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さんだーさんだ!(ブログ版)

旧「◯◯な英語教員に、おれはなる!!!!」 - 大学院を終え、2015年度より中高英語教員になりました。

「英語教育、迫り来る破綻—みんなで考え、行動しよう!—」7/14(Sun.)@郁文館夢学園

英語教育 講演

行ってきました。

英語教育、迫り来る破綻

英語教育、迫り来る破綻

この本は忘れたくせに、PCは持って行っていたので、パチパチ議事録的なものを取っていました。以下載せておきます。
ただいくつか注意点。
・その場のノリでパチパチやっていたので、逐語的ではありません。それが故にあの場で言われていたことが正確に伝わっていないとしたら、ごめんなさい。訂正いたします。
・【】で囲ったところは、その時に僕が感じた感想です。全くもって無責任なものです。笑
・E, O, S, Tはそれぞれ、江利川、大津、斎藤、鳥飼諸先生の略称です。



===以下議事録===
「英語教育、迫り来る破綻—みんなで考え、行動しよう!—」


◯開会の挨拶(大津先生)
「英語教育城」に放たれた「三本の矢」=TOEFL等・英語は英語で・小学校英語教科化
これに抵抗するため、四人が立ち上がった!(ブックレット表紙)
なぜこの四人か。専門分野・実務体験において各々異なっている。
大津先生:認知科学
江利川先生:英語教育学/教育史
斎藤先生:文体論→英語受容史・英語学習論
鳥飼先生:英語教育論・言語コミュニケーション論・通訳翻訳学
全員英語を使ってきた。使ってこなかった/使えない人が改革してもねえ。



◯開会の挨拶(共催:ひつじ書房松本社長)
荻上チキ・大津由紀雄・遠藤議員のラジオ番組がきっかけ。そのきっかけを作ったのはこの社長らしい。



◯「グローバル企業の無謀な英語教育要求から子どもを守るために」(江利川先生)
みんなで学びをしている写真。協働学習が枕。
4/8 成長戦略に資するグローバル人材育成部会提言。だが成長戦略だけに絞った目標立てってどうなの?


結果の平等主義から脱却し、トップを伸ばす戦略的人材育成
【結果の、は外して「平等主義から脱却」が赤字になっていた。結果→機会の平等へ、という流れであれば、単に「平等主義から脱却」というわけではないのでは。もちろん、機会均等がなされていない、という批判は正当なものに思えるけれど。】


指導要領:3000語(中高合わせ)
TOEFL:1万語超も頻出


教師の力量=英語力+指導力+人間性。自主研修とゆとりが必要。教育環境の整備こそ!
一番グローバル人材になってほしいのが政治家だよね。


安倍内閣の第2期教育振興基本計画(6/14閣議決定
1. 大学入試にTOEFL等外部検定試験の一層の活用。
2. 小学校の英語教科化、中学校における英語による英語授業の実施、検討を開始
3. 中学卒業:英検3級以上、高校卒業:英検準2級〜2級程度以上を達成した中高生の割合50%
4. 卒業時の英語力の到達目標(iBT 80点)を設定
5. 英語教員に求められる英語力の目標を達成した英語教員の割合:中学50%、高校75%
6. 大学における外国語による授業の実施率の増加


教育再生実行のためのOECD諸国並の教育投資を実現
→教育予算増額 見送り ドーン…。
文教予算0.7%減。
【これに関しては思うところあるので、鳥飼先生のところで後述】


英語教育の抜本的改革:少人数指導等のための教師の増員
全学年35人学級断念(2013.1.26 朝日新聞


土台である予算がついてなくては。
2010年の日本の教育機関への公的支出、OECD最低。
奨学金少ない


経済同友会三木谷氏。220億円の巨大市場(ネット上でしか受けられないテストを導入することで、インターネット企業が潤う)


公教育としての外国語の目的:
将来仕事で英語を必要とする人にも、しない人にも、言語と文化の奥深さを伝える〜(写しきれず)


