さんだーさんだ!(ブログ版)

2015年度より中高英語教員になりました。2020年度開校の幼小中混在校で働いています。

政策づくり体験ワークショップ

午前国会訪問・午後経産省訪問

という引率に行ってきた。濃かったなあ。
午前は話を聞かせていただいた若手政治家の方の言葉に刺激を受けながら(「人・本・旅」,「政治家は社会起業家」,「26-7歳で決断を行なった」,「根回しの重要性」,「非効率なのに素敵な国。日本は,伸びしろだらけ」),本会議も見学したり,議員食堂でご飯食べたり。よかよか。

午後は、経産省にて政策づくり体験ワークショップ。
このワークショップは,4-5人に分かれた生徒が各々決められたテーマに沿って対策となる政策を打つ,というもの。出てきた案は現役官僚の方々に叩いていただくのだけど,そりゃあ出てきたアイデアはイケてない(部分がある)に決まってて、それを叩くのは専門家に任せておけばいいのかなと,自分は生徒たちの議論を横で小さくなって聞くのに徹していた。

根回しの重要性,というか議論&意思決定の困難性

どうしても最近の自分のトレンドとして、学びの場づくり的なことに興味を持ってしまうから、ああいう「場」では生徒それぞれが地力を発揮できてるか怪しいよなあとは思う。
それは生徒の感想にも如実に現れていて,「自分の案はよかったはずなのに,班でまとめなくちゃいけなかったから不本意な案を発表させられた↓↓」的な感想をアンケートに書く生徒も。
まあこれはぜひ午前中の「根回しの重要性」と絡めて考えて欲しいところではあるけど,このフラストレーションが次へのモチベーションになるといいなと思う。

プロセスアプローチとプロダクトアプローチ

終わった後に引率した先生や他の官僚の方々と飲み会をしながら,プロセスアプローチとプロダクトアプローチ,という言葉が頭の中に浮かんでいた。
つまり,プロダクト(今回は提言する政策)の質はそれ自体問われるべきだけれど,まあそれは専門家に任せて,教員の仕事は,プロセスに寄り添って、つまりどういうプロセスでそのプロダクトが出てきたかをしっかり見て,楽しめることな気がしている。今回はそれにこだわってやってみた次第。なかなか楽しかった。議論をメタのレベルで考えながら、なるべく生徒に気取られないようにそこに存在するってのもきっと思ったよりずっと難しいことだろうなあ。
結局評価にさらされる生徒たちなのだから,だからこそそういうのを度外視して彼らが何をしているか見つめられたら面白いかなと。

補助線とお作法・テンプレ質問

大人のコメントで「なんか小さくまとまっちゃってるよな」というのがある。生徒が無意識にとらわれてしまっている前提に「補助線」を入れてあげてその前提を揺さぶって,より自由な発想を促す,的な話。「補助線」というとなんだかとても自由な発想を持った人しか入れられない印象だけど,実際にはお作法というか,この辺気をつけるべきだよね,みたいなテンプレ質問な気がする。この辺もうちょっと事前に教えてあげていい気がするけど,やりすぎるとそれまた窮屈だよね。


はてさて,当日夜のメモをもとに書き出したら,いつも以上にまとまらなくなってしまった。まあ,仕方ないか。