さんだーさんだ!(ブログ版)

2015年度より中高英語教員になりました。2020年度開校の幼小中混在校で働いています。

英語のミス!

英語のミスを1日で2つもした,という話。本当は英語で書こうかと思ったけど,日英入り混じった話だから分かりづらくなりそうだってんで,日本語で。笑*1

昨日,アメリカ人の友だちに誘われて,人生初ボルダリング@新宿に行ってきました。6人中日本人は僕だけで,でも他の人は日本語堪能だったので,ちゃんぽんにしながらの会話。

肝心のボルダリングの方は,まあまあ*2。笑

ほんで出口で,受付の人が回数券やらの案内をしてくれた。複数人でシェアもできるみたいで,それなら大人数で行く時に安くなるなーと話していた。

それをみた友だち“Are you gonna come here again?”
僕 “Uhh, someday. Oh this is very Japanese. 「いつか」ね。笑”
友だち「(笑)」
別の友だち “It’s the most polite way to say ‘I’ll never come here again.’”
僕「まあ,いつか,いつか。笑」
(と,この辺りで外に出る。そこで,気づく。)
僕 “Oh, it was very impolite of me to say Japanese 「いつか」 in front of the guy(店員さん*3)!”
友だち “That’s true.”

If you know me in person, you’d know that I’m not a kind of person who say such a rude thing to people I don’t know well. Rather, I’m very polite usually. But at that time, I was completely ignorant of the presence of him. And because I was talking mostly in English, I didn’t realize that he would catch what we were talking, which was not the case since 「いつか」 is apparently Japanese.

よく分からないけど,code-switchingの問題だということにしておこう。

Then we left the bouldering site. My friend and I were talking about her passing of a job interview. She is an ALT now. But this summer she’s gonna start working as CIR, which is a job superior to ALT and she’ll supervise other ALTs.

実は僕は修論でALTの研究をしてみたくて,色々事前調査をしていた*4。その一環でALTを外国から招聘しているCLAIRという組織に,ALT対象にやっている調査の結果を見せて欲しいと頼んだら,内部情報だからダメです,と言われたわけです。
んで,今回彼女がCIRになったわけだから,なんかこの情報を公開できるよう持ってってよ!みたいなことを言おうとしたわけです。
んで,「公開」ってなんて言うんだ?と。笑 「公開する」に対応する一語の動詞で言うのはなかなか難しそうだったから,こんな感じで言ってミスった。

僕 “I really want to see some results of the questionnaires CLAIR has been doing on ALTs. If possible, can you make it open?”
友だち “Oh, I can’t. As you said it’s a secret. I can’t break the rules to satisfy your curiosity.”

この辺で,しまった!と。
日本語の「公開する」を英語にしようとその中身を分解してって,「他の人に見せる」ってのは伝えられたけど,それと同じく大事だったはずの「合法的に」みたいな部分がきちんと言えなかった結果,「こっそり見せてよ」みたいな感じになってしまった。それは無理だよな。笑

これも一種のcode-switchingの問題なのかもしれないし,さっきのより根が深い問題のように思える。
だって,周りに他の人がいることはきっと意識すれば気をつけられるけど,「公開」という日本語を英語に直す時に,「ルールに則って」みたいな部分って,なかなか意識化されない。
もういい加減こういう言葉足らずのミスは避けたい。けど,きっとくり返すんだろうな。
俺と彼女との間のケンカのある部分は,俺としては,こういう「言語間の往復で,取りこぼされたところ」のせいなんじゃないかと思っている。
ただ,彼女の方からすると,俺の英語自体は問題なく伝わっているし,その裏にどういう日本語があったかは分からないわけだから,「なんだこいつ自分勝手な」と映ることが多かったんだろう。

ただし,もちろん全部が言語(および俺の英語の未熟さ)のせいなわけでは到底なくて,たとえば今回の件で言えばこっそりでも見せて欲しいという気持ちが全くなかったかと言えば,もしかするとあったのかもしれない。だからこそ”legally”みたいな言葉は出てこなかったのかもしれない,と思う。
あと,そこで言葉を足す時も,気をつけないと「お前さっきと言ってること違うやんけ」となってしまうからねえ。
こういう「取りこぼされたもの」にこそ真実があるのだとしたら,面白いけど,やっぱりスピーキングってのは難しいねと思わざるを得ない。

たとえば上にあげた話も,きっとチャットで話すなら,色々考えてこんな感じで書いたはず。
"Don't you think it is strange that all the information is closed? I believe if the information is open to public, more people will pay attention to needs of ALTs. Now that you are gonna be a CIR, I believe you can be a game changer! I don't know how, but please find some way to make that information open to public. :)"
…ううむ,なんだかキレイ事感があるな。笑 やっぱり自分が見たかっただけなのかもしれない*5

てことで,今学期は話す活動もやや増やすけど,基本は書いて書いて,って感じにしよっと*6

*1:と思ったけど一部英語で書くことにした。

*2:俺,高所恐怖症だしね。あと,腕が思ったよりすぐつって使いものにならなかった。今朝起きたら左手の筋を痛めてて,やっぱりなんか変なふうに力入れすぎたのかもしれない。汗 右手も,はんこ押そうとつまむだけで痛むレベル。あうあう。

*3:店員ってなんか英語にしづらいな,って毎回思うなあ。clerk?staff?なんだ?

