さんだーさんだ!(ブログ版)

2015年度より中高英語教員になりました。2020年度開校の幼小中混在校で働いています。

「なんで教育の人ってあんなにお金が嫌いなんですかね?」

 今日は、高校時代の先生で今同じ院(コースは違うけど)に行っている人に誘われ、教育分野のM1〜D3(?)までとお昼をご一緒した。本郷三丁目を龍岡門側に行ったところって、色々お店あるのね。

 そして教育と言いつつ微妙に専門分野が違ってて超楽しかった。タイトルのセリフとかなかなか普段は聞けないよなーと思った。彼女が言っていたのは、「教育の人の『会社観』が古すぎて話が通じない。常に労働者は会社にとって搾取の対象でしかない、って考え方はどうなの?」ということでした。

 つられて自分も、普段なんとなーくもやもや思っていることを吐き出せてよかったです。…まあ自分が教員になるとしたら吐き出してる場合じゃなく呑み込んでいかなくてはいかないような話なんだけど。


 上を伸ばす教育と下を底上げする教育ってどっちも同じくらい大事なんじゃないの?とか、学校教育って、会社内教育や看護師教育と違って成果が見えづらくね?とか。ちなみに会社内教育ではチームとしての成果(売上とか?)が目指されるから教育を受ける個人の成長はぶっちゃけどうでもいい、とか、看護師教育では救命率も大事だけど患者満足度がいうて大事、とか。学校教育は、生徒満足度で測れるわけでもないってのが厄介だよなあ。アメリカが教育の効果を政策的に測定するときはもう尺度は学力一本に絞ってる、とかいう話を聞いてまあそれもうなずけるよなーとも思ってしまう。


 一番年上の方は会社内教育や高等教育を専門にされているようだけど、中等教育以下は多分に政治的な面が入ってきてそういうのを見る気がないから今の研究分野に注力している(そしてそっちのことは知らないから口出ししない)、という言い方をされていて、すごく潔いと思った。そして改めて、自分はなんで中等教育に入ろうとしているのか、やっぱり迷ってしまう。まあ現場に行くにせよ行かないにせよ、教育制度のことはきちんと知っておきたいよなあ。


 そして、教育学は現場の要請に答えてるのか、という問いも非常に重いものだよなあ。英語教育でいえば、SLA等の研究が現場に活かされていない、なんなら現場を向いてすらいない、っていう批判もあるかと思うけど、うーんどうなんでしょ。


なんだかよく分からなくなってきたので、明日は「母親に料理作った話」や「お笑いの小さな話」をしようと思います―。