できる子もできない子も伸びる協働学習を!
ここから、対案としての協働学習。
「授業改造!劇的ビフォーアフター」(ここで音響ON!素晴らしい演出)


協働学習で成績も伸びる!
【afterの点数分布、高得点ほど人が多いという変わった形。天井効果では?】
【(2013/07/16 8:06 追記)と思ったけど、実際学力が伸びていればこういう分布にもなりうるわけで、実際の測定手順・内容を見ずにこういうこと言うのもよくないなあと。全部が全部正規分布するわけではない、という当たり前のことを思い返した次第です。】



◯「英語教育混乱のカラクリ」(斎藤先生)
【マイルドな語り口!(個人の感想です。真っ先にこうメモってたw)】
母校宇都宮高校にて、「英語はこう勉強しよう」という講演会、毎年開く。基礎・地道な英語学習が大事!
全国ディベート大会の上位高校、SSHばかり。SELHiは全国大会では下の方。あれ?wあくまで一例!一例ですけど!
宇都宮市、餃子の町ではない!
【めちゃウケでした。なぜか斎藤先生の議事録には「!」が多いw】


日本の英語教育問題の本質:言語間の距離
体験談を基に、英語が専門でない、偉い人が的はずれなことを言い始める。困る。
ワーッと大きく変えると、ワーッとできるようになる、という思い込み。


「習ったようには教えるな」と言われるようだが、文法規則は教えるな・文学を使うな・訳すな!!?
音楽教育の比喩。楽譜は読ませるな?カラオケ80点程度を目標にせよ?
音楽教育を責める人はいないのに、英語教育は責められまくり。


「自分のアイデンティティを表現する英語」という植民地側の論理と、「World Englishes」というイギリスなどの論理によって推進されている。


「対案」として。
母語教育の充実
・中高の英語授業の充実
・「コミュニケーション」という呪文をとなえるのを止める
・自主的な語学学習を支援する施設や部局を作るべし
・英語が使えるようになりたかったら、ある程度まで自分で努力すべし



◯「わたくしが小学校英語教科化に反対する3つの理由」(大津先生)
・原理的理由:小学校英語、必要なし、益なし、害あり
・教育政策的理由:小学校の先生をその気にさせ、総括もしないまま、教科化=専科化への方向転換
・現実的理由:21,000もの公立小学校で良質の入門機指導ができるはずがない。
教科化=専科化になったら、後戻りはできない。適切な入門期の指導が行われないと、学校英語教育は破綻する。→後世に禍根を残さないためにも理性的な判断を。


原理的理由:
中学校からの英語教育で十分に効果が期待できる。小学校からやっても新たな効果が期待できない。中学校に入った時に英語嫌いを生み出す。
「遠山の金さんのお白州現象」(証拠を出せ!)
高田智子, 2003, 早期英語教育経験者と未経験者の中間言語の分析---中学入門期のつまずきの原因を比較する
1学期には観測されていた差(小学校でやってた方が上)が、3学期においては見られなかった。
【原理的理由があるなら、それ以降の議論は全て無駄では。原理的に無理だから無理!と。それ以下の理由をつけると、じゃあ政策改善していきます、現実的な改善します、となし崩しになるのではないか、とも思った。ただ、実際問題こうして領域として入ってきてしまっている以上、その「現実」に対する批判も行なっていかなくてはいかない、という苦しい判断なのかもしれない。】


教育政策的理由:
菅さんととにかく仲悪いんですね。。
(2013/07/16 7:29 訂正)
大津先生のBlogに注釈がアップされております。(http://oyukio.blogspot.jp/2013/07/714.html?m=1
自分がメモを取っている時は、「仲が悪いのかも」と思うほどズバズバと立場の違いに言及していらっしゃいましたが、
それはコンテクストを知らない自分の勘違いであり、逆に仲の良さの現れだったようです。大変軽率でした。謹んで訂正申し上げます。


全国小学校英語活動実践大会
【そんな学会があるのか…。】
J-SHINE会長中山兼芳のスピーチ。小学校英語活動について「正式な教科に格上げ」
【この辺どういう流れだったかいまいち覚えていないです…】


