さんだーさんだ!(ブログ版)

2015年度より中高英語教員になりました。2020年度開校の幼小中混在校で働いています。

英語教育の在り方に関する有識者会議(第4回)指導体制に関する小委員会

行ってきました。一個前の日記の教育ITソリューションEXPOの後に。
前半の「有識者会議」は行かず、後半の「小委員会」だけ行きました。
HPはこちら↓
英語教育の在り方に関する有識者会議 指導体制に関する小委員会(第1回)の開催について:文部科学省

15:15~17:00とのことでしたが、ちょっと早めに終わりました。16:45くらいだったかな。

流れとしては、まず文科省の人が概要・現状を説明して、委員に振って、各委員がそれぞれ意見を言う、というもの。特に委員間の議論はなかったように思います(「今◯◯委員がおっしゃったとおり〜」程度はあったけど)。

以下メモ。
非常に粗いものですし発言者がどなたかも正確には分からなかったので、ホントご参考程度に。

委員会冒頭には、今後オリンピックを見据えて変わっていく英語教育にとってこの委員会は重要〜みたいな話がありました。
主に小学校英語の話。

  • まず文科省の人から、資料の説明などが30分ほど。
  • 担任中心にやるべき。T2(主にALTか)がいても、小学校の他教科との関連で、英語だけ外部教員、だと子どもにとって違和感があり、受け身の学習となるだろう。
  • (松本委員 途中退出)教育環境と教材。専科を入れないと厳しいのでは。担任を排除してはならないが。クラスサイズ、40人か、20人にしてくれるのか。ICTの状況。ALTという短期しかいない人に頼るのは良くない。優秀なALTを外国人教員として迎える施策が必要。
  • 担任には授業力がある。いくら英語できる外部人材を入れてもしかたがない。1万2千人くらいしかALT雇っておらず、残りは委託。英語力のある外部人材と、授業力のある担任のコラボを進めるべき。外部人材に頼らざるを得ない。
  • 教科化されたら担任による授業が基本。英語専科も必要になってくる。予算が大変ですが、それはおいといて*1都道府県ごとに教員定数違うので、地域間格差が出るかもしれない。ICTも必要だが、これも自治体間格差の可能性がある。
  • (女性委員)小学校は、教科指導と生活指導が合わさっており、担任の役割は絶大。教科になれば免許法に英語科指導法などが入る。小学校の免許は広く薄く。中学校ほどの、スキル面を教える意味での充実は期待できない。高学年は専科を導入すべし。英語のみ教えるという意味の専科から、担任を持ちつつ、他教科の担当を少なめにして英語を多めに持つ、という意味での専科まで色いろある。校種別ではなく、小中横断的な免許も必要。ALTや外部人材に関して。いくら英語できても、週2だけ英語に触れてりゃ身につくのかといえば別問題。英語に堪能プラスαの指導力が必要なので、外部人材はそうしたプラスαの補助的存在。中高の英語教育もレベルアップを図っている。英語教員の出身は、教員養成系大学、文学、教育など様々。自治体ごとにみてみると、複数免許を持っている人が多い地域は教員養成系大学出身者が多いことが推測される(岐阜県の話を出していた)。養成段階では、科目の内容をみていない。大学の先生といっても英語学、文学、英語教育など様々。シラバスに書いてあるのよりも専門に寄った授業をしていることなどがままある。非常に限定された科目で免許が取れてしまう。
  • 担任が基本。児童とのかかわりを重視。多忙化と研修とのバランス。教員の英語力のみならず、指導方法についての研修も。
  • 文科省の人による現状説明
  • (吉田委員?)中核教員研修について。学校に戻って活かせない。しっかりやっても大勢は変わらず。SELHiも。SGHも学校として取り組むだけなので、他の学校に波及するのか。中核教員がどうやったら周りに影響を与えられるのか。埋もれるようなことは絶対ダメ。ALTに関して、委託業者に対する教育は考えられないか。
  • (石神委員?)自分の自治体で校長8名に2020年オリンピックまでのプランを教えた。校長たちは、「知らなかった。勉強したい」とのこと。中核リーダーに関して。彼らは学校経営の中核でもあるので、校長としては校外に出したくない、という頭もある。
  • (プランなどの)校長への周知は、国が保障すべき。研修を末端まで伝えるにはどうすればいいのか。
  • 学校経営のサポート(を国が行う、ということだと思う。最後の方集中力なかったなあ)
  • (女性委員)ICTを、先生の代わりとして使うのではなく、研修の普及に使えないか。つくばで行なったという大規模な研修をDVD化、ICT化。NHKで夜放映してもらうとか*2。また、話すことの評価手段としてICTを使う。
  • 使う機会がない。常駐しているALTをもっと活用して、いつでも話に行けるようにすれば*3


もっと予算の話とかを専門的に話し合っているのかと思いきや、わりとどの委員の方も「これをしたほうがいい」「これも」「あれも」「予算が大変ですが、それはおいといて」とか。そういうものなのか、と認識を改めました。
これをまとめて政策として実現していく官僚の人たちは大変じゃないかな、と思いました。

次回は外部試験の話らしいので、行けたら行ってみたいです。

くり返しになりますが、以上のメモは極めて不正確なものなので、詳しくは文科省から出るだろう議事録をお待ちください。お名前を入れましたが、間違っていたらすみません。

*1:え、そういうとこを含めて話し合うのが有識者会議じゃないの、とは思った。笑

*2:NHKが特定業種の研修動画を番組として放映することがあり得るとは思えなかったので、正直何を言ってるのか分からなかった。

*3:ALTのやる気と、生徒のやる気の問題だよなあ。自分も高校時代にもっとALTの先生に話にいけばよかった、とか思う。笑