さんだーさんだ!(ブログ版)

旧「◯◯な英語教員に、おれはなる!!!!」 - 大学院を終え、2015年度より中高英語教員になりました。

理念と手法という話。

昨日は研究会をはしごしてきました。大したご身分だぜまったく!*1


午前中は外国語教育メディア学会 メソドロジー研究部会に行ってきました。
青学高木先生の基調講演「質的研究の世界へようこそ」だけしか聞けなかったものの、非常に面白かった。ご講演自体は前から聞いたことがあるような感じだったけど、その後の質疑応答が「メソ研っぽい」感じだったそうです*2
内輪感は正直外の人からしたら最初はとっつきにくいんだろうなあと思う*3ものの、その感じを補って余りあるお互いを知り合っているからこその議論の深まり*4。いいですねえ。

そこで高木先生が激推しされてた、こちらの書籍も、ノリでKindleに入れてみました*5*6

Foundations of Education Research: Understanding Theoretical Components: Understanding Theoretical Components

Foundations of Education Research: Understanding Theoretical Components: Understanding Theoretical Components



午後は英語授業研究学会へ。母校の先生が中心の1人として活動されているということもあって何度も通わせていただいている。
年度末は初任の先生のふり返りということで、自分の修論に近いこともあり参加。
色々な語りをふむふむ聞きながら、流される授業ビデオに対する周りの先生方のコメントの鋭さにびっくり。
なぜ自分はそれを鋭いと思ったのかをもっともっともっと突き詰めて考えなくてはいけないのだけど、自分が修論の中で若手の先生について色々質問するとしても、結局その質問を作るこちら側の力量というのか教育観というのか、いずれにせよ「私」が入る研究になるのは、当然のことながら、間違いない。
懇親会では、ベテラン中のベテランの先生に「院生が若手の先生について色々言ったところで、その先生は成長しない。そんな甘いもんじゃない」と手厳しいお言葉を頂戴しました*7
あと、せっかく自分も非常勤として働き始めるんだから、自分を対象に徹底的にふり返って授業改善してその記録を残せば、とも言われた。セルフスタディっていうジャンルもあるのかあ…!!

色々聞けば聞くほど、もう数ヶ月早い段階で今の状態に達していたら、もう少し計画練れたよなあと、相変わらずなことを思わざるを得ない。


ほんでたまたま午前でも午後でも共通して出てきたトピックが、理念と手法、という話。

午前中の質的研究の話では、「ただインタビューやら観察やらで質的なデータ*8を取っただけのもの(=手法としての質的研究。確か高木先生は「メソッドレベル」と仰っていたかと)では不十分で、認識論からしっかりと理解していないと」という話があった気がする。
午後お話した先生は協働*9学習の専門の人で、「理念レベルの背景/信念が無いまま、ただ手法としてペアワークだグループワークだをさせるだけではダメ」と仰っていた。「1人でできることをなんで複数人でやらせるの?」という問いは確かに常に頭に置いておきたいなあ。

そこで共通して出てくる疑問が、
そうした「理念レベルまで行っている深い実践と、手法レベルの浅い実践とで、実質的な違いが見いだせるのか」というもの。もしくは、両者の違いが結果から評価できるのか、とも言えるのかも。

なんとなく理念レベルまで理解している方がよさげだけど、それが単なるレトリックというか、

「こんな感じでどうでしょう…??」
「ダメだダメだ!浅い!」
「困ったなあ…じゃあ冒頭にこのお札を貼ろう!(ペタッ)〔理念レベルまで深く理解してます〕 これでどうですか…??」
「よし、通ってよし」

なんてなると、うーんどうなんだろ。それこそその部分だけ「コピペ」されちゃうだけな気もしてる。

あとこの前哲学寄りのことも知りつつ質的研究されてる先輩と話したら、自分がいかに基礎の基礎しか理解していないか思い知らされて、そういう「深い理解」を言い始めると無限に深みにはまっていったり、「深い理解で浅い相手をぶん殴る」だけな気もしたり。

なーんてことを講演された高木先生にざっくりとお話して「どこまで深く理解してる必要があるんですかね」と伺ったら、

指導教官・主査に対して説明できるくらいまで。

と極めてプラグマティックな(?)ご回答をいただきました。なるほど!


いつまでもこの辺を考えていても仕方ないけど、この辺りを考えていられるのもあと少しと思えば、もう少し真面目に向き合うべきかなとも思ったり。

*1:「ごみぶん」で変換したら「ゴミ分」って出てきた。こっちのが合ってる

*2:昼休みによく参加されている博士課程の方に教えていただいた

*3:し、自分も所在なく思うし、一方でここに居場所があったらいいなあとすごく思う。笑

*4:ムチャぶり、とも。笑

*5:さらにノリで学部図書室にもリクエストしといた

*6:Amazonで人気らしい。さすが高木先生、なのかしら。笑

*7:その人の成長を目的としたアドバイスをするつもりはないものの、それを言ったところで「じゃあ来るな」と言われたら何も言えないです…

*8:数値化していない言葉などのデータ、程度の理解です

*9:漢字に色々な意味が込められているらしいのでちょっと恐い

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