さんだーさんだ!(ブログ版)

2015年度より中高英語教員になりました。2020年度開校の幼小中混在校で働いています。

生徒の感想(後編)

15分間で備忘録!シリーズ。(不定期 とても15分では書けていない)

昨日、現任校での最後の授業が終わりました。
中1、中2×2、高1と持っていたのですが、中学校では多読のクラスを持ったので、正直何も教えた感はありません。笑 「はい座ってー」「はい静かに読んでー」ばかり言ってました。もっと多読の意義をしっかりと説いていければよかったというのは反省点ですが、なかなか難しかったなあ。汗
高1は、Writingの授業で、文法シラバスに則って問題集を併用しながらキソクタダシク進んでいくという形の授業でした。
他の先生方と足並みをそろえつつ授業を進めるのは難しいなあと思いつつ、来年度の学校では全部自分で決められるという環境なので、それはそれでめっちゃ難しいなあと思ってます。んまー、どちらかと言えば、後者の方がchallengingで楽しそうだなと思うけど!

それで、翌日から期末ということで、基本的には自習としたんだけど、今年度の授業の改善点を書いてもらいました。けっこう回収率は高かった!笑
そして、改善点を書け&名前は書かなくてもいい、という指示だったけど、予想以上にいい「感想」ばかり書かれていました。笑
以下だいじょぶそうな範囲で引用。([ ]に挟んだのは直接引用。)

◯改善点

  • 問題集の解答を全て教える・ジェスチャーを増やす・雑談をする
  • [お笑い要素]
    • ぬ!?と思ったけど、彼女は大学の文化祭でコントをみてくれたので、それと比べるとおとなしい、ということらしい。ちょっと安心。笑
  • [表情筋の乏しさ]
  • 抑揚
    • この辺はわりと苦手なんだよなあ。演技と割り切ればコント的にできるけど、それはsustainableじゃないよな、と思うし。笑
  • プリントがばらばらなこと。できれば1年分をさっしにして最初にくばってほしい
    • それは…無理や…汗 何年か経てば、できるかもしれない。
  • [個人的にペアワークはあんまりいらないと思います。それだったら解説の量をより増やしてほしいなと思います。]
  • [字が少し汚いこと]
  • [もう少しかたの力を抜くことです。先生は毎回の授業を大切にし過ぎていて、こちらがなんとなく申し訳ない気持ちになります。]
  • [もっと自信を持って授業をすることだと思います。]
  • [もっと肩の力を抜いてもいいと思います]
  • [宿題を強制にして良いと思います。]
  • [問題を解く時間を増やす]
  • [毎日スーツぴしっときて、プリントびしっとつくって、すごく大変そう。大学の話もっとききたい!彼女の話もっとききたい!授業は完ペキだけど、先生自身がベールにつつまれてる。笑]
    • ああ、彼女の話ね…もっとしとけばよかったね…。笑

まとめると、もっとゆるゆる、リラックスしてできればよかったってことなのかな。ペアワークとか宿題の強制とかは、多分生徒の好みが強く出るんだと思う。実際ペアワークなんて1授業で5分くらいしかやってないような気がするし(全然違うかもしれない。この辺は毎回何分やらせると厳密に決めてないのがそもそも良くないのかもな。汗)。
「先生は毎回の授業を大切にし過ぎていて、こちらがなんとなく申し訳ない気持ちになります。」ってのはなんとも驚いた。これは改善すべきなのかいまいち分からないけど…。笑
あとはまあ、生徒にスキを見せるのが怖かったのはあるよなーと思う。

