月4「臨床心理学研究法I」のテキストが"APA Handbook of Research Methods in Psychology"の質的研究に関する部分なのでしこしこ読んでいる。
p.6に質的・量的の特徴が述べられていた。
質的研究の特徴
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- いわゆる「厚い記述」によりニュアンスや矛盾を見ることができる
- 個人にとっての意味を調べることができる
- 帰納的に理論を形成することができる
- 参加者に、自身の体験を自身の言葉で語る自由を与えるため、実験者―参加者間の不均衡を是正できる
- 社会的弱者に声を上げる機会を提供する
量的研究の特徴
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- 測定の精度の高さ
- 参加者間・研究間の比較ができる
- 因果関係を示唆する理論を、実験によって確かめることができる
昨日の講演ではわりと、質的研究の「移転性」を担保するために、理論的バックボーンや先行研究の検討をしっかりと明記しなくてはならない、という論調だったと思うけど、APA Handbookの分類には、質的研究には探索的な側面が強みとしてある、とある。
なんとなく噛み合っていないような気がするんだけど、質的研究にも色々ある、ということなんだろうか(その「色々ある感」が、(もし現状を「質的研究が広まっていない」とするなら)広まっていない一因なのではないだろうか、なーんて思ったり。笑)
さあ久々のフットサルだわーい。