入門期の指導が大切。教師の力量(豊富な経験に基づく、さまざまな知識と技術)が問われる。この時期の教育を「部外者」に丸投げすることは許されないッ!!
とんでもない反論:小学校英語の教科化は最初から織り込み済みである。中学校英語教員免許を持っている人を活用すれば、各自治体で十分な数が確保できる。


教育の効果:短期的・個別的な効果で喜んではいけない。悪い効果はすぐ現れる(ことがある)
【悪い効果が出ているなら、検証すればいいのでは。検証すべきは行政か、研究者か。手を取り合って、が理想な気はする。また、現場の先生は「短期的・個別的な効果」を見ざるを得ない気もする。】


6年生の英語活動の記事。 “I’m sleepy, thirsty, and so-so.”とか、いい感じにやり取りしている様子がしばしば描写されるが、こうした一部の成功例ばかりみても仕方ない。不安が残っている現場7割も。
【この後何度もこのやり取りが槍玉に挙げられていたが、このやり取り自体はいいんじゃないかと思った。"I'm fine, thank you. And you?"よりは上のこと言えている気がする】



◯「英語教育---慢性改革病とグローバル症候群に苦しむ」(鳥飼先生)
「重複している部分は適宜飛ばします」
【さすが…!!】


しょっちゅう改革言われてる大変!
平泉渉さんにブックレットを渡して話してたら、「僕が言ったとおりになったでしょ」との言葉。
【もっと詳しく聞きたかった…】


政府が「グローバル人材」と言い出したのは2011年
1. 語学力・コミュニケーション能力
2. 主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感
3. 異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティ
語学力、と言いつつ英語力。


英語力目安:
1. 海外旅行会話
2. 日常生活会話
3. 業務上の文書・会話
4. 二者間折衝・交渉
5. 多数者間折衝・交渉
1〜3は現行の英語教育でできている、とされていた。
【へー。ってほんまかいな】


「日本の英語教育は文法訳読」という俗説を、高校・大学の先生までも信じている
【わりとそれ大問題じゃね?】
【先生のプレゼンの中では、「文法」と「語彙・語法・対話・語句」とを分けて示されていたが、ここを一緒くたに考える人が多いのでは?それなら「文法」の比重は少し増えそう】


18歳人口激減!

であれば教育関連予算も縮小されていく?先ほどの江利川先生の話でも、予算縮小に関してバッシングする教育関係者は多いが、
文教・科学技術関係資料(平成24年11月、財務省主計局) - ◯◯な英語教員に、おれはなる!!!!にみられるように(と自ブログ内自ブログ宣伝w)、財務省は、子どもあたりの予算比はそう見劣りしない、と主張している。これに対しては、どういう反論をされるのだろうか。懇親会で江利川先生にぜひ聞きたかったのだけれど、挨拶できずに終わってしまった…。


推薦・AO入試などが増えている。一般入試は50%前後
2人に1人は筆記試験を受けずに大学に入ってくる。そりゃ英語力下がるよね、と。
【集団基準準拠テストと目標基準準拠テストのお話もあった。ただ、集団基準準拠テストがGoalとして入ってきたら、それが目標となり、目標基準準拠テストになりうるのでは?テストの意義ってもちろん本来的な意義はあるものの、この二分法で明確に分かれるのだろうか。】


対案として。
ネイティブスピーカー規範からの解放→「分かりあえる(intelligible)英語」
過去を顧みてから提言して!
【過去をみればみるほど、一歩も動けなくならない?「英語教育に関する全ての問題は、岡倉由三郎が100年前に示している。何も変わっていない」的な。歴史を知っている識者が「改革案」に対する「改善案」を示してあげられたらいいなあとぼんやり思いました。】



質疑応答
15:25-16:00 各自質問に答える
16:00-17:00 座談会
(大津先生による、「公開打ち合わせ」手際がよい…!!以下、「Q」が質問、「E/O/S/T」が回答者の諸先生方です)
【読んでいただけば伝わると思いますが、この先特に4人のインタラクションがある部分がべらぼうに面白かったです。】