*4:嗚呼あれはもう2年前か!

*5:でもALTの多くが不満を持ってて,日本人側もなんとなくむつかしいなって思っているこの状況を打破するためには,なるべく多くの情報が公開されるべきだ,とは思ってるはず。笑

*6:I just wrap up this article in a very teacherish way! ;p

選択肢が多すぎる!

個人主義自由主義の発達したこの世の中に生きる僕たちには,嗚呼かようにも選択肢が多すぎるよ!という話。

元日は,いつものように祖父母宅(歩いて3分)の家に行ってお寿司を頂いてきました。
僕も弟もまだ若いとは言ってもいい年でありますので,話は当然のようにそっちにも行くわけです。
やれ「別に急がなくていい」,やれ「パートナーが見つかりさえすればいい」,
やれ「とはいえ早いなら早いほうがいい」などなど,バラバラの人からバラバラの意見を頂戴するわけです。
悪いけど全然焦るつもりにならないなーと思いながらも,とはいえ結婚したらきっと喜んでくれるんだろうなーと思いながら聞いている。

そこでおばあちゃんが言っていたのが,「結婚は忍耐だよ」という言葉。
半分冗談だとしても,残り半分は本当なんだろう。
正直な話,「なんだかな」と思った。
この「なんだかな」がどんな「なんだかな」なのか分からないけど,近い表現で言い表わせば「そんな大変だったら…」みたいな感じだと思う(まだ濁している)。

高度に個人主義化した僕たちは,「別に忍耐したくなんかない」と思って独り身を貫くのかもしれないし,
「どこかにまったく忍耐しなくていい相手がいるはずだ」と夢は枯野をかけ廻るのかもしれない*1


でも,そんな中,今朝おじいちゃんが入院したわけです。
そんなに重い病気ではないらしいけど,年齢が年齢だから,家族一同心配してしまう。
入院のための荷物を運ぶのを手伝えるのが自分しかいなかったこともあり,おばあちゃんと病院にタクシーで向かう*2
病室までついていって,2人が話しているのを黙って聞いていた。本当は色々荷物を置いたりするの,手伝ったらよかったのかもしれないけど,それはなんだかおばあちゃんだけの仕事なんじゃないか,なんて思ってしまった*3

そこで気づいたのは,2人とも相手をすごく思いやってるな,ってこと。
おばあちゃんが,時々話がかみ合わなくなるくらいおじいちゃんを心配しちゃうのも,
おじいちゃんが,それに対してイライラしながらもまあ自分を心配してくれてるんだしな,と受け容れるのも。
帰り際,「明日も付いてきてやってな」とおじいちゃんに言われた。
「明日も見舞いに来て」の婉曲表現だったのかもしれないけれど,
それ以上に「おばあちゃんを1人で頑張らせすぎないで。ほっとくとめっちゃ頑張っちゃうから」みたいな意味に聞こえた。
仕事始めが遅いことに感謝しながら,病院を後にした。


それで,最初の話に戻るわけですよ。
こういう絆を心底うらやましいなあと思いながら,「結婚は忍耐」みたいな言説には抵抗感を覚える自分は一体なんなんだろう,と。
「英語できるようになったらいいなあ」と言いながら,「英語は根性」みたいな言説に抵抗感を覚える,みたいな感じか。
ここまで書いて,この記事を思い出した。
語学の成功を「努力」で説明するのはスジが悪い - こにしき(言葉、日本社会、教育)
結局のところ,ある種の「忍耐」に見えることは,結婚生活において,というか,他人と共同生活を営むなら絶対必要なんだと思う。
だけど,それを「忍耐」と呼ぶかどうか,みたいな話なんじゃないか。
周りからは「お前すごい忍耐強いな」と思われても,本人が「この人とだったら別に大したことないよ」なーんて言えたらいいなあ,と。
英語学習でも,周りから「お前すごい努力してるな」と思われても「や,楽しいからやってるだけで,別に大したことないよ」なんて言えたら理想だよね。


