さんだーさんだ!(ブログ版)

2015年度より中高英語教員になりました。2020年度開校の幼小中混在校で働いています。

テニス部春合宿感想―プロセスアプローチとかとか

30分で書いてみようシリーズ。テニス部の春合宿に行ってきた。夏合宿は,全学年対象の大規模なもの。対照的に,春合宿は高2高1と一部中3という上級生が自分の練習に集中する時間。非常に楽しかった!

スロー再生でコメント

今回は自分は比較的レベルの高くない面を見ていた。(というか,レベルの高い面は僕から言えることはほとんどない気がしている*1。)
iPadアプリのCoach's Eyeを多用しながら,サーブを始めとした色々なフォームを撮ってはスローで観て,コメントを本人に返す,という作業をしていた。今回の合宿では個人的にはサーブを矯正する視点や優先順位が見えた気がした*2。ほんで「回転系のサーブは,体の向きとボールが飛んで行く方向が違うんだよ」とか「腕は常に体の前方向に向かってなるべく振るとよいよ」とか色々コメントする中で,「めちゃ入るようになりました!」と嬉しそうにしている生徒を見るのは楽しかった。自分のサーブも少し良くなったような気がして楽しくなって,食事の後の自由時間で自主練してよくなったように思えたけど,最終日にはなんかよく分からない感じになって終わってしまった。掴んでは手放し,掴んでる時間を少しずつ長くして,うまくなっていくしかないんだろうなあ。その時間が自分にはあんまりないことも悲しいけど,現役部員のみなさんにおかれましては,とことんこだわって取り組んでほしいなと思います。
この前自分で作ったテニスの原理・原則のサーブ頁も更新しようかな…!!

プロセスアプローチ

合宿の時程は,午前は実力順に面に分かれて練習,午後は試合,という感じ。その試合の結果で翌日午前の練習面が変わる。今回は,生徒の試合を楽しめた。とても。
本来生徒の試合は,誤解を恐れずに言えば,客観的に観て楽しいものではない。もちろんレベルが高い生徒のは組み立てとか派手なエースとかあってかっこいいけど,それが観たいならYoutubeでプロの試合動画みたり,プロの大会観に行ったり,究極的には四大大会観戦に行った方が楽しいだろう。
今回自分は部活の中でトップレベルというわけではない生徒の試合を多く見たけど,それでも楽しかった。それはなんでかと考えれば,試合をプロダクトとして観るのではなく,プロセスとして観ようとしたからだと思う。彼らが何を考えて練習し,どんなことに課題を感じていて,どう克服しようとしているのか,的なことに思いを致していた。もちろん彼らの頭の中は分からないけど,ちょこちょこ話をしたりしながら。
たとえば先のサーブ入るようになったと喜んでいた生徒が,やはり試合になると入らない,というお決まりのプロセスを体験しているのも,非常に楽しめた。や,本人たちからするとstruggleに他ならなくて,楽しんでなんかいられないのかもだけど。笑

つなぐ

派手に決めるショットに憧れる気持ちは誰にでもあれど,それだけじゃ勝てないよねというのも周知の事実。今回の合宿では,わりと堅実につなぐテニスをする生徒が順調に戦績を伸ばしている感じがして,それが周りの生徒にもいい影響を与えているような気がした。よかよか。

愚痴

ゴニョゴニョゴニョと。
一番は,自分の弱さをまださらけ出せてないなあということ。試合になるとどうも緊張しちゃってストローク中心に入らなくなって,うぐうぐうぐ,という感じなんだけど,本来それは生徒の前でも誰の前でも,さらけ出してこそ乗り越えていけるものなんだろう。
とは思いつつ,なかなかそこを出せなかったなあ。反省。夏合宿ではもっともっと晒せるように。だからこそ,自分の弱さが白日の下となって悩む生徒は,尊敬するし,応援したい。
二つ目。アドバイスについて。自分は先も書いたように「プロセスアプローチ」を取りたいタイプを気取っているので,ある程度その生徒を観てからコメントしたい。そしてそのアドバイスには,自分なりの優先順位を持たせて,一貫したものにしたい。ということで,個人的にはYoutube動画観まくっているし,他にも色々学んでいるつもり。自分が観て,いいなと思った動画リスト→tennis - YouTubeにも,気づいたら100本以上の動画が入っている。何が言いたいかいまいち不明瞭な感じだけど,教える身として学び続けているか,という決まり文句に落ち着くんだろう。
まあこれは自分がマウント取りたがっているだけで,支配欲の現れなのかもしれないけど。笑 「自分のアドバイスこそが正しいんだ,これを信じよ!」と言いたいのだとしたら,慎まなくちゃいけないところだと思う。なんでそう思うのかはいまいち分かってないけど。
最後。あえてぼかして書くけど,教育したいのか,昔話がしたいのか,範を垂れたいのか,お節介を焼きたいのか,従わせたいのか,よく分からなかった場面があった。止められなかった自分のせいも多分にあるのだけど。

*1:態度面とか生活面ではまあなくもないけど,まあこっちはおいおい,かなと。

*2:正確には「これまでよりは良く見えた気がした」なので,この後また更新されていくんだろうけど。