Q:協働学習について聞きたい
E:協同学習を取り入れた英語授業のすすめ (英語教育21世紀叢書)を読んで欲しい。20(土)上智大学で、協働学習に関するシンポジウム・ワークショップ
Q:陰山英男さんは協働学習を批判している。学習を促進するためには子どもへの深い理解がいる。子どもにこれができるなら、教員の専門性とは何か。
E:協働学習は、子どもに任せっぱなしではない。教師の関与も大きい。その上で課題を出し、学び合う力を最大化しようとしている。


Q:地道な英語学習が大事なのはわかるが、現代っ子はついてこない。楽しませる工夫が必要。
S:視聴覚教材など、現代的なツールがある。30分ごとに冗談を言うとか。全体をみて、生徒が疲れてきたかを把握する、教師の勘、的なものがある。
Q:母語の教育として、翻訳もあげられるのではないか。
S:今の英語教育では「訳してはいけない」とする先入観がある。母語と英語の間を自由に行き来することは必要。翻訳とGrammar translation methodとは違う。テスティングにも有効。
Q:母語教育の充実とは具体的には。
S:なかなか難しい。母語が大事であるという直観は常にあった。母語の運用能力が高い人は外国語運用能力も高い。こうしたことを経験的に知っていたが、別の角度からの情報提供も。海外子女支援において、母語を学ぶ前に日本語入れると、学力伸びない、という報告が。母語を100%使えるようになってから。
Q:母校でどういったアドバイスをしているのか
S:地道に文法・辞書引いて、訳読もして、という当たり前の話。日本英文学会関東支部のHPから、講師派遣事業もやってる。


Q:コミュニケーション能力(Communicative Competence)という言葉は、母語話者を念頭に作られた。
T:その通り。Hymes。
Q:多数者間折衝・交渉はプレゼン・スピーチ?
T:No.インタラクション。ネゴシエーション
Q:CEFRは日本の文脈でも活きるの?
T:いい質問。多言語主義を守るためにヨーロッパが作ったCEFR。自分の母語以外に最低2言語は知らなくちゃね、母語だけに閉じこもってはね、という話。自由にEU内を動けるよう、共通の参照枠によって、英語はTOEFLで、ドイツ語は◯◯テストで、また別の言語は別のテストで、というめんどくささを避ける。日本は英語以外眼中にないかのよう。東京外国語大学でCEFR-Jというのも作った。これは、一番下のAレベルを細分化したもの。Cなんてほとんどいないから日本では割愛。 CAN-DOリストは、評価のためのCEFRが、目標として導入されているもの。自律的学習者を育てる云々も捨象されている。
Q:TOEFL等の「等」は何を指すのか
T:諸々外部試験全て。経済同友会は「等」を省きたがってるけど。非常に重要な一文字。
Q:TOEFLはいい試験じゃないか
T:目標基準準拠テストとしてはいい。学校教育で身に付けさせた「コミュニケーション能力」を数値で測るのが無理。参考にしかならない。一律に義務化するのはおかしい。大学入試に関しては、学生を選ぶために様々な試験をするのは当然の権利。というか共通のものとしてはセンター入試があるやん。「アメリカの一団体」が作った外部試験に依頼するのはどうなのか、という論点。
Q:グローバル人材を育成するのは必要なことだから、どう育成するか考えるべきではないか。
T:学校教育とは、企業のためになるためだけにあるのではない。グローバル人材を考えるなら、相手と相対して言葉を使ってコミュニケーションする。関係づくり。言葉とはどんなものなのか。


以上踏まえて大津先生のコメント。
TOEFLが悪いテストではない。何をするにも目的がある。優れたテストか否かは、目標に則っているかでこそ測られるべき。
「言葉」という言葉に関して。a languageと使う時と、languageと使う時。前者は個別の言語。後者の抽象名詞には、言語一般の基盤がある。母語の大切さ=直観が働く。まず直観がきく母語で理解してから、第二言語に応用していく。