でも。
でもでも。
どう頑張っても英語を楽しいと思えない人がいて,そういう人がどうしても英語を勉強しなくちゃいけないなら「努力は必須」って言い切った方が楽なんじゃないか。「どこかにこの辛い努力を努力と思わなくなる術があって,でも自分はそれに出会えていない」って不幸な気がする。
それならいっそ「英語は辛いもの。みんなそうだから」って方が慰めがあるだろう。
英語なんてできなくていい,と同じ気楽さで,結婚なんかしなくていい,と言えたらならそれはそれでいいんだろうし,実際のところそういう世の中になりつつある,気がする。
ただ問題はどういう世の中かではなく,僕があなたが個人としてどう思うかであって,「そうは言ってもいずれ結婚したいなあ」と思う人にとっては「どこかに『忍耐』をつらいことと思わなくて済むくらい自分にピッタリの人がいるはずだ」よりも「んまー忍耐は必須だからね。そういうもんだからね」って言ってくれる社会のがラクなんじゃないか。

たとえば昔は,転職なんてありえない,みたいな世の中だったらしい。今は多分,そうでもない。
同じように,うちのおばあちゃんは「結婚は,『ダメだったからやめました』とはいかないんだから」とお寿司を食べながら言っていたけど,もしかすると,「ダメだったからやめました」が普通になる世の中が来るのかもしれない。
でもその世の中で,自由に結婚離婚をくり返して,一昔前より結婚生活の満足度が上がるかって言われたら,ビミョウなところじゃない?


ああもうわけわかんなくなってきたぞ。そうだ最後は無理やり英語における選択肢の話をしよう。
この前友だちとLINEをしていた時のこと。「たしか○○貸してたよね?」って聞く時に,”I think I lent you ○○, did I?”と書いた。
“○○, “辺りまで書いた時に,「そうそうこれは対応する動詞はthinkじゃなくてlentだから,doじゃなくてdidが対応するんだよな」と思いながら”did I?”と付け加えた。

このメッセージを送って,風呂入って,体洗って,風呂に浸かってる辺りで気づいた。”didn’t I?”じゃんね。
付加疑問文には,時制の選択と肯定形←→否定形の逆転という2つのポイントがあって,片方にちょっと気を取られちゃったがために,もう片方がおろそかになったんだな,と(細かい話をすれば主語も見ながら動詞の形の選択をしなくちゃいけないけど,今回は過去形だったからか,あんまり気にしなくて済んだ)。
英語初心者にとっては,もしかすると*4,英文を作るなんてのはこうした選択の連続で,集合体で,複雑怪奇魑魅魍魎,なのかもしれない。
こういうのを1つ1つ自動化してくには,やっぱり各自の自覚が必要不可欠だと思うんだよなあ。上から「こういう練習・課題をしましょう」って言われたところで,その練習・課題をこなす中でどこに焦点化するかは人それぞれなわけで,「ここ気づけてなかった!」的なことに自分で自覚的になれるかどうかって,ゆくゆくは大きな差を生むことになるのだろうと思う。


一番最後に自戒を込めて厳しいことを言っておくと,今回の付加疑問文のように,ある決まりきった形式を取る時に,それを「選択肢の集合」と見てしまうってのは,なんだか英語ができない人の発想だな,と思う。今回に関して言えば,特にウニャムニャ考えずとも”didn’t I?”と出てきて欲しかったぞ,自分,と思うとるわけですハイ。

*1:と,急に主語を大きくしてさらに濁してみる

*2:この荷物の軽さにも正直驚いた。。

*3:と,言いながらトイレまで付き添ったり水を運んだり,一応そこに行った役目は果たした,と信じたい。

*4:もしかしなくても,かもしれない。

2学期終了

というわけで,2学期が終わりました。
文化祭やら中間期末に実力テストやら,色々なことがあった気がするけれど,とにかくあっという間だったなあ。
一緒にポルノのライブに行った友だちが「社会人になると使えるお金の規模が変わる」と言っていて,たしかにそうかも。
一年目でそんなに羽振りがいいわけではないけど,もともと身に付けるものとかに金をかけてないから,
これからやろうと思ったら色々なところにお金使えるようになるんだろうな,というのが正直な感想です。
実際ボーナス等々でばっちり新しいPC買っちゃったもんね。(ただし中古。メモリ関連で色々トラブってめちゃくちゃ時間無駄にしたけど,次買い換える時はもっとスムーズに行くはず…!!)

