さんだーさんだ!(ブログ版)

旧「◯◯な英語教員に、おれはなる!!!!」 - 大学院を終え、2015年度より中高英語教員になりました。

考えすぎて動けないロボット

15分で備忘録!シリーズ。(今回もわりと15分な感じ)

考えすぎて動けないロボットの話を聞いたことがある。
調べてみたら、「フレーム問題」という名前が正式みたい。
フレーム問題 - Wikipedia
以下、上記wikipediaから引用。

洞窟の中に、ロボットを動かすバッテリーがあり、その上に時限爆弾が仕掛けられている。このままでは爆弾が爆発し、ロボットは動かなくなってしまうので、洞窟の中からバッテリーを取り出してこなくてはならない。ロボットは、「洞窟からバッテリーを取り出してくること」を指示された。
人工知能ロボット1号機R1は、うまくプログラムされていたため、洞窟に入って無事にバッテリーを取り出すことができた。しかし、1号機はバッテリーの上に爆弾が載っていることには気づいていたが、バッテリーを運ぶと爆弾も一緒に運び出してしまうことに気づかなかったため、洞窟から出た後に爆弾が爆発してしまった。これは、1号機が、バッテリーを取り出すという目的については理解していたが、それによって副次的に発生する事項(バッテリーを取り出すと爆弾も同時に運んでしまうこと)について理解していなかったのが原因である。
そこで、目的を遂行するにあたって副次的に発生する事項も考慮する人工知能ロボット2号機R1-D1 (D = deduce (演繹) ) を開発した。しかし、このロボットは、洞窟に入ってバッテリーの前に来たところで動作しなくなり、そのまま時限爆弾が作動してロボットは吹っ飛んでしまった。2号機は、バッテリーの前で「このバッテリーを動かすと上にのった爆弾は爆発しないかどうか」「バッテリーを動かす前に爆弾を移動させないといけないか」「爆弾を動かそうとすると、天井が落ちてきたりしないか」「爆弾に近づくと壁の色が変わったりしないか」などなど、副次的に発生しうるあらゆる事項を考え始めてしまい、無限に思考し続けてしまったのである。これは、副次的に発生しうる事項というのが無限にあり、それら全てを考慮するには無限の計算時間を必要とするからである。ただ、副次的に発生する事項といっても、「壁の色がかわったりしないか」などというのは、通常、考慮する必要がない。
そこで、目的を遂行するにあたって無関係な事項は考慮しないように改良した人工知能ロボット3号機R2-D1を開発した。しかし、このロボットは、洞窟に入る前に動作しなくなった。3号機は、洞窟に入る前に、目的と無関係な事項を全て洗い出そうとして、無限に思考し続けてしまったのである。これは、目的と無関係な事項というのも無限にあるため、それら全てを考慮するには無限の計算時間を必要とするからである。事程左様に、人間のように判断することができるロボットR2-D2を作るのは難しい。

面白いね。
今自動車教習真っ盛りなんですが、路上に出ると色んなことを考えなくちゃいけない。標識みて道路みて対向車みて歩行者みてウインカーつけて角の先みて巻き込み気をつけて後ろの車に気を使って、なんてのがずっと続く。考えすぎて、動作が遅くなっている自分は、このロボットそっくりだなと思う。50分の教習が終わると、ぐったり疲れている。

だけど最近は少し慣れてきて、そこまで疲れなくもなった(まだまだだけど)。
運転をくり返す中で、上の引用でいう「目的を遂行するにあたって無関係な事項」を考えないで済むようになったからだろう。学習学習。

翻って、英語学習。あれだって英語を産出する時に考えることは、そりゃもうたくさんあるだろう。主語はなんだ動詞はなんだ、目的語は要るか補語はどうだ、動詞のかたちは適切か、適切なかざり言葉を適切な位置に入れなくては、口に出すなら音、書くならつづりにも気をつけなくちゃ、エトセトラエトセトラ。

自動車に乗り始めたばかりの僕がきわめて遅いスピードでしか運転できないのは、事故りたくないからだけど、でも最近は遅すぎると逆に事故につながるなんてこともありそうってんで、大変。教本で、どういう時にどこを通過すればよいか、なんてルールは学ぶんだけど、それを路上でやってみてうまくいって初めて、そのルールが自分のものになる。というか、「ルール通りに動いてもよいということ」が分かる。逆に、あんまり使わないルールとか、あやふやでもなんとかなるルールなど、知らなくても運用上問題ないことがらに関しては、厳密なことを知らないまま来ている*1
英語を使い始めた人も、「事故」を恐れてきわめて産出スピードが遅いことがあるけど、それを克服するためには「教本」で知識を仕込むだけじゃなく、「路上」でもって実際に円滑な運行ができたという経験が必要なように思える。教本で習った知識や諸々の経験を基にして自分が生み出したこの一連の英単語の連なりが、自分の中の単なる内的言語ではない、ということを身をもって知ることは、きわめて重要な気がするし、わりかし楽しいことな気もする。
他の人も自分も、同じルールに則って運転/英語産出をして、それで交通/コミュニケーションが円滑に進むなんて、最初はなんだか不思議だったよな。慣れればきわめて自然になるんだろうけど。

オチなし。やむなし。

*1:信号のない交差点では、自分のレーンに「止まれ」がなければ基本的に自レーンが優先、なんてことを最近初めて知った。(遅

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