さんだーさんだ!(ブログ版)

2015年度より中高英語教員になりました。2020年度開校の幼小中混在校で働いています。

"What Should Every EFL Teacher Know?" (Paul Nation) Chap.2: How Do You Teach Listening and Speaking??

少しでも時間に余裕のある内に、ということで第二章読んでみた。ホントはそんなことしてる場合じゃない説あるけどw


◯The First Listening and Speaking Lessons
 学習の最初の段階では、教室外でも使いそうな場面における英語のフレーズを覚えることが必要である。本書Appendix 1には"The Survival Syllabus"として、あいさつや買い物・道案内などの表現が載っている。いずれコピーしておこうかな。
また、Word Cardsを使った語彙習得の方法も紹介されていました。表に英単語、裏に日本語訳、というシンプルなものだけど、p.23にある「箱を4つのセクションに分け、それぞれ「新規語」・「覚えたけどすぐ復習する必要がある語」・「数週間後に復讐すればいい語」・「年に一回くらい見なおせばいい語」にわける」という方法は、復習のタイミングを変えるだけで記憶の定着度は4倍になる 読書猿Classic: between / beyond readersにも紹介されていた方法で、良い感じ。ただ問題は、どうやってこれを生徒に習慣づけさせるかだよなあ。まずは自分でやってみて効果を実感するといいのだろう…!!


◯Learning through Listening
十分に簡単な語彙の本を音読してあげて、「続きはまた次回」という感じで定期的に楽しみつつ彼らのリスニング向上を図る、というもの。以下に、紹介されていたお役立ちHPを挙げる。
Listening web sites on the World Wide Web
Learn English for Free with elllo!
Randall's ESL Cyber Listening Lab - For English as a Second Language
ESL Listening Comprehension, ESL All Free Monthly ESL Newsletter - English as a Second Language (ESL) Resources


◯Practising Speaking
 (1)Problem-solving activities
→次章に詳述なので、簡単に。既に知っている語彙を用いて、しっかりやり方を理解させた上で(教員が注意を読み上げる→パートナーとその理解を確認→ペアでの共通理解が正しいかを確かめるべく教員とやり取り)、英語を使ってする必要が有ることを理解させる(どうやるんだ…??笑)、母語使用の規制システムを作る(賞罰制度など)。


 (2)Prepared talks and issue logs
事前に各生徒がコツコツ準備してきた「自分の興味あるトピック」について、他の人にプレゼン、というやつ。ある程度下調べをさせたら、簡単なレポートを書かせることも有効らしい。ってこれ学校でやるの相当ハイレベルじゃないか…??そしてこのissue logsというのは初耳だった。身近な社会問題などについて、議論するというもの。他のactivitiesで用いた題材を効果的に使うことで、生徒の負担を減らせるとあり、そこら辺が教員の腕の見せ所なのかあと思いつつ、同時にかなり難しいよなあ、という気もしている。楽しそうだけど。


 (3)Pair conversation
読んで字の如く、ペアで英語で話す。テーマはごくごく身近な題材や、すでに勉強した題材や、prepared talkのために自分が用意した題材。同じトピックを違うペアと繰り返すべし。


◯Language-Forused Listening and Speaking
 (1)Dictation
聞いた文章を書き取る。教員が、文章を区切って1度だけ読み上げる。教科書から取るなど、既に十分学んだテキストを使う。答え合わせの方法は色々ある(正答を前に映す・教科書から取っているなら教科書で確認させる・1人を前に出して黒板に書き取らせる(教員は各区切りでその前に書かれた答えを直していく)・まずペアで、その後4人1組で答え合わせして、その後教員に質問)が、原則的に自分のミスは自分で直させるのがよい。


 (2)Substitution tables
[Give/Pass/Hand/Throw/Send] [it] [to] [me/someone else/your partner/your partner/your best friend/anyone] [.]
とかあって、それぞれの場所を入れ替えて読ませる。わりと機械的な練習っぽい。


◯Correcting Spoken Errors
原則として、話された間違いを指摘することは、ミスを恐れて話しづらくなるという悪影響があるし、いい影響はあまりない。なぜなら、そもそも生徒の発話のミスには様々な原因が絡んでいて、単に緊張したからミスった、というものも含まれるのにそれを指摘されては直せるものも直せなくなってしまうから。ミスについてメモ書きをしておいて後から渡すか、共通のミスを記録しておいて別の時間に指摘するか。そうした時間は"Fluency Activities"として扱われる模様。


◯Fluency Activities and Listening and Speaking
特徴は4つ。

  1. Easy material: 既知の語彙・既知の文構造・身近なトピック
  2. Pressure to go faster: くり返す回数を決めたり時間制限を設けたりと、いつも以上に速く活動を行うことを意識させる
  3. Message focused: 情報の授受にフォーカス
  4. Quantity of practice: 十分な量の確保


 (1)4/3/2
ペア活動。片方が4分間話し通し、もう片方は4分間聞き通し。その後、聞き手側が、話し手側の話を完コピする。ただし、3分間で。(最後の2ってなんなんだろ)
あと、やっぱり4分間話し続けられるのって相当大変だよなーと。日本だと大学生でもなかなか難しい気がする。でも、やってみたらできるようになるのかな…。


 (2)Repeated listening
同じテキストを何度も聞く。


章末には、テキスト読み上げサイト((←なぜか開けない…)や404 - File or directory not found.)、さらに有益な情報を含むサイトとして、
Teachitworld - Teachitworld English language teaching resources - ELT resources online
Randall's ESL Cyber Listening Lab - For English as a Second Language
Learn English | englishyapprが紹介されていました。


週末計2章、平日計1章できればいいなー。