結婚された先輩は,Facebookに「子どもが生まれるまでのこの時期しかできないから」ってんで,美味しいご飯屋さん巡りをしているって報告されていた。そういうpreciousな時間の使い方,いいよなあ。自分は,結婚すらしていないこのpreciousな時間を,果たしてうまく使えているんだろうか。。ううむううむ*1


2015年を,二学期を中心にふり返ってみよう。

英語に関して

どうかなー。あ,英検一級受かりました^^
2次試験のスピーチでは,お題を勘違いするというクソみたいな間違いをしました^^^
発音満点だったおかげで受かったようなものなので,もうちょっと他もちゃんとできるようにしたいなあ。
同時に,発音いいだけで受かることもあるわけだから,この手の試験受ける人はその辺もしっかり伸ばしておくといいよな,とも思いました。

そうそう,発音といえば,最近自分の発音を録音することが増えた。引き出しにMP3プレイヤ*2を入れてあるので,ちょっとした記事とかを簡単に録音して聞いたりしている。
ただねー。こっからどう発音を上げていくかがなかなか難しい。ネット上で他の人の録音聞いたりすると,「これはもう自分が到達できる域じゃねえ。。」って人がままいて,その間を埋めるにはどうすればいいのか,よく分からない。
というか最大の問題(?)は,今の自分の発音にそんなにコンプレックスがないことなんだよな。こうなったら発音練習は特にしなくていいんじゃ,とも思っちゃう*3。いやまあ,教える立場としてどうなの,ってのはまた真面目に考えなくちゃいけないんだけど。

仕事に関して

どうかなー。
ともあれ9ヶ月間楽しく終えられたってのはまず大きい。大体最初はみんな楽しいもんだろと思って話したら,わりかしもう一年目から「コンナハズデハ…」となる人もいるらしいから,その意味で自分は恵まれているんだろう。
授業に関しては,うーん,色々やりたいことは多いと思うんだけど,なんともかんとも,って感じ。一言で言えば,もっと授業における生徒の自律性を高めたい。
これに関して言えば,去年別の学校で非常勤してた時の中1の生徒にすごい人がいたんだよな。定型文のペアワークする時,周りの人はみんなそのまま読んでる中で,彼だけ「ここはtheyに変えても大丈夫ですか?」みたいに聞いてきてた。自分が習った文法知識でもって目の前の英文を自分なりにアレンジしようとしてた。他にも,クラスメイトと何度もロールプレイする時,これまた彼だけscriptにはない"Hi!"からロールプレイを始めてて,これも彼なりに状況設定を行なってるってことなんだろうな,ととても感心してみていた。彼がどれくらい伸びるか,興味あるなあ。
授業内容に関して言えば,もう少し幅を持たせたい。できる人もそうでない人も,それぞれなりの関わりができるように,みたいな。さっき言った「自律性」みたいなものを発揮しようにも,学年が上がるにつれ「課題」感が増して,なかなか自律的にできないように,教員側がさせてしまっているんじゃないか,とも。
あとは,個人的にやりやすいクラスやりにくいクラスあって,その辺りについてももう少し立ち止まって見る時間が欲しい,が,なかなか止まってられない。俺が去年修論でやったみたいなこと(毎回授業見に来て色々質問しては教員が何考えてるかを探る)を今の自分に対してやってくれる人,いたらいいなあ。

その他に関して

どうかなー。プライベートに関しては,特に問題だと思うことはなかったんだよな*4
最近,大掃除をしました。文房具はたくさん捨てました*5
服はもっと捨てました。靴下20足以上あって笑った。使うの数足なのにね。
同時に,引き出しをあさると色々なものが出てきて,よっしこれは捨てるぞさよならバイバイ!みたいなものもあれば,「これが捨てられたらなんか一区切りって感じなんだろうなー」ってものをまじまじ見てから,「また来年!」とか言いながらそっと引き出しに戻したものもありました。その辺片付けられる2016年にしたいね。

あとは,年末にかけて10日で9回飲み会,とかやってたんだけど,地元の友だちと会って話す中で,どうもけっこう〜かなり大変な人生歩んでる人多いなって思った。
高卒で働き出して夜勤明け9時から23時まで残業させられてる話とか,そういう仕事に関するものもあったけど,プライベートでさらにシビアな,それこそシビアすぎてここに匿名で書くのもはばかられるくらいの,話を複数聞いて,なんだか落ち込んでしまった。自分はあんまりvicariousな方じゃないだろうけど,それでも彼らの心中慮って辛かったし,それよりも何よりも「それをこっち側で聞いてるお前はどうなの?こいつらよりしっかり生きてるの?」みたいなことを家に帰って自問自答してしまっていた。
今回はたまたま小学校の頃の友だちがシビアな話が多かったってだけで,もちろん大学での友だちが大変じゃないってわけじゃない*6けど,大学からの友だちはまだ働き始めてせいぜい3年とかで,結婚的なこともまだまだ先の人が多くて,だから何が言いたいかっていうとこれからもっともっと大変になってくんじゃないか。ヒィ。



