり判断できるのかな。広告動画を見る限り、Spritzは多分母語話者向けのサービスっぽい*2。その辺の違いも気になるところ。

ただ少しでも分からない単語などのつまずきがあると、途端にわからなくなるから、通常の読書からしたら不自然なストレス(普通は行きつ戻りつ読める)ではあるけど、自分の理解を試すにはいいのかもしれない。自分も上に挙げた引用部がいまいちちゃんとつかめなくて、このあたりの後置修飾の理解が遅いんだなと気づけた。Spritzを使わなければそれに気づくこともなかったでしょう。

ここまで書いて気づいたけど、Spritzに慣れれば普通の読書はさらに速くなる、ってことか。笑
1,000wpmで読んでる人もいます!なんて言ってたから、まあ気長にやりましょうね。

*1:さりげなく最近作ったサイトを紹介

*2:スマホや来るべきスマートウォッチなど、画面が小さいデバイスで長い記事を読む時にいいらしい。たしかに!