さんだーさんだ!(ブログ版)

旧「◯◯な英語教員に、おれはなる!!!!」 - 大学院を終え、2015年度より中高英語教員になりました。

#SHAKE100 なぜ教育が今熱いのか〜教育×ITの未来〜 講演メモ

【新経連×SHAKE100】なぜ教育が今熱いのか~教育×ITの未来~ | Peatix
行ってきました。2/12(水)の20:00-21:30@渋谷でした。

敬称略で、あやふやなその場のメモで、()内は司会のコメントで、?から始まるのは司会からのキークエスチョンです。
また、「←斜体」は僕の感想です。最後にもまとめて感想書いたけど。

前説:SHAKE100とは

ビジネスマン向けのビジネス講演会。昨年から毎週開催。50回以上。

今回は、新経済連盟(eビジネスの拡大とITのさらなる活用が軸)とコラボ。4月にやるでかいイベント(NES2014)のプレ講演。今回のビラがあると1万円引きですよ!って高っ!

登壇者情報

池谷大吾:株式会社スマートエデュケーション代表取締役社長
石井学:株式会社ドリコム ソーシャルラーニング事業部 部長
宮地俊充:株式会社ベストティーチャー代表取締役社長
河野純一郎:伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社パートナー

プロフィール紹介
  • 池谷

スマートエデュケーションのターゲットは子どもたち。未就学児。2年半前に企業。2011年6月。来週資金調達新しくやる。日本hpにSEとして入って働く。CAモバイルに入って7年半。エデュケーションは後づけ。まずは起業が先にあった。
AppleGoogleの中でアプリを出してる。教育アプリの中で20%のシェア。NHKなど知名度あるところと組んでる。
スマホママの2人に1人がユーザー(100万人)。教育は射幸心を煽るものではないので、新年から月額制に(以来は従量課金制)。一時落ちたが、月額制になってしばらくしたら安定。ベネッセ等と同じようなモデルに。
「こどもモード」というブランド名。未就学児をターゲットにしたのは、ノンバーバルで世界が獲れるから。
アプリ紹介。既存の教育をスマートデバイスに移すのではなく、スマートデバイスならではのことをしたい。
らくがきっず。再生したり、他の国の子どもが描いた絵と比べたり。

日本のお母さん、保守的。スマホの使い方について、5つの提言を出した。産学提携。お母さんにラブレター。
教育の現場を変えていきたい。家庭にはITあるのに、保育の現場にはまったくないのおかしい。

  • 石井

自己紹介は告知ページみてね。外資出身。2006年からドリコムへ。当時はブログサービス等をやっていた。後半は事業部に移って、云々かんぬん。
日本を賢くする、世界を賢くする。
ソーシャルが学びの継続を生む
ゲーミフィケーションも継続を生む
データに基づく学習最適化も継続を生む

FREEMIUMでそれらを提供し、一部課金してくださる方からお金を取ってビジネスを成立させる

予習→習う→反復。特に反復に重点を置いて展開。

えいぽんたん・スマコロというアプリの紹介
えいぽんたん:コンテンツはアルクのキクタン
スマコロ:登録すると学習熱が倍に!くらいのつながり(?)を生む
ゲーミフィケーションをうまく取り入れてて、やってることは無味乾燥な単語学習だけど、なんだかうまいことできてそうな印象を受けた。

問題難易度×レベル判定×出題自動調整
1ユーザーあたり120問回答&30分程度/日
3.2万ユーザー 40%が毎日 90日連続プレイ
99%が非課金

14日Playした人は10ランクアップ(37ランク中)
えいぽんたん6か月で、TOEIC140点上がった例も!

学習データ自体が、学習精度向上の源泉
まだまだこれだけだとやっていけないけど、学び続けるサービスを提供

  • 宮地

4クリックで教育×ITの未来へ
講義形式の集団授業→単語・文法・読解にはいいが、会話・伝達力はあがらない。
英語=実技科目。サッカー中継観てもサッカーうまくならない。ボール蹴らなくちゃ。
英語を書く&話すが大事。
学校外に色々ある。Skype英会話もあるよね。でもこれは電話レッスン。→教室でできることをオンラインにしただけ。→オンラインでしかできないことを作りたい!

3月10日に、松本茂監修・Z会。『会話がつづく!英語トピックスピーキング』という本と連動。
インプットをそのままオンラインでアウトプット。「レッスン名・ト書き・最初の会話」は本と同じで、その後の「最初の会話」を講師と作る。
これがやりたい!ということがあって技術を身につけることが大事。
英語学習は「自分が何を話したいか」からスタートしよう
手ぶらでスクールに行って、講師に言われたことを話す、というのとは決定的に異なる。

amazon→「トピックスピーキング」→今日予約注文する→未来へ!