と書き溜めているうちに,新年になってしまった。どうも明けましておめでとうございます。
どうせだから新年の抱負も書いてみよう。

  • まずは3月まで,一年目の教員としてできることを精一杯やる
    • もう少し海外進学について詳しくなる。今は詳しい人/できる人が少なすぎて一極化してる感あるし。
    • 授業準備の効率をもう少し上げる。具体的にはやっぱり目指す目標を置いて,そこに向けてどういう授業をするかってのが明確なら,きっともっと準備はまっすぐ進む。
      • 「目指す目標」なんてかっこいいトートロジいこと言ってないで,現実的には学年末試験どうすんのってのを意識しながら授業を組み立てる,的な。
  • 学校外で頂いているお仕事も,がんばる
    • 期待値でお仕事もらえているうちに,実力をつけないと,と焦りは募れど。
  • しばーらく東京にいるし,多分ほかの人より時間に余裕はあるはずだから,積極的に会いに行こう。
    • 愛の前に(love up Ramblingman)ひざまずけ(like a Tumbling dice)会いに行こう(love up Ramblingman)会いに行こう
  • 生徒に教え,生徒に教わる
    • わりかし謙虚な方だと思うけど,もっともっと生徒に驚かされる一年にしたい
  • 英語に関しては,もちろん全般的に運用力を高めなくちゃあいけない。んだけど,その中でもこのブログ記事には共感した。

TOEIC 1390点満点を目指す英語教師の奮闘記 英語教師の英語力が足りない件について
「純じゃぱでありながら中高レベルの英語の使用においてはネイティブと変わらないレベル」っての,狙いたいね。(ただし純じゃぱって言葉は問題含みだからあんまり使いたくない→【今日の英語教育用語】 純ジャパ - こにしき(言葉、日本社会、教育)

最後に。
整理整頓が済んでさらに仕事ができそうな机になった。この後パフォーマンスが出せるかはもうホントに僕の手にかかっている。がんばろうね。
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*1:とはいえこれは自分が生徒見ても時々思うことではある。ただ彼らにそれが伝わるかは分からない。その時なり,その人なりの精一杯の使い方をしてくれるといいな。…あれ,今完全に自分を棚に上げた気がする。よくない。

*2:去年の修論でインタビューとかの録音に使った懐かしい品。あれから一年,か。

*3:You sound like a native speaker of English.より,You sound like youself.のがずっといいと思っちゃうんだよな。や,もちろんある程度intelligibleであることは前提だけど。

*4:それ自体が最大の問題って説もあるけども。笑

*5:普通の文房具に関しては,わりかし使い放題感 is ある,素晴らしき職場。笑

*6:というか大変だけど俺には打ち明けてくれてない,っていう関係性の話だったらつらいな。笑

He is believed to

生徒からの質問を受けたので,日記に書いておく。
文法四択問題で,

1. It is believed that he has made a fortune in his youth.
2. He is believed that he made a fortune in his youth.
3. He is believed to have made a fortune in his youth.
4. He is believed to make a fortune in his youth.

だったかな。正解は脚注に示しておきます*1。その後色々話したことを整理してまとめておく。
まず1.に関しては,It is believed that SV.という形に問題はない。が,thatの中の部分で,in his youthという「過去のある時点を表す表現」とhas madeという「現在完了形」が共起しているので不適,と。
これに関しては,昔稼いだ財産が今でも残ってて裕福な暮らしをしている,とかいう場合,過去の出来事が現在まで影響してそうだから現在完了形でもいいじゃないか,と感じる人もいそうだから,なかなか説明が難儀する気がする。
過去を表す言葉を用いた時点で,それは今となってはもう終わったこと,と感じているとみなす,ってことなんだろう。もちろん,since+過去の一時点なら,起点を表すからそこをスタートに現在まで,とかで現在完了が使えるけど。

2.を一旦飛ばして3.&4.へ。
to doとto have doneの違い。質問してきた生徒に話したのは,[have+-en形]には2通りの使い方があるよって話。選択肢1.で使われているのは,1つ目の使い方で,3.で使われているのは2つ目の使い方。
1つ目は,完了*2。ある時点Xから始まった動作・状態が,それより後の時点Yにおいても,継続していたり,なんらかの影響を残している(ことを話者が強調したい*3)場合使われる。
I have been busy since last week.なら,X: last week,Y: now(この文が言われた時点)。Y: nowなので現在完了形を使う。
She had been working for the company for three years when I joined them. なら,X: when I joined themの3年前,Y: when I joined them。Y:過去なので過去完了形を使う。