Q:小学校英語いいじゃないか。母語母語、外国語は外国語。
O:小学校に外国語入れるな、とは言っていない。まずは母語。ことばの性質、的なものを理解すべし。その後外国語に触れるのはいいことだが、以下2点に注意。すなわち、�英語でなくてはならないという義理はない、�小学校で触れるからといって使えるようになる、という妙な考えは起こさない。目的が違う。外国語に触れるのは、母語と対照するため。
Q:英語を教えること自体は悪いことだとは思わない。むしろ小学校から入れることを前提に全体を設計することはどうか。
O:ある種のやりかたをすれば、できる(かも)。しかし、教育の目的を考えなおさなくてはならない。使える英語が使いたいなら、日本語での教育は諦めて、イマージョンすれば?それでも伸びないなら、英語圏に移住すればいいやん。みなさん笑うけど、韓国では実際にやっている。父親だけ残る。「ガンのパパ」と呼ばれ、渡り鳥のように父親が太平洋を渡ってく状況。家庭崩壊のきっかけ。NY Timesなどでも報道されている。
教育の効果はすぐには出てこない。 “I’m thirsty, sleepy, and so-so.”なんて言われてもねえ。
【これ自体は別にいいんじゃないかなあと思いました(再)】


Q:英語教育の目的がグラグラ
E:その通り!口を出すな金を出せ!
Q:本来の仕事をしながら働きかけできるのか
E:しなくちゃ!江利川ブログの内容を議員が丸パクりして審議会で発言し、結果TOEFLいけいけの流れにストップがかかった。
Q:現場が誤った政策にふり回されないためには?
E:声を上げ続けること・やり過ごすこと
【学校経営論とかで言われる、Loose Couplingの話だ!】


自分の教育信念に従った教育をすればよろしい。
【「自分の教育信念」が特にない自分は、ここで粛々と下を向いてパソコンを打たざるを得ませんでした…】


Q:「基礎の基礎」とは?
S:訳と絡めてお答え。語彙の定着。文法の定着。読解力をつける。文法訳読は伸びる
【これ本当なのかなあ。】
効率のいいところにリソースを。
比較優位論的な。わりと「経済的」な発想なのかもしれない。】


T:「文法」を狭く捉えている人が多いのでは。
【鳥飼先生のプレゼン内でもけっこう狭そうに感じた。「文法」と「語彙・語法・対話・語句」を分けてお考えでしたし。】
パターンさえ覚えておいてALTと練習すればOK、的に簡単に捉えている人が多い。Audio-lingual Methodでやってもそんなうまく行かなかった。チョムスキーが理論的に打破。
【行動主義が外国語教育において否定されたのはこういう背景だったのか…!!】
【「文法を狭く捉えている」の意味が違いました。それさえやれば万事解決←→それだけでは到底話せはしない、的な話だったようです】


LLでは行ける気がしたけど、実際に会って話してみると使えない!基本が大事。シャワーで!は無理。Paul Nationは最低限8,000語は必要、と言っていた。なんとなく吸収、だけでは無理。
Q:日本語のコミュニケーションの型と、英語のコミュニケーションの型の違いがある?
T:日本語はハイコンテクスト。英語はローコンテクスト。分からない相手に根気よく説明していく能力こそ必要では。現代の日本の小学校教育ではそういう人は育っていかない。生意気な生徒をもっと育てよう!
http://d.hatena.ne.jp/terracao/20070702/1183404943にある「コミュニカティビスト」っていう風には思えなかったけどどうなんだろ…】


