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さんだーさんだ!(ブログ版)

旧「◯◯な英語教員に、おれはなる!!!!」 - 大学院を終え、2015年度より中高英語教員になりました。

現代日本の英語教育における研究と実践の関係−『英語教育』誌特集記事の分析を通して−

卒論、出しました。

どこまで色々言っていいのか分からないけど
とりあえず目次貼っておいてそれっぽくしたいと思います笑

  • 1. 序論 ............................................................................................................................. 1
    • 1.1. 問題関心と本稿の意義.......................................................................................... 1
    • 1.2. 本稿の分析対象『英語教育』誌に関して ............................................................. 2
    • 1.3. 本稿の構成............................................................................................................ 5
  • 2. 先行研究の検討と仮説の設定...................................................................................... 7
    • 2.1. 研究と実践の関係に関して................................................................................... 7
    • 2.2. 雑誌等テキスト分析に関して ............................................................................. 12
    • 2.3. 「コミュニケーション」に関して...................................................................... 12
    • 2.4. まとめと仮説設定 ............................................................................................... 15
  • 3. タイトル分析............................................................................................................. 18
    • 3.1. 分析手法に関して ............................................................................................... 18
    • 3.2. 発行年代と特集タイトル .................................................................................... 18
    • 3.3. 発行年代と特集記事タイトル ............................................................................. 19
    • 3.4. 発行年代と執筆者肩書き .................................................................................... 19
    • 3.5. 執筆者肩書きと特集タイトル ............................................................................. 20
    • 3.6. 執筆者肩書きと特集記事タイトル...................................................................... 21
    • 3.7. 本章のまとめ ...................................................................................................... 23
  • 4. 本文分析 .................................................................................................................... 25
    • 4.1. 分析概要 ............................................................................................................. 25
    • 4.2. 書き手肩書き推移 ............................................................................................... 25
    • 4.3. 論の進め方.......................................................................................................... 27
  • 5. 2種類の「コミュニケーション」の『英語教育』誌上における形成過程................33
    • 5.1. 2 種類の「コミュニケーション」 ...................................................................... 33
    • 5.2. 『英語教育』誌上における形成過程 .................................................................. 37
    • 5.3. 本章のまとめ ...................................................................................................... 44
  • 6. 結論および本稿の課題 .............................................................................................. 46
    • 6.1. 分析結果 ............................................................................................................. 46
    • 6.2. 本稿の課題.......................................................................................................... 48
  • 参考文献........................................................................................................................... 50

結局、(小)中高教員と大学教員では、同じ雑誌の特集記事の中でも色々「ディスコース」に違いがあるねっていうよくある結論になりました。

とだけ書いてもよく分からないので、要旨も載せとこうと思いますー。

 本稿の目的は、雑誌『英語教育』の特集分析を通じて、日本の英語教育における研究と実践の関係を考察することである。具体的には、大学教員を「研究」者、小中高教員を「実践」者と便宜的に置いた上で、両者の記事のタイトルや論の進め方の違いを計量的に分析した後、「コミュニケーション」という語に関係する記事を抽出し、その用語法を分析した。


 第1章では、問題関心と分析対象を整理した。研究と実践の関係は、しばしば「乖離」として否定的に捉えられるものの、それは個人の印象論を出ないことも多い。そこで本稿では、両者にどのような違いがあるのかを計量的に分析することで、客観的な資料を提示し、今後より具体的な改善策を築くための足場づくりを試みた。その際分析対象とするのは、雑誌『英語教育』の直近30年分の特集である。本誌は英語教育系雑誌の中でも最有力なものであり、特集記事執筆者の中では大学教員が最も多く、ついで高校教員が多かったため、本稿の分析対象である「研究」者と「実践」者の違いの分析にも好適である。


