さんだーさんだ!(ブログ版)

2015年度より中高英語教員になりました。2020年度開校の幼小中混在校で働いています。

それを使って何がしたいか・国語科コンプレックス

そうそう,元々自分は国語が好きだったんですよね。高校生時代は国語が得意で,英語が苦手。三者面談でも「さんだーくんはとにかく英語をがんばってください。」って言われた気がする。
その後大学時代に塾でバイトとかして,国語を教えるのは難しいと感じ,またESSで英語スピーチにはまって,英語は面白いと感じた結果,英語教員になることを選んだ*1
そして現任校。自分が見ていて「すごい!」「面白い!」って思う人は,国語科に多い気がする*2

ある国語の先生と話していた。その先生は,ロイロノート的なアプリを授業に導入して,その実践報告を執筆中とのこと。その先生の授業は一度見せていただいたけど,個人作業と集約,集団作業の区分けや,デジタルとアナログの使い分けがうまいなーという感じ。話していて面白かったのは,そのアプリの実践報告を色々読む中で,「これこのアプリ使ってやる必要あるのかな」と思うことがしばしばあったという話。その先生の中には,これをしたい,というのが明確にあって,その助けとなるようにICTを導入しているのが伝わってきたのだけど,技術ありきで,たとえば教委/校長からのトップダウンで機器が導入されて,とりあえず使うことありきで話が始まると,それチョーク&トークでできるやん,というイケてない実践になりがちなのかな,と思った。
もちろんそれでも,多少ペーパーレスになったり,手間が短縮されたりするならよいと思う。

ただ,これは自分自身が失敗した苦い経験なんだけど,たとえば板書の代わりにスライドで表示する,これは立派な時短です。ただ誰にとっての時短かって考えると,先生のためだったよね,という気がする。別のクラスで授業する時に便利,というだけで,その授業単体でみたら効果的だったのか。板書の時間を十分取れていたのか,しっかり考える必要がある。というよりなにより,負の影響もあるようで,これは生徒に言われたことなんだけど,「スライドだと,授業中に寝ちゃって起きても,どれくらい授業が進んだか感覚的に分からない」とのこと。たしかに。板書だと「やば,黒板2/3くらい進んでる!」と焦る気持ちが出るかもしれないけど,スライドだとわからないし,後から猛然と板書して追いつくことができないよね。汗
もちろん,そもそも寝させてはいけないという話や,板書を移すだけの授業にどんな意味があるんだ,などの点はしっかり考えなくちゃいけないのだけど。

話がずれにずれて着地点を見失っているのだけど,何か機器を導入するなら,それを使って何をしたいのか,生徒にどんな影響があるのか,見えない悪影響はないか,などなど,いっぱい考えなくちゃね,ということです。

来年度が始まる。

*1:もう少し話は色々あるけど,まあこんな感じ。

*2:というか,個人的には英語科もっと頑張らなくちゃ!と思うなどしている。もちろん,しっかりみなさんを見せていただいているわけではないので注意すべきだけど。