O:英語の話になると、理性で考えられなくなる。シャワー、いいはずないwww



◯全体座談会
Q:声を上げるには何をしたらいいか
Q:産業界に「日本の英語教育はダメだ」と言われた場合、どういう誇りを持って答えればいいか。
E:何をしたらいいかは先ほど話した。後者に関して。過去の歴史が重要なヒントを出している。平泉渡部論争の中で、渡部さんが重要なことを言っている。明治以降の日本の翻訳文化の高さ。その力。内容をつかみとって骨肉化する、先人たちの質の高さ。外国文化受容能力。そうした伝統の上に立っている。世界第九位の日本語。その中で大学まで勉強できる。そうした環境の中では英語は習得できない。


S:まずは先ほどの鳥飼さんに関して。英語の文化が使えるようになるのも大事だが、それだけでは「一億総やられちゃう」。日本の言語文化を理解させることも大事。
T:日本も多言語社会になってる。「外国から来たあの人たちは、ゴミ出しの方法を全然ちゃんとわかってない」なんでわからせようとしないのか。説明していこうとする姿勢が大事では。


フロアの大石さん(多言語教育の専門家):「生意気な人を作れ」に賛成。「自分たちの周りには日本語しかない。外国語といったら英語しかない」と中学生に言われた。ただ、周りに非英語圏出身の多言語話者がいても、それをカミングアウトできない状況があるのではないか。そのためには多言語社会を作っていく必要があるのではないか。多言語には方言やら、アイヌ・手話が入っている。それを多言語と受け取る感性。
【これに関しては自分の小学校時代を思い出した。同窓会で6年ぶりに会った女の子に、中国出身だったことをカミングアウトされた。小学生だったあの頃は、それを言い出しづらい背景があったのかもしれない。単にそんなに仲良くなかっただけかもしれないけど、日本式の名前でおそらくはずっと過ごしてきて、それでも久々に昔の友だちに会った時に、自分に中国のルーツがあることを表明したこと自体が示唆的だった。】


S:納得。まずは話し合いができる素地を作るために言語化・コミュニケーションの場を作る。その上で日本の言語文化を伝えて行きたい。なんでも海外式に合わせるのではなく。
先ほどの議論と戻ると、最近Rod Ellis読んでいて、外国語を借りてきて議論していることに違和感がまずある。


「四人組」は自嘲気味にではなく誇りを持って!「ファンタスティックフォー」と呼んでもいいが。
トップダウンで色々下りてきている。歴史をふり返れば、それがそう間違っていなかったことが分かる。そして今がいかに無理難題かもわかる。
【目標設定の無理難題さは分かっても、歴史を見ることだけでそれ自体の正しさは言えないのでは。】


みなさん十人組二十人組作って発信していこう


E:「複言語主義」。英語ばっかではダメ。実際は英語だらけ。文科省も英語以外の外国語を増やす活動をしてきた。が、2007年をピークに後退局面。TOEFLが入ることで、英語単一言語主義が進む。センター廃止してTOEFLオンリーにすれば、英語以外で受けられなくなる。


O:大学人もしっかりしなくてはならない。第2外国語を必修にしている大学は少ない。声を上げていこう!すでに声を上げることができている人はいい。できない人はどうするか。その人たちの声をすくい上げるものが必要。誰でも発言できる、匿名のブログなんかがあってもいいかも。それができるまでは、私にメールを下さい。誰でもできることがあるはずだ。
コミュニケーションのモードは色々あるが、言語に必ずしも対応していなくてもよい。日本で英語を使うなら、日本式のコミュニケーションでもいいではないか。


T:コードスイッチングの話は置いておいて。ハイコンテクストの社会として長くあり続けてきたがために、人に言語を使って説明することをめんどくさがっていたのではないか。
モードはなんでもよい。例えばオリンピック招致の日本人の英語スピーチ、気持ち悪かった。英語を使うから英語で日本人らしく淡々と。
【招致アンバサダーでスピーチされたフェンシングの太田選手のことを言っているのかな?あの人のスピーチのコーチの話も聞いたことがあるが、あれはあの人の熱血を伝えようとしたわけで、「淡々」ではダメだったのでは。それに発音とかイントネーションの点で「英語らしい」とも思わなかった。日本人が、「日本的な英語」で「自分の気持ち」を伝えるのを「気持ち悪い」としてしまってはなんだか悲しいなあ、と思った。】


