昨日の記事は,生徒たちの日本語の中で気になるものを取り上げた*1。これはひとえに年の差から来るスラングの違いってことだと思うけど,じゃあ大人同士での言葉遣いにはまったく違和感ないかというと,そういうわけでもない。
新米教員として,先輩の言葉の中で気になるのは,「卒業させる」という言い方。
「この前自分が卒業させた学年では〜」とかそういうのね。
これはただただ自分が担任も持ったことのない新米だから思うんだけど,基本的には「卒業していく」もんじゃないの?ってこと。
もちろん成績が危なくて補習やらなんやら色々してあげて,ようやっと卒業にこぎつけた,ってんであれば,それは「卒業させた」でいいと思うんだけど,基本的には順調に成績を取って順調に行事をこなして順調に卒業していくもんじゃないか*2。
ちなみに英語のgraduateは,自動詞でも他動詞でも使える。I graduate from ~.とも言えるし,I was graduated from ~.とも言える。ただこれは前者のが普通らしい。そりゃそうだよね。自分が能動的に動いて卒業するもんだろう。
そしてgraduateを他動詞で使う場合は,主語は大学などの期間になることが多いみたい。 “The university graduate nearly 2,000 students each year.”のような感じ。この場合は違和感がない。ただこの主語に特定個人が入ると,なんとなーく違和感があるんだよな。
Six years of struggling with students may well change my mind and I would then say “I graduated them.” God knows*3.