さんだーさんだ!(ブログ版)

2015年度より中高英語教員になりました。2020年度開校の幼小中混在校で働いています。

「SLAは現場に貢献していない」

一学期間やってきて、そんな感じの結論になりつつあります、クラスが。
本当にそうなのかは、僕には分からないです。
ただまー、本自体の作りがよくない(というかさすがに誤字脱字多すぎ)ってのは認めますが、それをもってその学問領域自体がアレ、って言うのはさすがに乱暴じゃないかと。


SLA(Second Language Acquisition: 第二言語習得)自体が現場に資するものを志向してきたのかどうかってのは怪しいと思うけど、それでも、ある介入をして、その変化を丹念に見ていこうとする姿勢は、評価すべきなんじゃないかなあ、と聞きながらずっとふさぎこんでた。


何が残念って、こういう時に反論できるくらい勉強していないってことで、結局自分へのガッカリ感に苛まれているだけの時間だったなあと。
(あとまー正直、じゃあ他の英語教育研究分野は「現場に貢献」してるのか?ってのは大きく疑問。確かに「間違った方向に行こうとした時にそれを止める」という役割はあるんだろうけど、新しいものはじゃあ生まれるんだろうか。「言語学習は不変(普遍?)のもの」とは言え、その手法は「進歩」していくんじゃないかなあと。これもモダニズム的な、発展はってんハッテーン!的な、旧い考え方なのかしら。)


「現場的には受け入れられない」という言葉は非常に便利で、現場の先生をある種特権的な立場に置いてしまうものである(別にそれが不当だと言うつもりはない)からこそ、この言葉をいかに言わせずにもっと一般化可能な話(政策実践とか、研究とか)を進められるかが、すっごく難しい問題なんだろう。