さんだーさんだ!(ブログ版)

2015年度より中高英語教員になりました。2020年度開校の幼小中混在校で働いています。

質的・量的研究の特徴

月4「臨床心理学研究法I」のテキストが"APA Handbook of Research Methods in Psychology"の質的研究に関する部分なのでしこしこ読んでいる。
p.6に質的・量的の特徴が述べられていた。

質的研究の特徴

    1. いわゆる「厚い記述」によりニュアンスや矛盾を見ることができる
    2. 個人にとっての意味を調べることができる
    3. 帰納的に理論を形成することができる
    4. 参加者に、自身の体験を自身の言葉で語る自由を与えるため、実験者―参加者間の不均衡を是正できる
    5. 社会的弱者に声を上げる機会を提供する

量的研究の特徴

    1. 測定の精度の高さ
    2. 参加者間・研究間の比較ができる
    3. 因果関係を示唆する理論を、実験によって確かめることができる


昨日の講演ではわりと、質的研究の「移転性」を担保するために、理論的バックボーンや先行研究の検討をしっかりと明記しなくてはならない、という論調だったと思うけど、APA Handbookの分類には、質的研究には探索的な側面が強みとしてある、とある。
なんとなく噛み合っていないような気がするんだけど、質的研究にも色々ある、ということなんだろうか(その「色々ある感」が、(もし現状を「質的研究が広まっていない」とするなら)広まっていない一因なのではないだろうか、なーんて思ったり。笑)


さあ久々のフットサルだわーい。