2つ目は,時制を1つ後ろにズラすという働き。
現在完了にはこの意味(=現在から時制を1つ後ろにズラして過去を表す)はない。現在から時制を1つ後ろにズラすなら過去形を使えばいいよね。ということで,have+-en形で時制をズラすのは,他のやり方ではうまく行かない時に限られる。
まずは,過去からさらに時制を1つ後ろにズラす場合。過去形にはその後ろにズラした「過去過去形」なんてのはないから,それをhad+-en形で表す。いわゆる大過去ってやつですね。
She said she had finished reading the book.←She says she finished reading the book.の過去版。
その他には,to doとかdoingのような,準動詞の時制をズラす時に使われる。
そもそもto doとかdoingとかが嬉しいのは,主語・時制という,文を書く上で一番厄介な部分をすっ飛ばせる*4ってところです。逆に言えば主語・時制を表すのが苦手*5なんだけど,無理やりズラす時に,to have doneとか,having doneとかを使う。
3.がまさにそれで,he is believedは今ですが,make a fortuneしたのは昔の話なので,ズラす必要があるのでto have madeを使う,と。
4.だと,he is believedとmake a fortuneの時制が同じになるので不適。

先生なのでまとめてみる。(何

[have+-en形の用法]→→→ ①完了 ②時制を1つズラす
現在完了形(have done)
過去完了形(had done)
to have done/having done *6


to doとかdoingとかは,主語・時制すっ飛ばせるの便利ってを念頭に置きながら,2.に戻ってみる。
He is believed that SVという形がいけない。「彼は〜と信じられている」の「〜」に「SV」の内容を入れればいいんじゃないか。だってほら「彼は[彼は若いころ一財産を築いた]と信じられている」って意味通るじゃん!って感じるかもしれませんが,いけません。
考えてみれば,「彼は〜と信じられている」の「〜」の主語は絶対「彼」ですよね。
「彼は変態だと信じられている」なら,「変態だ」の主語は「彼」です。「彼はメアリーが変態だと信じられている」とは言えない*7
つまり,「彼は〜と信じられている」という構文において,「〜」の主語を示す必要はない。だって「元の文の主語(ここでは『彼』)」に決まっているから。上にも書いたけど,こういう「主語を示さなくていい時」ってのはto doやらdoingやらの準動詞の出番です。He is believed to have made a fortune.なら,make a fortuneしたのはHeと自動的に決まる。
これをthat SVで表して,
2. He is believed that he made a fortune in his youth.
がもしもありなら,thatの中身を変更して,
2’. He is believed that she is a 変態.
もありとなってしまう。でもこれは,上で見たように,言えません。やっぱりHe is believedにthatSVはつなげそうにありません。ムダにSを2回示すのは面倒,とも言えるかもしれません。スパッとto doで言えば早いので,言語にはなるべく無駄を省く性質があるから〜とかなんとか*8

彼の質問を受けた時は,have+-en形の2つの意味,みたいなところまでは説明できたけど,その後のto do/doingのおいしいところは,時制も主語もすっ飛ばせるところ,みたいな話とか,that SV入れたらおかしい理由,とかは言えなかった。まあ,10分休み終わってたし,仕方ないかな。笑 ということで,備忘録代わりに書いた次第。ホントは昨晩中にアップしたかったけど,眠かったなあ。。笑

そして,書いてみて思ったけど,やっぱりある程度文法知識ある人にしか通用しない説明だよなーと。この辺を,あんまり文法用語使わずに説明することって,果たしてできるのかしら。
んまーこういう「知識でぶん殴る」系の授業も,いつか必要になるのかなあ。できるとは思うけど,個人的にはまだしっくりこないなーって感じ。笑

さあさあ,今日は授業がないんだ!行くぞ!4時間フットサル with my students!!

*1:正解は3です。正解できてよかったよかった。その生徒が最初に質問した,めちゃくちゃ英語できる生徒も間違えたらしいので,なおさら。笑

*2:んーなんか難しいな。そもそも日本語で言う「完了」だけではなくていろんな意味表してるし。

*3:これわりと大事だと思ってて,だって全ての動作は今の私に影響を与えているわけですよ。だから「なんらかの影響を与えている」だけだったら,全ての文が完了形でもおかしくないことになってしまう。が,当然そんなわけはないわけです。不思議なことに(?),I’ve bought this book.とは言わない。その本がべらぼうに高くて,買ったことで財布が一段と軽くなって,その減った状態は今まで継続しているとしても!

*4:個人的なイメージとしては,「あ,主語とか時制とかはこの文の主語と動詞と同じなんでそっち参照してください^^;」みたいな感じ

*5:主語はfor+人で表したりするよね。It’s difficult for me to answer the question.みたいな

*6:△,くらいかも??