「これがやりたい!ということがあって技術を身につけることが大事」というのには同意しつつ、正直どの辺が未来なのかはいまいち分からなかった。『会話がつづく! 英語トピックスピーキング Story 1 英語ではじめよう! 編 』という本と連携しているとのことで、興味がある方はぜひやってみてください。

  • 河野

色々投資しているよ!という話。(すみません全然伊藤忠の話興味なくて聞き流してました…w)

講演内容

キークエスチョンを4~5つ投げ、それへの回答を中心に進める。

?「元々教育畑ではなかった。ビジネスチャンスとして参入」という感じだったが、石井・池谷辺りに聞きたい。

石井:冒頭でパイについて話したが、ソーシャルゲームといううねりの中、ネクストイノベーションは何かと考えた。企業としてサステイナブルに、社会にインパクトを。2010年くらいに話していた。mixi・モバゲー等が盛り上がった際、コミュニティの形成が重要だと思った。同一価値観を持った方々が集まる際に、ユーザーの熱量が高まる。
学びも自己成長の目的を追求する人たちで集まることで、ソーシャルな面を生かせないか。
教育業界は有料が当たり前だが、無料×一部課金で新しいことができないか。
UIによる利便性が、スマホの普及によって上がることは見えていた。教育もいける、と考えチャレンジした。

池谷:2011年起業。EduTechとか考えてなかった。まず起業したかった。スマホアプリを子どもはよくやっていた。フィーチャーフォンにはない食いつきを見せていた
携帯電話は子どもには難しい。キーボードと画面が別。
今までITの恩恵を受けてこなかった人にも貢献できるのがスマホだ。
教育業界はアナログしかない。チャンスしかない。
それまでは端末機能やネットが遅いなど問題があったが、今はそれらの問題はない。革命の時代。

?なぜ英語というドメインを選んだか
宮地:英語を話せるようになりたいと思った。95%くらいが話せないと思われていた。
これをやったら英語が話せるようになる、というサービスを出したかった。

?英語学習アプリ増えてる。最近何かプレイヤーの変化を感じるか
石井:発音するアプリが増えてきている。オンラインSkype英会話もあるが、英語を話せるようになるアプリを出したいな。アプリに向かって話すのはなんだか気持ち悪いかもしれないが、そこに熱量をかけさせる工夫をしたい。ゲーミフィケーションを組み合わせつつ。グローバルに通用する、話せるようにしたい

?Khan Academyなどコンテンツの開放があったり、ビジネスパーソンへの教育や未就学児への教育。数学、英語などなど。今自分たちが張っているドメイン以外でアツそうなとこ。スクーへの投資をした河野から。
河野:解決すべき問題の大きさ。投資をして儲かればいいやってこと以上に、投資を通じて世の中を良くしたいという思いがある。国力の増強も投資テーマの一つ。教育が本当にアナログ。IT使ってもっとよくできるだろ。投資するテーマとして重要。
なぜスクーだったか。アメリカではオンライン系無料学習コンテンツに無数にアクセスできる。日本は義務教育のレベル高い。学べない理由は、コンテンツにアクセス出来ないことではない。日本では、学ぼうと思えばいくらでも学べる。なぜ増えないのか。→楽しくないからだ!コンテンツを無料化する、それをオンラインでオープンにすることなど以上に、圧倒的にオンラインで面白い学びを提供しないと、学びは継続しない。「面白い」の先に知がある。面白い先生がいて、その授業は寝ずに受けてたよね。体験として覚えてる。そうした体験をオンラインで作り出したい。学びたい対象を方向付けられさえすれば、方法論はたくさんある。
グローバル化に対応するために英語教育を推してる学校で講演した。でも先生がつまらないから英語楽しくない、という生徒が多かった
河野:学び自体が楽しいと思わせれば継続するでしょう。他の壁より、意識・意欲の壁が大きい。

?自分たち以外のサービスで注目しているもの
石井:nanapiみたいな、QAサービス。LINE Qとか。Whyと思った時にすぐ答えてくれることが大事。リアルタイムに解決される。学校ではなく身近に、スマホというウェアラブルな機器で質問できるのは大きい。
池谷:海外をみている。データがよくでる社会なので。アップルグーグルのアプリ市場が市場の全てだと考える。エデュケーション分野の70%がキッズ向け。日本対世界がいうと、北米35%、日本は7%。海外で強いプレイヤー。ディズニー・レゴ。マネタイズポイントが他にある。ベネッセもできるはずだが、他でマネタイズされててやらない。
トカボカというプレイヤーは世界的には成功しているが、日本ではまだ。英語でアプリ出してるから。

