さんだーさんだ!(ブログ版)

2015年度より中高英語教員になりました。2020年度開校の幼小中混在校で働いています。

教育ITソリューションEXPO

行ってきました。中高の英語教員です、みたいな顔して。や、そのとおりなんだけど。

今アツいと言われている、教室・学校に導入するICT機材・教材。友だちに誘われて、東京ビッグサイトに行ってきました。
同時に"Beauty Japan"という展示会も向かいの会場で行われていて、人がビューティーと教育とに二分されていくのはなんだか面白かったです。

会場内は本当に商談の場だったので、自分は正直物見遊山感は強かったです。みたのは以下の諸々。

簡単なアンケートに答えるだけで、フリクションペンとかスタイラスペンとか修正テープとかジェットストリームとか耳かきとか*1、色々もらえてお得感がありました。入場料無料なのにね。


もちろん色々もらえた以上に、いろいろ見られてよかった。


英語学習アプリは、Youtubeで見たことがあって、動画内で授業されてるご本人と話ができてよかった。笑
予備校講師を長くされていた方だそうで、そうした一斉授業に限界を感じて、個別学習の助けになればとアプリを作ったらしい。
単語アプリでは、訳と例文が載っていて、動画ボタンを押すとその単語の説明動画が流れる。何単語分あるかは聞いてないけど、相当な量だよね。
他にもセンター第二問(文法問題)に全て解説をつけた動画が年度ごと・分野別に整理されているアプリとか、文法事項の説明+確認問題が2700問ついてて1200円のアプリとか、どれもすごいなあと。

プロジェクタは、エプソンのプレゼンがすごかった。あれはプロを雇ってるな…!!電子黒板だと50~60型が多く、それだと遠くから見づらい、と。黒板の上に据え付けるタイプだと90型(黒板の半分くらい)までカバーできて、見やすいし、書画カメラとつなぐことで実物映写機にもなる、と。便利ー!

タブレット等の機材や、電子教科書を用いた授業は、やはり小学校が主なよう。模擬授業に出てみたけど、まあ模擬だから生徒(役の大人)に当てまくるわけにも行かず、色々難しさはあったと思うけど、正直あんまりおもしろくなかった。手元のタブレットを見ればいいのか、前の黒板を見ればいいのか分かりづらいし、人によっては手元のタブレットが急にロックされることにストレスを感じる人もいそう。
何より、何かものを提示した時に、実物を提示すれば「生徒―実物―教員」となって先生生徒がお互い向き合うけど、それをカメラに撮ったりタブレットでやったりすると「生徒―教員―実物」となってなんだか両者が向き合わないようにも感じた。
あと、黒板ならそこに書き込んでいる様が見えるけど、先生が手元のタブレットに書き込む→それが電子黒板に反映される、だとなんだか距離があるようにも感じた。そこはまあ、普通の電子黒板なら直接書き込めるから違和感はなくなるんだろうけど。

あとはやっぱり、タブレットだと不安定になりがちってのが一番きついんじゃないかなあ。紙とペンの安定感やばいよね、と友だちと話しながら帰ってきた。

あと、模擬授業にプレゼンに、計2つみたけど、どちらも開始時にチャイムを鳴らしてたのが印象的だった。やっぱり学校というシステムが積み重ねてきたものは根強いんだなあと。

抜本的に何か新しいことをやるように、と言うと多分現場的にも反発は大きいし、反転授業等がどんな効果を上げてるかを慎重に見ていく必要があるけど、先生が今までやってきた単純くり返し作業を、別のもので教育効果は変わらず効率化できまっせ、という方向に行くんじゃないかなあと思う。少なくともエプソンのプレゼンはその辺りを考えていたように思う。その意味で、プロジェクタ型の電子黒板と普通の黒板のハーフハーフ、がなんとなくいいように思えた。

雨の中行ったかいがありました。若干体調崩した気もするけど、風呂+梅酒できっと大丈夫。

その後には「英語教育の在り方に関する有識者会議」の「指導体制に関する小委員会」もみてきたのですが、その日記はまた別日に。

*1:しかもこれは自分がよく使っている円盤型!100均一のゴム製のよりかなり上等そうな金属製!これは行った甲斐があった!と思ったけど帰って使ってみたら金属製は固い!痛い!これは耳の中を傷つけそうであんまりよくないかも!