さんだーさんだ!(ブログ版)

2015年度より中高英語教員になりました。2020年度開校の幼小中混在校で働いています。

『学習英文法を見直したい』「学習英文法の内容と指導法―語と文法と談話」(岡田伸夫)

学習英文法を見直したい

学習英文法を見直したい

  • 作者: 大津由紀雄,亘理陽一,安井稔,江利川春雄,斎藤兆史,松井孝志,鳥飼玖美子,日向清人,久保野雅史,末岡敏明,岡田伸夫,柳瀬陽介,田地野彰,山岡大基,高見健一,真野泰,福地肇,馬場彰,大名力
  • 出版社/メーカー: 研究社
  • 発売日: 2012/07/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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フランス戦観るために早起きしてからすでに10時間近く経過してますがまだ昼過ぎってことに驚き。でも起きて良かった!!


今日もこの本を読み進めました。以下、節構成。


1.英文法と学習英文法
2.語
 2−1.語形成
 2−2.派生語
 2−3.複合語
3.文法
 3−1.句構造
 3−2.構文
4.談話


第一節には、"Johnny is very choosey about his food. He will eat book, but he won't touch shelf."という文が紹介され、可算名詞であるはずのbookやshelfが無冠詞単数で使われてることに注目しています。
…この名詞は抽象名詞として扱われてる、っていう理解でいいんだろうか。別に普通名詞のまま無冠詞複数にして、books, shelvesでも問題ないように思えるけど。
こんなことを今学期は生成文法やらその他の勉強やらで学んで行きたいと思ってます。とりあえず生成文法の授業で"The functional range of bare singular count nouns in English"っていうドンピシャな論文もらったので、読んでみます。


内容としては、
第二節:語法・語形成のパターンを学ぼう!
第三節:句構造に意識的になると文解釈に役立つ!構文を丸暗記するのでなく、それが表す意味をつかもう!
("Bill shaved his razor dull."なんて文はSVOCというのだけ覚えても対応しづらいが、「SがVしてOがCになる」という「状態変化」の規則をつかめば「ビルがたくさん髭を剃ってカミソリをダメにした」という意味が分かる)
あと例文19に、先々学期読んだヘミングウェイの短編からの抜き出しがあって嬉しかった笑
第四節:文脈を無視した単文主義(ある文法事項を教える際、無駄をそぎ落とした単文を示せば学習者が効率良く理解できる)はナンセンスであり、文脈込みで本質的な意味を知ることができる!

このような場面の助けを借りずに、教師の説明だけで主語・場所句倒置構文の本質的な意味を伝えることは至難の業です。作家が推敲を重ねた文章の中に教材として高い価値を持つものがたくさんあるということを強調しておきたいと思います。(p.119)


うぅむ。簡略化したら非常に簡略になってしまった…笑
午後は色々読みたい本もあるし、まあこの辺で。一応KBNさんが書いた次の論考も読んだので、時間があればまとめますー。