?日本のエデュケーション分野のアプリにおいて、キッズが占める割合は?
→60%。英会話があるから。
ちなみに英会話はアジアだけ。ダイエットと一緒に、危機感を煽る産業

宮地:特にはない。塾とか家庭教師が強い。ニュートン(カリキュラムを個人向けに最適化する)は強い。

河野:教育にフォーカスした投資ばかりをしてはいないが、manabo(すぐ聞ける、今わかる、オンライン家庭教師)
反転授業(講義を教室で、復習・発展学習は自宅で、という従来の流れを逆転させる)
佐賀県武雄市で実証実験をしている。家でオンライン学習をして、ということができればいいが、一人の中で完結しない問題が出てきた時に、教室で先生や生徒に聞くよりも、その場で集中力を保って聞けるのはよいだろう。
先生の役割も変わるだろう。「壇上の賢人」から、個々の学習進捗に応じて学習を促進する役割にならないと、学校・先生はやっていけない。


?教育系サービスを開発する際のポイント
宮地:教育系サービスに限らずですが、自分が欲しいサービスを作ることに限る。授研向けサービスなら、自分が欲しかったサービス。過去に英語学習に苦い経験がある人が英語アプリ開発に熱中し、ライフワークとしてやっている人が多い。
自分の経験が全て。

池谷:難しい質問。教育をやっている人は原体験派の人が多い。一般的にみると、原体験があればうまくいくわけではない。そういった原体験と、お金へのシビアな視線とのバランス。
単なる電子化になっていないか。安いとか速いとかは差別化ではなく、インターネットの特徴であって、イノベーションが足りない。既存の完成された学習法をreplaceするくらいの勢いでないと。革命になっているのか。マネタイズポイントを明確に。

石井:ホントに続くんですか?を大切にしている。従来の学習では続けられなかった人を救いたい。これなら続けられる、というもの。それはうちの会社が元々持っていたコンセプト。

司会コメント:既存のコンテンツホルダーと組んでいける可能性もあるよね。ベネッセさんやZ会さんなど旧勢力のデータも活かせるような出方がいいよね。

?マネタイズに関して
石井:どういう価値に対して対価を払ってもらえるか。「知る」「習う」という知識を得るということの価値が下がっている。フリーで体験できるし。学んだ後の体験であったり、「続ける」など、習った後のところに価値を感じていただく。
手法としては、フリーミアムでなるべくチャレンジしたい。タブレットスマホさえあれば学べるというのは素晴らしいこと。ただどこかでお金をいただくことは必要なので、subscriptionもあり得る。広告の手法も進化しており、何かを達成したら対価、という広告もある。
先生が教える前に「ググればいいじゃん」ということになっている。アウトプットするのが本来の学びの場であるという認識になってきている。

池谷:比較的がめつくマネタイズしている。心構えとしては、「そんな簡単に儲からない」ということが大事。ゲームと比較している人が多いが、帰れ!ベネッセ・公文がどれだけ苦労したか。教育の事業は、義務教育で無料だったり、難しさがある。
しばらく時間はかかるけど、残るものは大きいでしょう。子どもたちの成長であったり。
わりと教育畑の人と言うこととかぶってる気が。
月額が向いてるビジネス。月額制に耐えうるサービスづくり。

宮地:オンラインになった途端お金がとれなくなる。人が直接動いているとお金払うのに、アプリだとゼロでしょ、という意識がある。
私も月額制がいい。3,980円から、5,980円に月額を上げたが、有料会員比率は変わっていない。そこに入学すること自体を誇りに思える、楽しいと思えるなら、そこにお金はついてくる。メンバーフィーのようなもの。

河野:アメリカだと人材紹介という形で企業からお金を取る。就職に有用な修了証明書を発行するなどの形がある。学習効果が本当に効果として顕在化してくるまでには時間がかかる。
人間の成長は加速度的ではない。10年20年かかる。そういった意味では「簡単じゃねえぞ」。これを前提に、しかしこれは「やらない理由」ではない。いかに対価としてのお金を心地よく払っていただくか。付加的なニーズに関しては、525円払わせている。
お金を取る主体を、企業にする。福利厚生として。eラーニング研修は総じてつまらない。
(最近聞かなくなっている。←へー
起業しなくても、一線の起業家のライブ講義を525円できくなら、グロービス12万円と比べて、勝ち目がある。

