さんだーさんだ!(ブログ版)

2015年度より中高英語教員になりました。2020年度開校の幼小中混在校で働いています。

アゲハ蝶とこの学校

修学旅行に行ってきました。
天候に恵まれ,体力的にはきつかったけれど*1,非常に楽しかった。
最終日前夜に,すごく観てみたかったイベント(後述)が実現して,とても充実しながら最終日へ。

最終日は神戸でだいぶ時間があったのでもう1人の先生とブラブラしていた。
「神戸は美人が多い」という結論に至るなど楽しく話をしていたんだけど*2その中で面白い話がいくつか出てきた。
僕がポルノグラフィティ好きという話をしたら,その先生も「アゲハ蝶」は好きらしい。歌詞がいいよねとのこと。

♪あなたに逢えた それだけでよかった
世界に光が満ちた
夢で逢えるだけでよかったのに
愛されたいと願ってしまった
世界が表情を変えた
世の果てでは空と海が交じる

うぅん,いい歌詞。

その先生が相変わらず面白いなと思うのは「恋愛に限らないよねこれ」とのこと。「僕は大人になるってこういうことだと思っていて。」そんなこと,この歌15年聴き続けてるけど考えたことなかったぞ*3

遠くでみてる分にはよくて,それで満足な時期がある。
しかし,ひとたびそれを近くでみて,あわよくばそれを手にしたいと思うと,絶望的な距離にびっくりすることがあるよねって話。
恋愛においてももちろんそうで,仲良く話してて嬉しい段階から,それでは満足できない段階になって,そのあとは伸るか反るか。
でもその先生が言ってたのは,「たとえばうちの学校もそうだよね」って話。
うちの学校に入りたい,入れた,わーい,って段階があるとして,そういう遠くから眺める「中に入る」段階を過ぎて,「中で活躍したい」段階になると,途端に「世界が表情を変え」るんだろう。

ここで前述の「イベント」につながるんだけど,最終日前夜,学年が一堂に会したところで,タレントショーを仕掛けたわけです*4
HLABでもやってて,あれはかなりパフォーマンス寄りだったけど,こちらはアカデミックあり,スポーツあり。
最後にみんなで踊る,みたいなお祭り的な要素は省いて,ただただtalentedな人たちの話を聞く。

彼らのように「愛され*5」るのはとてもむつかしいことで,お互い「愛し愛される」ようになれるかってのは実はちゃんと考えて欲しいテーマなわけです。
より直接的に言えば,あのタレントショーを観た人が「じゃあ自分には何があるんだろう」と我が身を振り返ってほしい。基本ただただつらいだけだけどね。

今回の旅行では,こういうタレントを見せつけられる場面が随所にあって楽しかった一方で,その反対みたいな場面もあって,個人的にいろいろ考えた。
去年は出会って1カ月の人たちとの旅行だったけど,今回は1年と1カ月になって,こっちの見え方はだいぶ変わったんだなあと。

♪荒野に咲いたアゲハ蝶
揺らぐその景色の向こう
近づくことはできないオアシス
冷たい水をください
できたら愛してください
僕の肩で羽を休めておくれ

「水」でもってだましだまし渇きを癒してもいいと思うけど,というかそれすらないと多分ホントにきついけど,それに安住しないで,やっぱり「愛され」ることを目指して欲しいし,目指したいよね。

タレントショーで発表した生徒の1人は,他の人の発表を聞いて発奮した様子だった。「自分,最近マジで怠けてました」って。こういう生徒が1人でも多くいるといいなあ。

♪愛されなくっちゃ意味がないんだからいつも*6

*1:シーカヤック計20km弱に,サッカー4時間か。合宿だったなマジで!

*2:この先生の沽券にかかわるので誰かは秘密。笑

*3:てか,15年か。。

*4:スタート時に押しただけで,実際生徒が走ってくれただけだけど。

*5:アゲハ蝶によっかかりすぎると用語がよくわかんなくなるな。。「そのタレントで持って周囲から敬愛される」くらいかな

*6:これは別の曲ですごい可愛いんだけど,この切り取り方でここに置くと,ちょっと見え方が変わるね。笑