さんだーさんだ!(ブログ版)

2015年度より中高英語教員になりました。2020年度開校の幼小中混在校で働いています。

『英語基本語彙辞事典―3000語の背景―』購入

英語基本語彙辞事典―3000語の背景

英語基本語彙辞事典―3000語の背景

買いました。ずっとAmazonの「値下がり待ち」というリストに入れていたんだけど,1,500円くらいになったから購入。
ちなみにAmazonには上田明子著とあるけど,実際は「編集顧問 小川芳男  編集委員 上田明子,北村宗彬,隈部直光,森住衛,若林俊輔」です。


「解説」「語法」「指導」「発音」「参考」という5本柱で分析されている,ユニークな辞事典。
その「はしがき」が振るっていたのでご紹介。

 足かけ五年がかりでようやく心にえがいていた辞典ができ上がった。私が抱いていた理想はreadableでteachableな辞典ということであった。
 readableというのは学習者が読みたくなるような辞典ということで,編者のあたたかい人間味が感じられるようなものにと心掛けた。それは教師が教室で生徒に臨んでいる感じで,絶えず利用者の立場と気持を考えて編集に従事した。その意味で編者の教授経験を盛りこむように努力した。教室の授業でどうしても生徒に話したいことがあると,あらかじめ決めた教案から逸脱することがあるように,本辞典でも伝えたいことがあると必ずしも従来の規則に従わないこともあった。何をどうしたら利用者のためになり,利用者に喜んでもらえるかを優先したからである。その意味で永らく英語教育にたずさわって現場の実情を身をもって体得した先生方を編集の中心とした。
 teachableというのは教える側として,何が必要で,何が学習者の役に立つかを念頭において編集したという意味である。そのために耐えず編集会議を開き,編者の知識と経験を交換した。その意味で編集会議は研究会であり勉強会であった。研究会を開くと,生徒がどんなことを困難と感じ,どんなことを容易と感じているかが判る。従ってcommon mistakesに対してはとくにくわしく痒いところに手の届くようなものになったと自負している。
 辞典をいかに使うかが英語学習と英語教育の基本である。同時に英語を習得するためには,しっかりとした基礎をきずかなくてはならぬ。その二つのことを充分念頭において編集したのが本辞典である。いろいろと新しい試みもあるので利用者の率直な御批判と御叱責を得たい。
 最後ながら最小でない感謝の意を5名の編集委員の方々に表したい。編集は上田,北村両氏でスタートしたが,両氏は分担執筆も受け持っていたため,多大な労力を余儀なくされた。そこで,本書の立案者であった隈部,森住両氏,さらに若林氏にも編集を要請し,最終的に5名の共同作業となった。最後まで,公務の余暇の一切を捧げられた編集委員の献身的な努力がなかったら,今日,このような形で世に出ることはなかったであろう。
    編集委員 小川芳男

トイレ内読書本,今はこれなんだけど,

英語クリーシェ辞典―もんきりがた表現集

英語クリーシェ辞典―もんきりがた表現集


もうすぐ終わりそうだから,そしたらこの辞事典を置いておこうかな。なんにせよ,いずれ中学生を教える時にはぜひとも参考にしたい本。