(企業が入ると、それまでにない強制力が働くかも)

?まとめも込めて、直近1~2年で教育産業に起こりそうなうねり、展望など
石井:インプットの部分は無料化。その後の体験・アウトプットと、中期でみれば、英語を反復で練習した後、実践する場、好奇心を持続する場が必要。先生の役割も、メンターのような存在、自分を見守る存在になっていく。ソーシャル、社会を、どんな社会を作っていくのか

池谷:業界的には資金調達しやすくなっている。日本てお金あるな。起業家にとっては恵まれた関係になっている。EduTechも注目されて始めている。まだ世界に「教育×IT」のイノベーションは起ってないと考えている。なにかとんでもないサービスが生まれる可能性はある。資金が教育分野に集まってきている。プレイヤーは増えてきている

宮地:自分がやらないと誰か他の人がもっとうまくやってしまうだろう。起業する人が増えて、どんどんいいサービスが生まれるだろう。英語に限って言えば、Z会との連携で、英語教材のプラットホーム化。アウトプットを即座にできる。即座に講師とできる。

コンテンツホルダーが教育分野に参入してくることは考えられる)

河野:既存の教育業界との協調協働が大事だろう。大学や大手の学習予備校と話すと、学習する子どもの絶対数が減ってきている。日本の大学の講義を海外に向けて公開するようになっている。知の獲得競争に遅れる、という危機感が、変化を生んでいる。ベンチャーだけで世の中変えるのは難しい。大企業等とうまく組んでやっていく必要がある。長い年月をかけて今のポジションを得ている企業さんと危機感を共有し、国を挙げてやっていくべき分野だろう

(共生協働がテーマっぽい。スタートアップの役割、他と組むなど)

河野:EduTechに注目が集まっている、資金調達は楽になっているが、難しい分野なので、原体験がないと折れる。盛り上がってるから行こう、くらいだと甘い。投資家も、荒波の中でやっていける粘り強さ、実現したい世界があるか、ということを見ている。

感想

なんとなーく教育畑(とは何かは一旦置いておいて)の人はお金・民間企業嫌いなところがある気がしていて、
(参考→「なんで教育の人ってあんなにお金が嫌いなんですかね?」 - ◯◯な英語教員に、おれはなる!!!!
自分もある程度そうだったんだけど、それが今回かなり打ち破られた。
10年20年とやって成果がみえてくる分野、と言っていた方がいて、別に目先の利益ばかり追っているわけではないし、子どもが知らず知らず熱中できる環境を作るために全力で「PDCAを回している」とのことだったし、その上で正当な対価として課金ユーザーからお金を取る、というのは誠実で、むしろ下手なことした瞬間にキックアウトされる場所で全力賭けてやってる彼らの仕事は非常に尊敬すべきものだと率直に感じた。
自分も教壇に立つ以上、それくらい全力で取り組まなくちゃ、という気持ちと、将来教壇に立ってわりかし融通がきく立場になったら、こういうところとしっかり組んで何かやっていけたら面白そうだなあと。
とりあえずここでも「あなたは全力で生きてるんですか」という切実な問いが。頑張れ頑張れ!

懇親会も面白く、講演者の人に少し話聞けたのと、学校にPC等入れてる人とか、フリーで働いてるから職場自由でフラッと北海道行って仕事してきた人とか、大学一年生だけどなんか起業考えてる人とか、塾の人とか、色々なんだなあと改めて。

帰りがけに一緒になったその塾の人は「教育はコミュニケーションだと思うので、対面でのやり取りが大事だと思う」っておっしゃってたから、「なんか学校の先生ぽいですね。もっと数値目標に追われてるのかと思いました」と言ったら、「数値数値言うのはむしろ学校の先生じゃないですか?」と言われた。
「私立は入試実績とかで大変みたいですね」って言ったら「公立も偏差値だけで高校選ばせたり大学選ばせたり、進路未定の生徒が出ないように下の学校受けさせたり」とのことだった。ううむ確かになあ。
どちらも「相手が数値に追われてる(自分は違う)」と思ってたのが面白いかも。

その後帰る方向同じですねって話の直後に彼女はトイレに行ってから帰ると言い始めたから、まあ待つこともなく帰宅するよね。勝手な因果関係を読み込んだのかもしれない。

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