*7:言うなら「彼はメアリーが変態だと信じている」で “He believes that Mary is a 変態.”でしょう。

*8:無駄を省く云々は適当(適切)かもしれませんが,適当(当てずっぽう)ですすみません

悪いのどっち&山に登る話

先日うちの学校の説明会が終わった。たくさんの人に来ていただき,自分は一年目ながらガイドツアーなんていう,説明会後の校内見学ツアーなんかも手伝って,非常に勉強になった。
今日はその中で特に印象に残った話。

初日の最後のシフトで,正門受付に入った。仕事は簡単で,来場者には「受付こちらですこんにちは」と言い,退場者には「アンケート回収していますありがとうございました」と言うだけの簡単なお仕事。
その仕事自体はつつがなく進んだんだけど,途中正門そばに不安げに携帯をかける小学生の男の子が。こちらに質問してくる。
男の子「この説明会って何時までですか」
僕「もう終わってます」
男の子「あの,お母さんがこの説明会に来てて,いると思うんですけど電話に出ないんです。もう30回くらいかけてるんですけど」
僕「ああ,今校内見学ツアー中だから携帯見られないのかも。ここでしばらく待っていていいですよ」
男の子の受け答えは非常にクリアで,特に待ち合わせはしていないこと,お母さんの携帯の電源が切れたらこちらに通知が来るので電源はまだ残っていることなどをしっかりこちらに伝えてくれた。
まあしばらく待っていたら来るよなと思いながら上記の「アン回あざます」を連呼していたけど,なかなか来ない。
一応その場にいた先輩の先生に男の子のことを伝える。「もう40回くらい電話してるけど出ないんです」おお,だいぶ増えてるぞ。

それで,さらにその後しばらくしたら,ようやっとお母さんが来た。
「もーダメじゃない」と男の子をはたくお母さん。えっ,と思いながら「すごく不安そうでしたよ」とお伝えする。あざますと送り出す。

その2人の背中を見送った後,先輩の先生が「なんでああいう時,『子どもが悪い』みたいなポーズを大人は取るんだろうな」「ですねー」「うちの保護者なら『今回はお母さんが悪いですよ』って言うけど,まだうちに入ってないからなw」「ですねw*1

思えばうちでもあったなあ。俺らが味噌汁こぼすと大変怒られたもんだけど,母親がこぼすのを指摘したりするとなんかこっちが怒られる,みたいな。

さらに思えば,こういうことは「親―子ども」だけでなく「教員―生徒」「上司―部下」「師匠―弟子」みたいな,不均衡な関係性の中では容易に起こりうることなんだろう。
あの2人を客観的にみて「え,今のお母さんが悪いじゃん」と素朴に思ったあの気持ちを,俺と誰かをみた別の人に抱かせないようにしたいな。まあまだ若いから,上の「A―B」でいったらBにいることが多そうだから,当分大丈夫そうだけどw


そしてもう一つ,山にのぼる話。
尊敬すべき数学の先生方が,雑談をしていた。僕は採点をしながら聞き耳を立てていた*2
「数学的厳密さを極めないまま『そういうことになってます』『大体こんな感じです』で終わらせてしまうのはもったいない」というA先生。それに対してB先生は,「たとえばある高い山があって,7合目くらいに展望台がある,と。そこから頂上はある程度はっきりみることができて,その先の道は整備されてない。その展望台で『おお見えた見えた』と満足するか,『どうせここまで来たんだから上まで登ろうぜ』となるかの違いでしかないんじゃないかなあ」と言っていた。
ううむなるほど。問題は何合目くらいに登れるかとそこから見える景色,さらにはその先に登る際の労力とリターンなどなど諸々が重なりあう話だと思うけど,たしかに『ここからある程度先が見えます』ってところで満足するのも,人生は短くて分野は無限なわけだから,ありだよなあ,というか現実的にはそうするしかないよなあ,と思った次第。


最後に反省。学校説明会のガイドツアー,せっかく色々記事書くくらいネタ溜まってるんだから,もうちょっと部活の話くらいすればよかった。「逆に先生理論」は話せるはずもないにしても。笑