 第2章では、先行研究の検討と仮説の設定を行なった。まず研究と実践の関係についての先行研究を検討した結果、「研究」者と「実践」者の間には思考法や用語法に違いがみられ、それはGee(1989)の議論を援用するなら、個人の特性に起因するのではなく、その人の社会的役割に沿った言動を促す「ディスコース」の違いに起因すると説明できる。ここから、肩書きによって「研究」者・「実践」者を区分することは妥当であると言える。本稿では「実践」者は個別化された知に価値を置く傾向があり「研究」者は一般化された知に価値を置く傾向があるために、それが用語法の違いにも現れる、という仮説を設定する。さらに「コミュニケーション」という語に関する先行研究を検討した結果、その用語法には大きく分けて言語的な側面と人間関係的な側面があることがわかった。ここから、英語教育界においてもそうした二分法は存在しており、その区分は「研究」者・「実践」者間の区分に対応している、という仮説を設定し、第5章において具体的に検討した。


 第3章では、編集部が設定する「特集タイトル」・その下で各執筆者が寄稿する「特集記事タイトル」・「執筆者肩書き」・「発行年代」を組みあわせて分析を行なった。その結果、「実践」者の記事を多く取り入れ、実践寄りの雑誌に転換しようとする編集部の意向が確認された。さらに「特集タイトル」を分析した結果、編集部が多く「研究」者を用いるのは、「英語」「文化」「研究」などの研究寄りの語を含む特集であり、反対に「実践」者を用いるのは、「授業」「生徒」「育てる」などの実践寄りの語を含む特集であることがわかった。これは編集部が「研究」者・「実践」者をどうみているかを表している。そして各執筆者の「特集記事タイトル」を分析した結果、「研究」者は「英語」「教育」などを多く用いているのに対し、「実践」者は「授業」「生徒」「指導」「工夫」などを多く用いていることがわかった。この違いは、両者が「研究」・「実践」それぞれに寄った「ディスコース」を持っていることを示している。さらに、「研究」者は「英語」だけでなく「教育」や「英語教育」の専門家であると自認するような「ディスコース」を持っているかもしれないが、それが必ずしも編集部によって認知されているとは言えない状況も明らかになった。


 第4章では、「コミュニケーション」に関して「研究」者・「実践」者が執筆した全133記事における両者の論の進め方の違いを検討した。序論・本論・結論にわけて分析した結果、「研究」者は主に「理論」「歴史」的な序論および「理論」に関する本論を書き、「実践」者は「個人」的な序論および「教育方法」に関する本論を書くことがわかった。序論には「研究」者・「実践」者自身の「ディスコース」が反映され、本論にはそれを編集部がどうみているかが反映されていると言えるだろう。


 第5章では、「コミュニケーション」に関する全144記事の中で、この語がどのように用いられているかを具体的に検討した。まず先行研究の検討から示唆された2種類のコミュニケーションを「言語コミュニケーション(以下「言コミュ」)」・「人間関係コミュニケーション(以下「人コミュ」)」と名づけ、両者が英語教育界にも存在していることを雑誌記事外から説明した。次に雑誌記事を検討したが、「コミュニケーション」の明確な分別が難しいために、「研究」者・「実践」者間の区分と「言コミュ」・「人コミュ」間の区分が対応しているという仮説は明確には支持されなかった。しかし「研究」者が「言コミュ」・「人コミュ」を混在した形で「コミュニケーション」を導入し、それが普及する中で「実践」者の一部が「人コミュ」に過剰に価値を置くようになったという大きな流れは確認できた。


 第6章では、これまでの知見を総合し、課題を整理した。「言コミュ」・「人コミュ」の混在が英語教育界を混乱させる一因であり、「実践」者が「人コミュ」に偏った解釈をしがちであるならば、「研究」者としてはまず「言コミュ」の範囲を規定し、同時に「人コミュ」上の問題を「実践」者と協働しながら解決していくことで、自身の持つ「教育の専門家」としての「ディスコース」が周囲から正しく認知されることになるだろう。

やっぱり書いててよく分かんなくなりますよね笑
口頭試問でフルボッコにされるの楽しみだなあ(涙目)

今から4月までは、基本的にはコント団体の卒業公演準備アーンド院のための準備に充てようかなあと思ってます。
英語教育で院行くならこれはやっとけよっておすすめがある方、ぜひ教えて下さい!

それでは。

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