さんだーさんだ!(ブログ版)

旧「◯◯な英語教員に、おれはなる!!!!」 - 大学院を終え、2015年度より中高英語教員になりました。

"What Should Every EFL Teacher Know?" (Paul Nation) Chap.11: Twenty Additional Techniques for Language Learning

ということで、本書はここで一段落という感じです。4技能を伸ばす20の活動例をご紹介。って、だいぶSpeakingに偏ってるな…。なんだか示唆的。笑



◯Listening
(1) What is it?
教師が何かを説明して、生徒はそれが何かを当てる。未知語の導入にも効果的、とのこと(その場合、生徒は第一言語でそれがなんと呼ばれるかを答える)。


(2) Running dictation
生徒がグループを組む。各グループから1人が前に来て、テキストを出来る限り暗記する。グループに戻ってそれを口頭で残りのメンバーに伝え、彼らが書き写す。次にテキストのところに行けるのは、直前に行ったのとは別の人。残りの全員がテキストのところに行くまで、既に行った人は行けない。「ペンを持ったまま走り回ることのないよう注意」と良心的w
この活動が、後に出てくるDictoglossとどう違うかも注目。


(3) Unexploded dictation
録音された100語程度のテキストを、各自巻き戻してくり返し再生しつつテキストを復元する。



◯Speaking
(1) Follow the map
生徒にペアを組ませる。片方には完全な地図を、もう片方には道路のみ示した同じ地図を渡す。完全な地図を持っている方が、もう片方を口頭で導いて、地図上の各地点に向かわせる。活動の前には、道案内に関する例文を導入しておく。


(2) Speaking by numbers
クラス全員に別々の番号を付した紙を配る。トピックを与え、数分考える時間を与えた後、教師が番号を言う。その番号の生徒がそのトピックに関する2~3の文章を言い、その生徒が次の番号を言う。


(3) Blackboard reproduction
黒板にダイアログを書いて、生徒に読ませる。その後、語を消していく。通常、最初に消されるのは機能語(冠詞・代名詞など)。一度に消しすぎるとすぐ活動が終わって良くない。誰かが間違えたら、クラス全体で訂正。同じ文章を何度も何度も正しくくり返させることが目的。回数を増やしたければ、クラスを2つに分け、1度消す度に書くグループから1人ずつ読ませる、などもあり。


(4) Oral reproduction
詩を一度だけ朗読する、と宣言してから朗読。生徒はそれをくり返す。その後、最初の言葉から1語ずつ確認していく。この活動やたら難しい気がするんだけど、生徒はどこかにメモ取るのかな?じゃないとさすがに無理なんじゃないかと。大規模クラスに好適らしい。生徒が言葉に詰まったら、口だけ動かしてヒントを出したり、誰か別の人が答えたふりをしたり、とのこと。


(5) Strip story
グループを組ませ、その人数と同じくらいの文章からなるストーリーを用いる。グループは20名程度まで行ける。なるべくグループ内の英語力が同じくらいが良い。未知の話がよいが、文法・語彙は既知であるべき。各人に1文だけ書いた紙が渡され、みな自分のを覚える。紙は回収。その後、各自自分が覚えた文章を共有し、順番をつけ、1つの話を復元する。問題解決が大事なのではなく、問題解決のために起こるコミュニケーションが重要。発展形として、各自に絵を1枚ずつ渡し、その絵は他の人に見せないように、口頭でのみ描写しつつ、1本のお話に復元していく。


(6) Split information
ペア活動。お互い向き合って座る。50程度の絵が書いた紙を持つ。半分程度は相手とかぶっているが、残りはかぶっていない。絵は見せないように話し合いながら、どれが共通でどれが共通でないかを探る。


(7) Kim's game
グループの1人が、絵を1分間見る。その後その人はもう絵を見ない。グループの残りの人がその絵をみている間、1分間絵をみた1人がその絵を描写する。残りのメンバーは、絵に関して色々質問する。


(8) Surveys
ある質問を黒板に書き、生徒は書き写す。その質問に、Yesと答える人、Noと答える人がそれぞれ何人いるかを考えてメモしておく。実際に聞いてまわり、Yes/Noの人数のズレを確認する。事前に決めた人数に聞き終わったら席につく。結果を2~3分でまとめて発表(13 out of 15 people watched TV yesterday.など)。


(9) Dictogloss
少しゆっくりめに話された短いテキストを2回聞き、メモする。各自自分がメモした文章を持ち寄り、完全な文章を復元する。その後グループでの完成形を提示し、クラス全体で協議。100語程度の文章まで行ける。長いから大変な活動だし、文法事項にも注意をやることができる活動。
どうやら自分のDictoglossの認識が間違っていたみたい。


(10) Say it!
4人1グループ。読み物を読んで理解する。その理解をグループ内で確かめた後、Say it! gridなる表を埋める。1つの格子を終えた生徒が、次の生徒が埋めるべき格子を示す。たとえば「卑怯なコウモリ」の話を読んだ後の Say it! gridはこんな感じ。

1 2 3
A You are the bat. Say why you think you are a bird. You are the bat. Say why you think you are a beast. Do you think the bat is a bird or a beast? Why?
B You are a bird. Why do you think the bat is a bird. You are a beast. Why do you think the bat is a beast. Describe an example of the bat's problem in daily life.
C If there was a fight, would you want the bat to be in your army? Why? Do you think the bat should decide whether it is a bird or a beast. What would you tell the bat to do?


…難しい活動だな…w


(11) Oral book reports
少人数グループの中で、口頭で読んだ本について発表する。周りから質問を受ける。その本は、extensive readingで読んだ本。オチを言い過ぎないよう注意。


(12) Headlines
自分に起こった面白い出来事を、新聞記事的に紹介する。見出しを書き終えたら、クラスの半分がその見出しを掲げる。残り半分が、面白そうな見出しのところに行って話を聞く。一度に2人までしか聞けないようにして、同じ話を何度もくり返すようにする。


(13) Marketplace
クラスの半分がbuyersとなり、残りがsellers。バイヤー同士ペアになり、セラー同士もペアになる。バイヤーのペアは同じ商品だが種類は違う写真を持ち、バイヤーのペアに対して自分の商品を売り込む。バイヤーは質問もできる。



◯Reading
(1) What does what?
あるテキストの中の動詞に下線を引き、誰が何をするのか、を記入させる。しばしば見過ごしがちな、動詞と名詞の関係を適切に把握する練習。



◯Writing
(1) Delayed copying
文章をみて、暗記し、覚えている限り紙に書き写す。みてから書くまでにポーズを置くとより効果的。一文字ずつ、もしくは一語一語書かせるのは意味が無い。節ごとに覚えさせる。既知の語彙・文型が使われているべし。


(2) Group brainstorming
少人数グループで、与えられたライティングのトピックに関して、アイデアをなるべく多く思い出す。その後、それぞれ精査して、構成する。


(3) Blackboard composition
クラス全体で作文。誰か1人(先生でも生徒でも)がアイデアと大体の構成を提出し、一文ずつ付け加えて完成させていく。完成しても生徒は書き写してはいけない。音読した後、消す。記憶を頼りに再構成する、という作業が待っている。これは宿題にしてもいい。



memory challengeやcompetition challengeが含まれている活動は、生徒たちにとってより面白い活動になるとのこと。
Internet TESL Journal (For ESL/EFL Teachers)なんてサイトも参考に、だって。


日本でよくされている活動とはずいぶん毛色が違うものが多かったなーという印象。今度の高校生向け英語研修でも使えるかも…!!

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