*1:ふり返ったら「ですね」しか言ってないの,軽くコミュ障っぽいなw

*2:そりゃあ採点が進むわけない

逆に先生理論

逆に先生理論:バリバリ働いている女性にとって,常識とは逆に,先生が格好のパートナーたりえるのではないか,という仮説のこと。理由付けは以下のとおり。

バリキャリ女子と民間企業で働く男子が付き合った場合,その彼が会社でどの程度の働きをしていて,どう評価されているかは,なんとなく分かってしまうものではないか。そこで「あれ,こいつ大したことなくね?」と思うと,付き合っていくのもしんどいのではないか。バリキャリ女子がキャリアを極めれば極めるほど,この「大したことなくね?」男子は増えていってしまう。これは一つの悲劇であるように思われる*1
その点!教員の場合,その先生の仕事っぷりがどのようなものかは,正直よくわからない*2。「あれ,こいつ大したことなくね?」と思われることは,少なくとも仕事面においては,あまりないのではないか。
また,民間企業同士で付き合うと,上記のようなお互いの仕事っぷりへの不満がたとえなかったとしても,なんらかの局面でお互いの会社が利害対立するトピックが出てきて,気まずい感じになってしまうこともあるのではないか。
その点!!教員の場合,まあ中には政治的主張が強い人もいるが,基本的には業種として利害対立することはあまりない。大方の人が「教育はまあ大事だよね」的なところには納得してくれているだろうし。


と,いう話を友だちと飲みながらしていた。家に帰って,ポケットから飴が出てきた。そうだ,居酒屋を出るときに取っておいて,あとでその人に渡してあげようと思ったんだ。
僕「居酒屋を出るときにに飴をもらっといて後で渡そう!と思ったら案の定忘れた。。笑(気をきかせようとしたことだけは伝えてなんとか評価してもらおうという姿勢)」
相手「さんだー、世の中大事なのは結果です。笑」
僕「やはり教育者としては過程もみていただきたいところではある…!!笑」
相手「ビジネスの世界ってなんだかんだ結果がすべてみたいなところあるからさぁーっ」
僕「あ,相容れない。。笑」
The theory needs modifying for sure. lol

*1:もしかすると喜劇なのかもしれないし,そもそも人生は演劇ではないのかもしれない

*2:下手すると,同じ学校の先生同士でもよく分からない場合もある。

自分より強い人を教える

ちらちらと部活を見始めている。硬式テニス部。
ここは執行代と呼ばれる高2が各学年の係に分かれて,中1係の高2が中1を教える,的な形になっている。
当然これは利点欠点はあって,やっぱり生徒が考えて生徒が教えるメニューだから,テニス指導を専門にやってきた人や,OBなどの,テニス歴が生徒よりずっと長い人のコーチングには敵わないかもしれない。
しかし,やはり生徒が生徒を教えるというのは教育的価値も高いなあと思っていて,今日はそんなお話。

今年の中2が強い。
(自分たちの頃よりはるかに強くて,これでも都大会出られるかどうかってレベルなのに驚く。錦織効果ってやつなのか。。)
もちろん中学生で強い生徒の多くは,小学生からやってきたんだけど,それ以外の,中学から始めた人たちもきちんと練習していて,強くなりそうな感じ。
それで,その雰囲気を作り出しているのが,おそらく今の中2係の高2たちなんだろう。
普段の指導にくわえて,大会の引率や練習試合のアレンジなんかも,非常に積極的に行なっている。
「自分たちがテニスできればいいや」的姿勢とは一線を画するようなこの姿勢が,おそらく教わっている中学生にも伝わっているんだろうなーと,ぼんやり思いながら見ている。

そんな中2中1と,高2とが試合をしたらしい。中2のトップが,高2をほとんど倒したらしい。
そこでスゴいなと思うのが,もちろんそんな強い中2もスゴいんだけど,その試合を組んだ先輩もスゴい。おそらく負けると分かって(そこまでは行かなくとも,負けるかもしれないな,くらいは思って)はるか学年が下の後輩と試合をするっていう試み自体が,なかなか出来ないんじゃないかな,と。
負けたら色々失うものはあるはず。「あの先輩たち,俺に負けたんだぜw もう教わることなくねww」とか,ヒドい場合には「あの先輩たち,うちの学年で一番強い◯◯に負けたんだぜw じゃあもう◯◯から教わろうぜww」となる可能性も,あったんじゃないか。
その上で,「そうはならないだろう」と踏んで試合に望めたってのがスゴい。


考えてみれば,「自分より強い後輩を育てる」ってのは,授業に通じるようなところもある。「総合的な英語力」では負けないように頑張ろう!と思ってはいる*1けれど,たとえば帰国生で僕よりはるかに流暢に話せる生徒や,僕の知らない語彙・表現を知っている生徒はたくさんいるだろう。
そういう生徒も含めて,クラス全体に英語を教えるには,どうすればいいんだろう。素晴らしい「中2係」ならぬ「英語係」になるには,どういう授業がいいんだろうなあと,これまたぼんやり考えている。
とにかく,先は長いなあと思わされる。Overwhelminglyに長い気がする。

*1:が,自分が一番になれるように「総合的」の定義を調整しているんじゃないかって気もする。笑