◯よかった点

  • [(改善点は)ありません。来年も、{A}先生よりも{B}先生よりも{C}さんよりも{my name}先生の授業がうけたいです!!説明もすごく分かりやすいし、先生がたくさんの工夫を私達のためにして下さっているのが、とても嬉しかったです。楽しい一年間でした。ありがとうございました♡]
  • [{my name}先生は授業がすごくていねいだし、生徒のことを一人一人平等に気にかけてくれるのでとても授業が受けやすかったです。毎回プリントもあって分かりやすいし、今までの先生たちに無かった授業の仕方でとても楽しかったし、力がついた気がします。120構文をHPで提供してくれたり動画で説明くれたし本当にていねいな先生だなあ!って思いました。他のクラスの子に話した時も「いいなーその先生!」って毎回言われました。1年間ありがとうございました]
  • [いっつもみんなのことを考えていろんなプリントをたくさん作ってきてくれてありがとうございました。writingがんばります。いつも優しくしてくれてありがとうございました。]
    • 彼女はクラスで英語の成績はかなり低い。(バレないようにしつつ)けっこう注意して当てたりコメントしたりしてたんだけど、でもなんとなく「優しく」してたことは伝わったんだろう。てことはクラスの他の人にも伝わったのかもしれない。いいのか悪いのか。
  • [すごく改善しようとする気持ちが私たちにとってうれしいものでした。なんでも質問できたのもgood!(答えてくれない{A先生}とちがって…)]
  • [先生が毎時間のプリントをつくってて、本当にすごいと思います。質問をきいても、その質問を予期していたように返してくれて、すごいと思います。]
    • この生徒はクラスで一番英語の成績がいい生徒で、彼にそう言ってもらえたのは嬉しい。「予期していたように」とか、意外。わりとテンパってたけどね。笑
  • [(改善点は)特に思いつきません!個人的に{my name}先生のレベル別に授業を展開して下さる感じ、とても好きです!今まではライティングの授業はつまらなくてあまり聞いていなかったのですが、{my name}先生になってからはライティングの授業に意義を感じるようになりました。授業内で選択肢をつくって下さるスタイルは斬新で良いと思います、助かります(色んな人が)。若くてフレッシュでおもしろい{my name}先生がいなくなってしまうのは残念です。少子高齢化が進んでしまいます。皆先生のことが大好きで、授業外でもよく話にあがっていて大人気でした。寂しいけど、{来年度勤務校}でも頑張って下さい。]
    • 彼女は席替えしてから真面目に授業を受けるようになった生徒で(過去記事参照)、若干帰国子女よりだったんだけど、3学期から導入した進度別の展開で、わりと意欲的に取り組むようになった気がする。
  • [ポートフォリオの返答がうれしかった。]
    • 2学期から書かせ始めたポートフォリオ。3学期後半から思い立って一人ひとりにコメントしてみた。好意的にとってくれる生徒もそりゃいるよね。来年度、400人だからなあ…15倍て。笑

まとめると、毎回準備していたプリントが評価されていたみたい。ただそのクオリティというより、「毎回つくってきたこと自体」が評価されているから、良くも悪くも生徒が授業の評価をするのは難しいんだなと思った。もっともっと改善点は多いと思うのだけど。
「平等」っていうのは嬉しいなあ。授業中は自分が誰を向いて授業しているのか分からない感じがしてなんだか怖かったんだけど、逆に言えば特定の層・生徒に偏りすぎなかったってことか?とはいえ個人的な感触としては、どっちつかずの中途半端な授業だったなあ。
質問の対応もとりあえず目立った問題はなかった様子(個人的にはもっと快刀乱麻に行きたいところだったけど。笑)。ということで、『意外性の英文法―学生の質問の意外性に備える』を買ったのでお勉強しようね…!!
あとは、若いってこと自体が生徒との距離を近づけるのに非常に役立っているから、そのフレッシュさが失われた後にきっともっともっと大変なことになるんだろう。怖いなあ。
[生徒の私が言うのも変ですが、一年間でとても成長したと思います。]とのコメントももらえたので、このまま頑張っていくしかない。

来年度は、とても基本的なことだけど、それぞれの生徒の「英語力」的なものをどこまで見とれるか、をテーマにやっていこう。そのためには生徒になんらかのアウトプット(必ずしも英語じゃなくても・英語を中心にしたいけど)をさせて、それにしっかり目を通さないと。

ということで、今年度の仕事は期末の採点のみ。その後は、(自動車学校行きつつ)来年度のために時間を使おう。楽しみだなあ…!!