複言語主義が進む中で、英語科教員はどうすればいいのか。それは、英語を相対化しつつ、つまり多言語の1つとして英語を教えるようなことができればいいのでは。


フロアからコメント・質問。
・英語科教員「だからこそ」、英語だけではないことを示して欲しい。
・英語科教員は、大学に戻ったら外国語を学んで欲しい。
・触れてもらえなかった質問。「英語教育の目的の議論を始めるべき」と大津先生の話があったが、そこを伺いたい。ここが混乱している。日教組の「英語教育の4目的」から下りてきている。個人的には、3つまり、外国語の構造上の特徴と日本語のそれを比較することで、日本語を相対化する、という目的が大事だと思っている。


O:100%他の人に賛成できることは少ないが、今の人には100%賛成。日本語をよりよく理解することが目的。母語を相対化する。その支えなしには英語習得は無理だろう。十分な練習を積む前の基礎として。


E:同じく賛成。外国語の運用が可能にならなくても、母語が豊かになること・それによってその人の感性・理性(論理的に物を考える力)が豊かになる。外国語を学ぶことで母語を吟味し、鍛錬する。国民教育として必要なのはそちらなのではないだろうか。それを、「使えないからダメだ」はダメだ。


S:何のために、ということを厳密に決めるとそこに縛られる。母語の相対化・母語の思考の精緻化・海外で役に立つ・教養、人それぞれ目的は違う。その基礎を作ってあげることが大切。
【個人としての話と、社会・教育政策としての話とを混同している?】
「◯◯ために〜〜する」という考え方がしっくり来ない。


O:自分は目標・目的を決めろ、と学生にも言っている。


E:目標は学習指導要領、目的は教育基本法第一条(「人格の完成」)。


T:私は、それあんま好きじゃない。(笑)でも目標は持っていて欲しい。生徒のモチベーションのため。また、今まで出て来なかった点に関しては、「異文化を知る窓として」。それは上から言われたくない。


O:そこが江利川さんの限界。さっき「やり過ごす」って言ったじゃん。


E:英語科指導法の教員としては、原理原則を押さえた上で!


S:(ちょっと意見の修正があったものの、聞き逃したためメモなし)
※この辺の丁々発止な感じがすごく面白かったです!「そこが江利川さんの限界」なんて言葉、他ではなかなか聞けないのでは、と想像しました。そういう関係いいなあ、と。


Q:教育実行本部の人とかを呼んだ方がいいのでは。


O:ちょっと趣旨が違う。まずは我々の見解を聞いて理解していただくことが目的。政策実行者を呼んだとしても、現れないだろう。来てくれても、それが生産的な議論につながるかどうか。


E:朝日新聞5/1の議論みたらわかるが、来ても生産的な議論にならないだろうなあ。いつかかみ合う議論ができるような日本にしたい
【変な政策にNoというのが目的なら、やっぱりその政策の立案者を呼ぶのは必要に思われるが…。】


Q:黙っていてはいけない。声を上げよう。「新英語教育会」という組織として6/12に教育再生実行会議に対して公開質問状出した。5点質問した(以下全部読み上げる。今まで出てきたから割愛)。実行委員長の川端さん(?)に流したが、だんまりを決め込んでいる。めっちゃ文章が来てるから、いちいち返してられない、とのこと。みなさん、今日は勇気が出ました。四人組に拍手をしましょう!


O:仕切られちゃった…。何か言い残すことはないですか。ない。まだまだ書籍等で運動していきます。今日は長い時間お付き合いいただき、ありがとうございました。



この後懇親会ではブログを愛読していた柳瀬先生に挨拶できたり、面白い校長先生のお話伺えたり、ビールもたんと飲めて幸せでした!
19時過ぎに終わって帰れたのも幸せでしたが、結局帰ってすぐ寝ちゃったのはunhappyでした。


くり返しになりますが、非常にその場のノリに左右されてメモをしました。何か不都合がありましたらご連絡下さい。

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