さんだーさんだ!(ブログ版)

2015年度より中高英語教員になりました。2020年度開校の幼小中混在校で働いています。

アメリカ行って来ました

アメリカ、行って来ました。学校視察でした。

一番役に立ったのは、前回の記事でも紹介した↓コレ↓でした。

飛行機の中で寝る時は、これをつけてる時は騒音もないけれど、ノイキャン切った途端うるさくてもう大変!なのでホント、持ってってよかった。

一週間の滞在のうちに、計8つくらいの大学・高校を見て回った。デカい。規模がヤヴァい。敷地も学費もスペシャルで、その上人数はとても少ない。なんだそれ。
アジア人は多いけど日本人はほとんどいなかったから、ぜひうちの生徒におかれましては、行ってみて自信を打ち砕かれて帰ってきて欲しいですね。打ち砕かれなかったらそれはそれでさらに強い自信が得られて素晴らしいし。笑

というわけで、一番の違いは10人前後の超絶少人数授業だから、一人ひとりの意見を聞けるってとこだよなあ。
日本だと「生徒の意見を聞くことはいいことだ。ただ人数多いし内容多いしで、どうしてもそれにプライオリティを置けない」みたいな状況な気がする。
一方アメリカでは、「生徒が意見を発する」ということ自体がもっとも重要な学力の一つと捉えられている節があって、「それではその学力を伸ばすにはどうすればいいか。意見を発する機会を設けるべきだ。それにはどうするか。人数を少なくしよう」という発想な気がする。
そういう彼らの視点から日本の大人数授業を見たら「いやいや、学力ついてないでしょ」と思われるのかもしれない。逆に日本的な考えから彼らの授業をみると、「それは生徒に聞かないで先生がサクサク説明しちゃってもよくないか」と思うところまで生徒に発言させるし、あと生徒も非常に頻繁に発言する。聞かれてないとこまで。基本的には挙手して先生に当てられるのを待つんだけど、先生が話している最中に手を挙げて、先生がずーっと話すもんだからずーっと手を挙げたままの生徒を何回も見て、文化が違うなあ、と思った。

そうした「学力観」的なものの違いが授業形態に大きく影響を与えているものの、どこであれ「生徒の学力を伸ばす」ことに注力しているのは、当たり前だけど、変わらないんだなあと思った。
だから、日本に少人数授業を導入するには、「学力観」の転換が必要なんだろう。現状日本で測られている「学力」の伸長を少人数対大人数で比べても、あまり違いは見えてこないのかもしれない。「彼ら」が少人数授業で伸ばしたい力と、現状日本で測られている「学力」が違うものだから。
この辺は21世紀型学力とかで、「彼ら」が「学力観」形成においても力を持っているというのがなんとも強いところだなあと思うけれど、詳しくないのでこの辺でやめとく。

教員側に視点を移すと、日本は大人数だからこそ一度授業を始めたら途中で修正するのが難しいので、ちゃんとした準備が求められるような気がする*1
今回はあまり先生と話す時間はなかったけど、いつかアメリカの先生と授業観とかについて話してみたいなあ。とくに言語教育では、きっと非常にたくさんの違いが、もしかしたら話が通じないくらい、あるのかもしれないなあ。

生活面では、車がないとなんにもできないんだなあと痛感。つまり運転できない自分はポンコツでしかない。あうあう。でもあんな運転荒いところで運転できる気がしない(´;ω;`)。
サービス面でも、明らかぶっきらぼうな人が何人もいたり*2、かと思えばレストランではウエイターさんが頻繁に「なにかボクがすべきことはある?」とか「楽しんでる?」とか聞いてきて、正直辟易した。「楽しんでる?」って言われたら「はい」しか言われへんやん!笑
こっちでは"How are you?" "Fine! How are you?"ってのがもう誰とでも使える挨拶だから、そのノリで"Fine."とか"Cool."とか、ちょっとポジティブな言葉を言うことに、抵抗がびた一ないんだなーと改めて気付かされた。
というか絶対にマイナスのことが起こっても"Marvelous."とかなんとか、ironyで返すのがデフォみたい。この文化はちょっと真似したい。「うわー、サイコウですね」みたいな。笑

ということで帰って初めての一日は、おそらく時差ボケのために4時間も昼寝しておしまい。一応メール打つべき人には打ったと思うけど、資料整理はまだまだできていない。
でもまー!Here comes 夏休み、ですからね!(涼しくして)楽しもう!!

*1:実際に、アメリカでみた授業の中には、生徒に見せるビデオの選択が明らかに生徒の興味と合っていないせいでそのあとのディスカッションがうまく行っていないものがあった。その時でも、生徒の様子を見て「じゃあこれはいいや。次に行こう」とさっと行けるのは、人数・時間的な余裕があるからだろう。

*2:クレーム言ったら"I'm doing good. Good night."とか言われてハア?って感じだったよね。店と客の上下関係(?)がほぼないw